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Uberを代替する2020年新トレンド

非常におもしろい流れができてきています。
複業やフリーランサーの方はぜひ押さえておくべきトレンド(そして興味があればサービス使ってみるべき)だと思うので、簡単にまとめさせていただきます。

Uberを巡る現状

先日のnoteで、ギグ・エコノミー(インターネットを通じて単発の仕事を受注する働き方する人々)を守るカリフォルニア州の法律「AB5」について触れました。

簡単に言うと「Uberはユーザーを『労働者』として扱うのか、『個人事業主』として扱うのかによって、対応を変えなくちゃいけないよね」という話。

日本でもこの議論が巻き起こり始めているので、詳しくはこの記事がわかりやすいです。

法律に触れない新しいプラットフォームの形2つ

この流れに対して、ユーザーもプラットフォーム側も双方が納得して利用し続けられる新しいプラットフォームが誕生しています。それが、

①協同組合型のプラットフォーム
②パッションエコノミー

です。

①協同組合型のプラットフォーム

こちらは、

利益を目指さない、調和を重視する”協同組合型”のプラットフォーム。ローカルな組合組織を形成し、手数料は低く設定することでプロバイダーを保護。またサービスの仕様変更などに関連するコミュニティの意思決定も、参加者全員の協議・投票により民主的に決定されるプラットフォーム

と解説されています。

事例としては、AirBnBの代替案としての「Fairbnb

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家事代行シェアリング「UP & GO

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ドイツのオンライン・マーケットプレイス「fairmond

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などが挙げられています。

課題としては、組合型なので「意思決定に時間がかかる」点。また、共創型ではあるので、利用者が集まればファンコミュニティができそうですが、そこにたどり着くまでが時間かかりそうかな、と思いました。

②パッション・エコノミー

これは、利用者に権限・裁量を与えることで、差別化を可能にするSaaSモデルのプラットフォーム。豊富な営業ツールを提供し、料金設定の自由化を行うことで、利用者のユニーク性・直接的な営業スタイルを促進するプラットフォーム。

freeeやマネーフォワードはバックオフィス系ですが、それの営業ツールバージョン的な立ち位置でしょうか。ツールの利用費用さえ払っていれば、報酬に関しては利用者側の自由なので、そこでプラットフォーム側と揉めることはありません。

パッション・エコノミーの進化の過程

■パッション・エコノミー1.0
これは、例えば「YouTubeの動画投稿やスーパーチャット機能」「SHOWROOMのモバイル特化のライブ配信やギフト機能」のこと。

配信者はユニークなコンテンツを配信しなければ多くの登録者を獲得できませんし、登録者獲得のためには自分で直接営業をしなければいけません

■パッション・エコノミー2.0
これは、1.0よりもサービス内容や価格設定などに自由度が増したSaaSサービス、と言えるでしょうか。

<教育分野>

教育市場では「Podia」「Teachable」「Thinkific」が代表的。各サービスではコンテンツ作成者がビデオコースと会員費設定ができるSaaSを提供します。これまで特定分野を教えられる“知識系インフルエンサー”は単発オンラインクラスを「Lynda.com」や「Udemy」で提供出来ていましたが、継続利用を目的としたクラスを設立出来ずにいました。

<メルマガ分野>

別の分野では有料ニュースレタープラットフォーム「Substack」が有名です。コンテンツ制作者が有料メルマガを気軽に始められるSaaSになっています。同サービスのトップライターは年間50万以上を稼ぐとのことです。

■パッション・エコノミー3.0
さらに、対面サービスが加わったのが、3.0。

Uber」「Taskrabbit(清掃・配達代理など)」「Care.com(育児・シニアケア・ペットケア)」に代表される対面サービスがギグエコノミーのトレンドを追い風に登場しました。過去10年の間で巨大になったオンデマンド市場は、私たちが手軽にお金を稼げるプラットフォームとして人気を博しています。一方、ここまで説明してきたように個性を不要とする均一的なオペレーション化が進んでしまいました

市場拡大をもたらした一方で、サービス管理や品質の一定化を図るために行ってきたオペレーション化が、「各ユーザーによるサービスの個性」と「価格設定の自由」を無くしてしまいました。(けれど、これがなければスケールしなかったとも言えます)

「個性的サービス」と「自由な価格設定」の両立

上記の流れを踏まえ、「個性」と「価格設定」の手綱をユーザー側に委ねているのが、買い物代行サービスを開業できる「Dumpling」。

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サービス提供者は同社が提供するソフトウェアを通じて、自分だけのサービスページを持ち、決済や配達スケジュールの予約までを管理できるようになります。集客はサービス提供者が自ら行う必要があるため、Dumplingはあくまで集客術のノウハウ支援しかしません。ユーザーはDumplingのページ経由で自分だけの買い物代行者を持つことができます。

かなり「Airbnbの観光ガイド」に近い印象を受けますね。

◉運用管理できるシステム
◉再現性のある一般的なノウハウ
◉集客

は提供するけど、あとは自分で管理して、頑張って稼いでね。
「TripAdvisor」のツアー掲載とか、「ココナラ」のスキルシェアリング、「BUYMA」や「BASE」などEC系も似てますね。

今後さまざまな分野に特化したこういうサービスが出てきそうで楽しみです。

参考元記事


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