AIに置き換えられる仕事と残る仕事10
こういう話題は尽きませんが、感覚ではなくデータに基づいてリストアップしている信頼できそうな発表がありました。
語り尽くされているネタですが、こういうのはついつい「自分のスキル・職種は大丈夫かな?」と見てしまうものですね。
複業やフリーランスとして働いている方にとっても、どういう仕事が長い目で生き残るか、参考にしていただければと思います。
それでは見ていきましょう。
<AIに置き換えられる10の職種>
①テレマーケティング
②簿記係
③報酬および福利厚生マネージャー
④受付係
⑤宅配便
⑥校正者
⑦コンピューターサポートスペシャリスト
⑧市場調査アナリスト
⑨広告営業担当者
⑩小売販売員
①テレマーケティング
可能性:99%
→すでにロボットによる電話に置き換えられ始めている。テレマーケティング分野は2024年までに3%減少すると予想されている。通常、電話による販売のコンバージョン率は10%未満であるため、この役割は自動化することに非常に適しているという。
②簿記係
可能性:98%
この仕事は2024年までに8%減少すると予想されている。QuickBooks、FreshBooks、Microsoft Officeといったソフトは、専門家を雇うよりもはるかに手頃な値段で、簿記を行ってくれる。(大学の時、必死で簿記試験受けている人、たくさんいたのになあ…)
③福利厚生&報酬マネージャー
可能性:96%
これは日本でいう「総務事務」ってことかな???これだけやる職種があまり思いつかないのですが・・・
この仕事の雇用の伸びは2024年までに7%増加すると予想されている。しかし、需要があるものの、企業の規模が拡大するにつれて、人間が管理することで様々な課題、遅延、コストをもたらす可能性がある。自動化された福利厚生システムは、多大な時間と労力を節約できる。例えば、UltiproやWorkdayといった企業のサービスはすでに広く採用されている
④営業事務・受付
可能性:96%
電話やスケジュール管理は容易に置き換えることができる。特に、最近のIT企業には電話を持っていない会社も多い。
あるスタートアップは、会社用の携帯電話(みんなで共有で使う)だけ契約しているのですが、大手企業と事業契約を交わす時に「固定電話がないと契約できない」と言われたといいます。そんな時代遅れな・・・と思ってしまいました。
社長が「じゃあ、この携帯電話、固定しておくので!!」と切り返していて、最高のセンスしているな、と思いました。
⑤宅配便
これは言わずもがな、ですね。
可能性:94%
宅配便はすでにドローンとロボットに取って代わられているため、AIによって支配されるのは時間の問題。ただし、置き換えられるスピードとしては、この仕事自体は2024年までに5%増加すると予想されているため、思ったほど速くは進行しない可能性も。
⑥校正者
可能性:84%
校正ソフトウェアはどこにでもあり、HubSpotで多く使用しています。Microsoft Wordの単純なスペルチェックと文法チェックからGrammarlyとHemingway Appまで、自分の文章を簡単に自己チェックできるようにするテクノロジーがたくさんあります。
最近、ドラマの「地味にスゴイ!校閲ガール・河野悦子」を見ていたので、なくなっちゃうのかあ、、、とちょっと悲しい。でもまあ、無くなりそうですよね・・・。
⑦カスタマーサポートスペシャリスト
可能性:65%
この仕事は2024年までに12%成長すると予測されているが、今後はあらゆる企業がボットによる自動化に大きく依存していくことは容易に想像できる。
⑧市場調査・分析(アナリスト)
可能性:61%
アナリストは、メッセージ開発、コンテンツ開発、および製品の開発において非常に重要な役割を果たすが、自動化されたAIによる市場調査は、より簡単に分析することができます。例えばGrowthBotは、競合他社の市場調査をSlackの簡単なコマンド一つで行うことができます。
情報収拾と分析は、その吐き出し方法を学ばせればできる気がします。しかし、人がまだ言語化できていない欲求(インサイト)は、定性コメントから読み取れることもあるので、その点ではアナリストもまだ可能性あったりしないだろうか、と個人的には思います。
⑨広告営業担当者
可能性:54%
広告がマス(テレビや新聞・雑誌等)からWebやソーシャルメディアの世界に移行するにつれて、広告媒体を購入したい企業を管理する必要がなくなる。多くのソーシャルメディアプラットフォームによって提供されている「無料のアプリケーションプログラムインターフェイス(API)」と「セルフサービスの広告マーケットプレイス」を介して、誰もが簡単に購入・管理できるようになることで、営業がいらなくなる。
これは、広告営業が媒体管理しかしていない想定で書かれていますね。本来はの広告営業は、企業にとって何か課題で、世の中に提供すべき価値は何で、といったコミュニケーション領域におけるコンサルタントの業務もあるので、その点ではなくならないのではないかと思います。
ただし、最近はブランドマネージャー(戦略からアウトプットの表現まで統括する人)を自社内に置く企業も増えてきているので、⑧にあるような分析がAIによって行われて、そのデータを活用したプロモーション戦略を社内で考える、ということになっていったら、広告代理店自体いらなくなるかもしれないですね。
⑩小売販売員
可能性:92%
企業はセルフレジなどの機能を使用してショッピング体験を民主化していること。そして、現代の顧客は自分でインターネットで調べ、自分で購入を決定するという購買フローを辿っているため、販売員がいらなくなる可能性が高い。
まあ、日本の場合、テレビショッピング好きもいるので、実際にパフォーマンスを見て買いたい!なんてニーズが一定数あるかもしれませんが、減る方向にはなるでしょうね。
最近中国では、「試着しなくても映像上で服を着れたり」、「メイクもsnowのアプリみたいに鏡上で擬似メイクできたりする」らしいので、そういう顧客体験が高まっていけば、自分で判断できるのでいらなくなりそう。
<AIに置き換えられない10の職種>
①人事マネージャー
②セールスマネージャー
③マーケティングマネージャー
④広報マネージャー
⑤最高経営責任者
⑥イベントプランナー
⑦作家
⑧ソフトウェア開発者
⑨編集者
⑩グラフィックデザイナー
①人事マネージャー
可能性:0.55%
人事部は、対人関係の問題を管理するために常に舵取りが必要だったり、ただ物事を認知するだけでは判断できないスキルが求められる。この分野は、2024年までに9%成長すると予測されている。
②セールスマネージャー
可能性:1.3%
セールスマネージャーは、日々の目標を達成するために、様々な顧客と繋がること、そして、チームのモチベーションを上げる高度な「感情的な知性」が必要。マネージャーはデータを分析し、様々な判断をしていく必要性もある。次々と変化する市場に合わせて、自分たちも適応していく柔軟性が求められるため、自動化するのは難しいと思われる。
さっきの⑨広告営業は、ここまでできれば仕事なくならないってことですね。
③マーケティングマネージャー
可能性;1.4%
マーケティングマネージャーは、データを分析・解釈し、傾向を見極め、キャンペーンを監視し、生活者に合わせたコンテンツを作成する必要がある。また、顧客からの変更やフィードバックに対応する必要がある。現状、AIが対人間に応対していくスキルが備わっていないため、置き換わる可能性が低いと見れる。
④広報
可能性:1.5%
できる広報は、自分の人脈を活用し、顧客企業が各業界で注目されるためのPR戦略を描くことができる。企業が発信したい社会的課題に注目を集めるために資金を集めたり、人集めが必要になる。そのため、広報には人間的なコミュニケーションスキルが必要となる。実際、この仕事は2024年までに7%増加すると予想されている。
⑤最高経営責任者
可能性:1.5%
リーダーシップを自動化することはほぼ不可能。最高経営責任者は、企業のミッションを設定し、幅広い戦略をメンバーに伝え、チームのモチベーションを高めなければならない。企業は株主などに様々な説明責任があるが、株主らはAIロボットから収益レポートを提供されることを望まないだろう。
⑥イベントプランナー
可能性:3.7%
イベントプランニングは成長分野である。数万人の参加者がいる業界イベントを計画するためには、ベンダー、請負業者、フリーランサーなど、本当に多くの人々と交渉・調整し、物事をまとめていく必要がある。ここを自動化することはできない。
⑦作家
可能性:3.8%
作家は、独自の文章を考え、執筆する。AIは、タイトルの提案や、執筆自体の高速化、SNSテキストの自動化などはできるかもしれない。しかし、ブログ投稿、書籍、映画、劇は、しばらくの間は人間によって作られる可能性が高い。
⑧ソフトウェア開発者
可能性:4.2%
ソフトウェア開発は人間が行うこと自体も困難な作業。アプリケーションやソフトウェア、Webサイトを作成するために必要な時間とスキルへの投資は複製するのが非常に難しい。この分野は2024年までに19%成長すると予想されている。
確かに、UI、UX(人の体験価値)まで考え尽くして作るものは、自動化難しそうですよね。
⑨編集者
可能性:5.5%
校正など一部の作業は自動化できる。しかし編集者は、わかりやすさ、正確性、包括性、独創性について作家の文章が満たされているかどうか判断していく必要がある。例えば、盗作をスキャンできるソフトウェアがいくつかあったりはするけれど、編集者の役割は、実際に人間が文章を読む感覚で判断していくことなので、ここは置き換えるのが難しい。
⑩グラフィックデザイナー
可能性:8.2%
グラフィックデザインの分野で、やや不気味な進化を遂げているAIがいくつかある。けれど、グラフィックデザインは芸術的かつ技術的。人間が行うものとして、理想的な仕事である。文章の執筆と同様に、すべての作品は独自性があり、クライアントの希望に合わせて作成する必要があるため、グラフィックデザインは人間が行う必要がある。
不気味な進化、の具体的中身については特に触れられていませんでしたが(気になる…)、Adobeが発表する様々な革新的な機能を聞いていると、だんだんと専門職しかできなかった作業(背景なくすとか、合成するとか)が自動化できているのは事実。ただ、グラフィックのコンセプトや世界観は人間にしか生み出せない創造的な部分だと思うので、この点は譲らないでいきたいですね。
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他の職種については、こちらに英語で入力すれば、可能性(%)が検索できます。(上の記事は、このサイト以外のデータも使って分析している)
ちなみに、コピーライターが探しても出てこなくて、とても不安です・・・。
AIに関していえば、この記事とてもおもしろかったです。本買いたくなった。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
(ニュアンスを拾って意訳しているので、多少違うところがあるかもしれません。ご了承ください)
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