2兆円超成長市場CCaaS開発(マルチデバイス化 - グループ内線前編) - クラウドPBX開発編-No.027
今回やること
通常内線のマルチデバイス化が完了しましたので、次はグループ内線のマルチデバイス化です。グループ内線でマルチデバイスに対して一斉着信鳴動させる動作は外線の着信をCTIとしてハンドリングする技術の最も重要な基礎の一つとなります。
全記事共通ご挨拶
こんにちは、川田敏巳と申します。当記事をお読み頂き誠にありがとうございます。これまで10以上のSaaS事業開発にてCXOや先端技術研究室長を務めてきました。
ここでは、人気SaaSのコピー開発をシリーズ化して行い、技術とソースを公開していきます。新SaaS事業を企画されている方々に既存人気SaaSの内部技術を再現し提供致します。
ハンズオン形式で提供し、実践の度にシステムが完成していくディアゴスティーニ型です。記事の内容に対する質問や講義のご依頼等ありましたらお気軽に以下よりDM、コメント等頂けますと幸いです。コピー開発して欲しいSaaSサービスのリクエストもお寄せ下さい。
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「2兆円超成長市場CCaaS開発 - クラウドPBX開発編」共通注意喚起!
このシリーズでは、Asteriskというオープソースを使用します。Asteriskの技術情報はネット上にも少なく、更にネット上のAsterisk関連の技術情報の中には避けるべき記事があります。
sip.confというファイルを使用している記事
MacroやDial()のMオプションを使用している記事
録音にMonitor()を用いている記事
いずれも既に非推奨であり使用してはなりません。ハマるきっかけになりやすいのでご注意ください。
前回のおさらい
前回の記事はこちらです。
前回までで通常内線のマルチデバイス化が完成しました。これで通常の内線は同じアカウントで複数のデバイスから発着信ができるようになりました。
マルチデバイス化する前にシングルデバイス仕様でグループ内線を作りましたね。その際、通常内線はシンプルに作り上げることができた一方で、グループ内線は登場人物が増えることによって少し複雑になったのを覚えているでしょうか?
今回は、通常内線のマルチデバイス化と同様、以前に既に作ってあるものを拡張する形でグループ内線のマルチデバイス化を実現していきます。マルチデバイス化前のグループ内線は以下の記事でハンズオンの解説をしています。
グループ内線のおさらい
グループ内線のマルチデバイス化に入る前に、現在のグループ内線を再確認しましょう。
confファイルのディレクトリに移動してください。
cd /usr/local/asterisk/etc/asterisk/circuit
現在のdialplan全体は以下のようになっています。
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