見出し画像

〔2〕生きているだけで”イライラする”世の中【アンガーマネジメント実践マニュアル】こんな時どうする?ケーススタディー編

【アンガーマネジメント実践マニュアル第2章】
=基礎知識と日常で使える実践テクニック=

日常生活の中で、
イライラする瞬間…
 
渋滞中の車内、家庭内での些細な論争、
あるいは仕事での急なトラブルとか…
 
このような状況で
怒りをコントロールすることが出来れば、
心身の健康はもちろん、
人間関係や仕事の効率も大きく改善されます。
 
前回の【アンガーマネジメント実践マニュアル】では、
怒りの感情をコントロールする基礎知識に焦点を当てました。
 
今回は、
日常生活や職場でよく遭遇するケースを取り上げ、
アンガーマネジメントの活用方法を掘り下げていきます。


セクション1: 日常生活でのケーススタディ

普通に日常生活を過ごすだけでも、
”イライラするきっかけ”だらけの現代社会。
 
日常生活は予期せぬアンガーマネジメントの
チャレンジで満ち溢れており、
小さな出来事から大きなトラブルまで、
怒りの感情を引き起こすケースは無数に存在します。

◎家庭内の小さなトラブル:

よくあるのが、
“パートナーが毎回、約束を忘れる”
 
例:
「ゴミ捨ては旦那がやる約束だった。」
「晩御飯がいらない時は連絡をいれる約束だった。」

という小さなことから、
「キャバクラ・風俗/ホストはダメという約束だった」
のに約束を破られて怒りが込み上げてきた等々…
 
このような場合は、
アンガーマネジメントの基本→深呼吸!
 
まずは深呼吸をして
冷静になることが最重要です。
 
冷静になって落ち着いた状態になってから、
話し合いをしたり、
解決策を考えるようにしましょう。
 
「忘れっぽい人だから、
約束の前日に確認の言葉をかけてあげよう」

 
飲みにいく確率が高い週末の午後に
「今日はご飯何がいい?」
LINEやメールをいれてみる。

こちらから動かないと
ストレスは加速します。

自分でコントロール出来ないことが増えて、
限界値を超えた時に、
ストレスと怒りが爆発するのが人間です!

 
イライラした瞬間に行動や発言をすると、
怒りが優勢になって冷静な思考が働かないので、
解決策が思いつきません。

 
感情的にならずに、
目の前で起こった問題を客観的に分析し、
建設的な解決策を見つけていくことを意識しましょう。

◎通勤中のストレス:

特に都市部では、
通勤そのものがストレスの原因となることが多いです。
 
混雑した電車やバス、渋滞による遅延は、
ストレスを増幅させる要因になります。
 
通勤は日常のルーティンなので、
突発的な怒りというよりは、
これからイライラしに行くというのが
予めわかっている場合がほとんどです。
 
そこで予めイライラしない工夫をする!
というのもアンガーマネジメントになります。
 
具体的には、
・少し高いイヤホンを思い切って購入して、
移動時間に音楽等を聞いて有意義な時間にする!

 
・出勤時間を早くしたり遅くしたり、乗る駅を変えたりして、
座れる工夫をして本を読んだり、瞑想アプリを入れて
心を落ち着かせる
という方法もあります。
 
アンガーマネジメントは、
怒りが発生した後の対処法と考えられがちです。
 
しかし、
イライラする原因が事前に分かっている場合や、
これから怒りを感じそうな状況が予見できる場合には、
あらかじめ怒りを防ぐ対策を立てることも重要です。
 
このような予防的なアプローチは、
自分自身の心身の健康を守るためにも有効です。

◎買い物中のイライラ:

買い物中に感じるイライラも、
アンガーマネジメントの対象になります。
 
長いレジの列に並ぶだけでも
イライラするのに、
割り込まれてムカついた!

 
混雑していて、
知らない人がぶつかってきたのに
「すみません」の一言もなくて、
イラっとした
等も
ストレスの原因になり得ます。
 
この場合は、
先ほど紹介した
“深呼吸”と“事前準備”の合わせ技が有効です。
 
まず、
買い物の状況で怒りが湧いたら、
その場で数回深呼吸をして心を落ち着けましょう。
 
そのうえで、
ストレスを感じる状況を避けるために、
人が少ない時間帯に買い物をする、
オンラインで注文するなどの
代替手段を検討してみましょう。
 
仕事でイライラすることが多いのに、
日常生活でもイライラしていたら、
たった一度の人生が怒りに支配されてしまいます。
 
それではあまりにも勿体無い。
 
“怒り”という感情は『豊かな生活を遠ざける』ので、
簡単な《深呼吸》だけでもいいので、
アンガーマネジメントを意識して
生活してみて下さい。

セクション2: 職場でのケーススタディ

予期せぬこと。理不尽なやり取り等、
アンガーマネジメントを極めていないと、
職場は戦場と化すと言っても過言ではないでしょう。
 
そこで、
職場のケーススタディも見ていきましょう。

◎批判的な意見への対処法:

提案した企画やプロジェクトに厳しい指摘があった場合、
怒りや落胆を感じることは自然な反応です。
 
その瞬間に
「なぜ私の企画の良さが理解されないのか」
と怒りを感じるかもしれませんが、
この怒りをそのまま表現すると、
ただの争いになるだけでなく、
取引の中断や社内の信頼失墜につながる恐れ
があります。
 
アンガーマネジメントの基本である「深呼吸」は、
批判的な意見に対しても効果的な対処法です。
 
例えば、
会議や商談で厳しい意見を受けた時、
すぐに反応せず一旦場を離れる
ことが重要です。
 
トイレ休憩やタバコ休憩など、
一呼吸置くための合理的な理由を見つけて下さい。

 
一人になったら、
深呼吸をして心を落ち着けましょう。
 
落ち着いたら、
指摘された内容を冷静に分析します。
 
もしかすると、
企画や計画に見落としがあったかもしれません。
 
冷静になれば、
指摘が的確なことに気づくかもしれません。
 
相手は単に企画をさらに良くしたいと思って
意見を述べただけの場合もあります。
 
急いでいたり、余裕がない状態だと、
どうしても批判されているように感じがちです。
 
重要なのは、
反射的な反応を避け、
落ち着いて前向きな態度で対応することです。

◎チーム内での意見の衝突:

プロジェクトや議論の中で、
チームメンバー間で意見が衝突することが
怒りやフラストレーションにつながることもあります。
 
しかし、
その感情をそのまま相手にぶつけると、
チームの士気や協力関係に悪影響を及ぼす場合も…
 
自分の感情を認識し、
一時的な反応を避けるために深呼吸をしてください。

感情的な反応を抑え、
冷静さを取り戻すことができます。
 
また“深呼吸”かい!と思うかもしれませんが、
それぐらい“深呼吸”の効果は侮れないのです!
 
大人になると、
あえてやろうと意識しないと
深呼吸をする機会はないので、
必ず覚えておきましょう!
 
次に、
相手の意見を冷静に聞き、
理解しようとする姿勢を示します。
相手の視点から物事を見ることで、
新たな洞察が得られることもあります。
 
基本的には、
お互いに目標を達成したい!
という思いがあるから意見が衝突する
わけです。
(例外:やりたくないから“やらなくていい理由”を
羅列してくる奴との衝突は話が別です。)
 
共通の目標に焦点を当て、
解決策を探るようにしましょう。
 
「どのようにすれば、この問題を解決し、
プロジェクトを前進させることが出来るか?」

という問いかけが、
否定的な意見をシャットダウンして、
前向きな議論
へと発展させます。
 
たとえ意見が対立した場合でも、
冷静な態度で対話を続ける
ことが重要です。
 
自分の考えを押し通すのではなく、
相手の意見を尊重し、
互いに納得のいく解決策を見つける
ことが、
チームの団結力を高める鍵になります。
 

◎多すぎる仕事量との向き合い方:


ステップ1:現状の理解+抱えているタスクを正確に把握する
まずは、
現在の仕事量を冷静に評価し、
状況を理解しましょう。
 
どれだけのタスクがあり、
どのように優先順位をつけるべきかを検討します。
 
全てを一人で背負うのではなく、
現実的な限界を認識し、
必要に応じて助けを求めることも重要になりますが、
タスクを正確に把握していないと、
的確な助けを求めることが出来ません。

 
 
ステップ2:優先順位の設定と権限委譲
次に、タスクの優先順位を設定し、
可能であれば他のチームメンバーや
同僚に業務を委ねることを検討します。
 
どのタスクが最も重要で緊急か?を見極め、
時間管理を効果的に行うことで、
作業の圧迫感を軽減できます。
 
どうしても他の人に委ねることが
難しい業務もあるでしょう。
立場的に自分しか出来ない!

というのもあるでしょう。
 
その時には、
冷静になって
「本当に今やる必要がある仕事か?」

「もし今、俺が倒れてやらなくても
会社は潰れない作業じゃないか?」

と自問自答してみましょう。
 
案外、
今までの惰性でやっていただけで、
減らせるタスクがある場合があるので、
必要なタスクだけをこなす!
というのを
常に意識しましょう。
 
一人の作業には限界があります。
いくら根性論を唱えても無理なもの無理!
なこともあります。
 
何よりも
過労で働けなくなって会社に穴を開ける方が大変です…
 
多くの仕事に追われている時は、
一歩後退して全体像を見ることが大切
です。
 
仕事量の多さに圧倒される前に、
これらの2ステップを実践して、
効率・生産性の改善を意識しながら、
自分の心身を守っていきましょう!

セクション3: 難しいケーススタディ

◎重要プロジェクトが大失敗した:


ステップ1冷静な分析
まず、
感情を落ち着かせて失敗の原因を客観的に分析します。
どこが間違っていたのか、
どうすれば防げたのかを理解することが重要です。
 
大体のケースは、
 
「アイツさえ、任せなければ!」
「あの時、確認さえしておけば!」
「勢いで決断しなければ…」

 
といった具合に怒りが
込み上げてくるような原因が思い付きます。
 
自分が悪かった!」
と思うのが経営陣には必要で、
他責思考では会社は成長しません!!

 
そう言われても、
プロジェクトが失敗した瞬間は、
ただの綺麗事に聞こえてしまうものですよね。
 
重要なプロジェクトの失敗のせいで、
会社が潰れてしまうかも?
という焦りや不安・恐怖から
怒りが爆発してもおかしくない状況
です。
 
たとえ社員のせいだったとしても、
怒りに任せて
「お前らのせいだ!」と言ってしまったら
リーダー失格です!

 
とにかく、
落ち着きを取り戻すまでは、
冷静な分析は出来ない
ので、
緊急な対応が必要な時であっても、
最低、5分は深呼吸して、
タバコを吸う人は一服しましょう。

タバコを吸わない人は、
コーヒー/紅茶/ココアを飲んだり、
おやつを食べたり

無理矢理リラックスしましょう。

コンビニに駆け込んで
コーラ&ポテチでも良いですし、
ジャンクフードを食いまくっても良いです!
その時ぐらいは。
 
冷静な分析はそれからです。

 
ステップ2チームとのコミュニケーション:
冷静な分析をすると、
重要なプロジェクトがなぜ失敗したのか?」
「どのように改善すればいいのか?」

について前向きかつ客観的な視点で見えてきます。
 
前向きかつ客観的な視点で話せるようになったら、
チーム全体を集めて、
状況や失敗点などを共有しましょう。
 
会議は非難の応酬ではなく、
前向きで改善案が飛び交うフィードバックを心がけて下さい。

 
 
ステップ3改善策の策定:
 
今回の失敗から得た教訓を基に、
将来の失敗を未然に防ぐため
具体的な行動計画を立てることが求められます。
 
これは経営陣としての
マネジメント能力を発揮する絶好の機会です。
 
失敗の原因を詳細に分析し、
根本的な問題を特定することで、
同じ過ちを繰り返さないようにします。
 
さらに、
この失敗から学びを得て、
新しい手順の導入や追加のリソースの確保、
チーム構成の変更など、
具体的で実行可能な解決策を検討します。
 
改善計画は、チーム全体で共有し、
各メンバーの貢献と協力を促します。
 
計画の透明性は、
チームの信頼とモチベーションを高めるのに役立ちます。
 
また、
市場の変動やチームからの
フィードバックなどを考慮に入れながら、
定期的に計画を見直して、
必要に応じて調整します。
 
これにより、
経営陣は柔軟な対応能力を発揮し、
より強固な組織を構築することができます。
 
チームには失敗を学びの機会と捉える文化
根付かせることが可能になります。

◎部署間の激しい対立:

ステップ1中立的な立場での介入:
対立の原因を理解し、
双方の立場を公平に聞きます。
 
あくまでも中立的な立場で介入して
両者の意見を平等に尊重することを意識して下さい。
 
例え、
どちらかが、いつも失敗ばかりするダメ部署で
もう一方が花形かつ優秀で頼りになる部署だったとしても、
「どうせあの部署が悪いんだろう」
という前提ではダメです。
 
稀にダメ部署の意見の方が正しいこともあるんですから!
 
 
ステップ2目標の再確認:
共通の目標を再確認し、
対立を超えた協力の重要性を強調します。
 
お互いに「会社をよくしたい!」という
熱い思いが根底にないと
激しい対立にまでは発展しません!

 
やり方が違っていたり、思想が違うだけで、
向かっている目標は同じというケースが大半です。
 
第三者が入って
目標を再確認し合うと、
すんなりと対立が収まることがあります。
 
 
ステップ3対話と解決策の模索:
それでも収まらない場合は、
オープンで正直なコミュニケーションを促進し、
双方が納得する解決策を一緒に
模索していく作業に入りましょう。
 
第三者がいない状態で
「オープンなコミュニケーショで話し合いしろ!」

というと喧嘩になるので、
オープンな話し合いをさせる場合は、
必ず第三者がいるところでするように促しましょう。

コンクルージョン

アンガーマネジメント実践マニュアル第二章では、
日常生活や職場における様々なケーススタディを取り上げ、
それらに対するアンガーマネジメント活用法を紹介しました。
 
怒りは、判断を歪めたり、
トラブルを引き起こしたりする原因になることは、
誰もが過去の経験からわかっていると思います。
 
これからの時代は、
怒りに身を任せた指示や指導をしているような
リーダーは淘汰されていく
でしょう。
 
だからこそ、
自分自身の怒りや感情マネジメントが出来る人が
COOや経営陣、リーダーになるべき時代
なのです!
 
そうは言っても、
人間なのでイライラすることもあれば、
怒り狂いたくなる日
もあります。
 
怒りで血が頭に上った時には、
アンガーマネジメントを思い出してください。
 
「深呼吸」
というシンプルで簡単なテクニックだけでも、
感情を穏やかにし、
より冷静な判断をする助けになります。

 
「深呼吸」以外の
アンガーマネジメントテクニックも
気になりはじめた頃だと思うので、
次回は応用テクニックを
お伝えしていこうと思います。
 
【次回のテーマ】→
管理職/リーダー必読
〜何度言ってもわからないアイツに怒り爆発〜
【アンガーマネジメント実践マニュアル】
=我慢できずに怒鳴ってしまってパワハラ認定されない為に=

 
というテーマでお送りするので、
ぜひ、お付き合い下さい。

 =========

このnoteブログ
「COOエクスペリエンス」では、

現役のCOO であり、

次世代COOの育成〜社員教育研修、

コンサルティング等に従事している

実際の経験に基づいた内容になっています。



厄介なマネジメント問題に立ち向かうための

活きた現場の知恵や戦術を、

お伝えしているので、

フォローして頂けたら嬉しいです♪

※毎週、金曜日夕方にnote更新中!

=========

今回の「COOエクスペリエンス」では、
アンガーマネジメントを深掘りしました。
昨今、変な奴も増えてます。
悪質クレーマーやSNSでバズりたいが為に
迷惑行為を仕掛けてくる連中もいます。
それでも、自分が悪くないとしても、
怒りや感情的になった対応をしてしまったがために、
会社が傾くこともある得る時代です。
経営の時だけではなく、
日常生活でも使えるスキルなので、
覚えておいて損はないと思います。

COOをはじめ、
経営者、次世代のリーダー達が
職務を果たすために少しでもお役に立てたら幸いです。

Amazon Kindleでも、
経営、マネジメントに関する知見や、
実践的なノウハウをまとめているので、
ぜひご自身の経験と結びつけてご活用ください。
※Kindle Unlimitedに登録している方は無料で読むことが出来ます。
↓↓下記をクリックして下さい↓↓


会社が立ち上がるのはCEOの力ですが、
その後、会社が伸びるかどうかはCOO次第です!

みんなの為に人柱になってあげて下さい。
職場の平和のために〜犠牲になるのがCOO /ナンバー2の役目です笑
一緒に敏腕COOへの道を歩んでいきましょう!
〔COO育成塾〜noteテキストVer〜〕

サポートはしていただかなくて良いので、もし投稿が気に入ったら《フォロー》 『スキ』して頂けると非常に嬉しいです♪