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社内で顔を売ることが重要なのはなぜ?

マネージャになり、うちの部署でも新人を受け入れることになりました。新人が感じる疑問は極めて素朴で意外と本質をついています。

多くの新人が、上司から理由を添えず「こうしたほうがいい」と言われ鵜呑みにしてしまうと思います。でも、理由がわかったほうが納得感が向上しますよね。

今回は、私なりに考えた「解」をこちらで投稿します。少しでも、多くの新人さんが疑問から解消されることを願って。

新人の疑問① 社内で顔を売ったほうがいいのはなぜ?

先輩にヒアリングに行くと「社内で顔を売ったほうが絶対にいい」と言われたらしいです。なんでですか?と聞くと先輩はお茶を濁す。しょんぼり顔で帰ってきた新人にその理由を問われた私が答えたのは以下の通り。

会社は「君主国家」に近い

学生までは、ほとんどの人が民主主義のコミュニティで過ごしてます。学級会とかでも多数決でモノゴトが決まりますよね?

つまり発言権を一人一票持ってるわけです。

だいぶ公平性が保たれるのが当たり前の社会で生きてきたってことですね。ある意味、努力とか才能とか全く関係なく、発言権があります。

一方で、会社に入ると、その常識が通用しなくなるんです。

会社というのは、統制のために「ある意味君主制に近い仕組み」になっています。つまり、発言権が一人一票ではなくなり、人によって差分が出てくるのです。

社長が言うことと、新人が言うことで会社全体の動き方って全然違いますよね。

多くの社会人1年目の人は、この事実を受け入れられず、あたかも一票持っている気持ちで仕事やミーティングに向き合ってしまい、理想と現実のギャップに苦しめられます。

発言権は何によって決まるか?

経験的に、主な要素は「年次」「実績」「役職」「人脈」だと思っています。

ただし、このバランスは会社によって大きく異なります。年次が最も重要な要素である企業がいわゆる年功序列が強い会社というやつです。

さて、じゃあ発言権を上げたいという場合はどうしたらいいでしょうか?それぞれの変数を見ていきましょう。

年次:これは変えられない

実績:努力によって操作可能

役職:これは結果論

人脈:努力によって操作可能

つまり、努力によって、実績を積むこと、そして人脈を増やすこと、この2つを頑張るしか発言権を向上させることはできません。
※この要素は非常に絡み合っているのですが、難しい話になるのでここでは割愛します

だからこそ、人脈を作る一歩目である「顔を売る」ということは重要なのですね。特に実績をすぐに作るのは、正しい努力と運の要素が大きく影響するので、若い人は人脈を積んでおくのがベターです。

発言権ないときはどうしたらいいの?

多くの人は「発言権ないし、自分が発言しても意味がない」と思考停止になるんですが、実は自分の意見を通す方法があります。

それは、客観的事実に基づき、どちらが正しいかという判断される部分を極力減らすことです。

だから以下の記事でも紹介した、お金をかけずに検証して、数字で証明できる力ってのが大事になるんですね。

ほら、誰がどう見てもこっちが正しいでしょう?だからこうしましょう。と自分の意見を客観的な正しさを持って進言するのです。相当意地悪な組織でない限り、話を聞いてくれます。

これでも「なんとなくダメだ」という合理的な判断ができない会社なら転職したほうがベターです。

というわけで、新人の皆さん。人脈を広げながら、数字を扱える人間になりましょう。

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