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キャバクラで魚拓がしたいんだ!


【注意】
*タイトルを見て頂いた通り”釣り”記事になっています。(色んな意味で)
*待って!でも読んで欲しいのよ!
*魚が好き、キャバクラが好き、釣りが好き、そんなあなたに送りたい。
*魚拓サクセスストーリーとなっております。


最近、渓流釣りにハマっている。
いわゆるルアーによる”釣り”だ。

釣り自体、沖縄に住んでいた時に海釣りを何回かやったことがあったくらいだし、渓流釣りは長野に来て初めてだった。


1 . 魚拓がしたいんだ。


みなさんは「魚拓」というものをご存知だろうか。大体の人が、”魚に炭を塗って半紙にスタンプのように押すもの?”くらいの認識だと思う。僕がそうだったから、多分みんなそうじゃないかな。

せっかく釣るなら初めて釣る魚は魚拓するべきっしょ!と思い立ち、調べていたらこんなのを見つけた。

魚拓(ぎょたく)
とは、釣りで釣った魚の像を、墨や絵の具を使って紙などに転写したもの。釣り上げた魚の原寸大の記録を残すために行われる。魚に直接墨を塗り布や紙に写し取る「直接法」と、魚に布や紙を載せて、上から墨や絵の具で色をつける「間接法」がある。また、この手法になぞらえて、インターネット上のWEBページの内容を、証拠画像として保存するWebサービス(ウェブアーカイブ)を魚拓サービスとも呼ぶ。魚拓は庄内藩が発祥とされ、日本で現存最古のものは天保10年(1839年)2月に現在の東京都墨田区錦糸町付近で釣られた鮒の魚拓「錦糸堀の鮒」とされている。9代藩主酒井忠発が釣り上げた鮒であるとされ、現在は鶴岡市郷土資料館に所蔵されている。
(引用:Wikipedia)


っええぇ。

ウェブ魚拓ってあんの?
それより、魚拓って江戸時代からあんの?

魚拓の歴史にギョギョッた。(=ビビった。)

もしかすると、雪舟がミスってこぼした墨汁が食べてた魚についちゃって、
「あ、これ使えんじゃね?」
みたいな発祥の仕方かなーとか思っていたりしたけども。。

(雪舟さん。ご飯食べながら水墨画書くと思ってごめんなさい。雪舟さんの時代の方がずっと前やんごめんなさい。)


魚拓ってすげぇ。



やりたい。

いや、やる。

「最初に釣った魚は絶対魚拓する!」
そう心に決めた。


2 . 礼に始まり礼に終わる。   


まず、渓流釣りを始めるにあたって道具を揃えた。買った道具をまとめると、

・釣竿(¥4,000)
・リール(¥3,000)
・股下まである長靴(¥3,000)
・釣糸(¥2,000)
・漁業券(¥9,000)
   計 ¥ 21,000 -

思ったより費用がかかった。

また、渓流釣りをするには漁業券(その地域で釣りしていいよーっていう券)なるものが必要らしい。知らんかった。

会社を退職し、学校に通う貧乏学生にはかなり痛手の出費。
イワナ1匹300円としても70匹分。

うぅ。

でも、逆に追い込まれると力を発揮するタイプの僕はやる気が出た。(M)
そういや夏休みの宿題も最終日にめっちゃめちゃやる気出た。(WHY)

そんな経緯もあって、「より安く、よりチープに」をモットーに、ルアーは手作りすることにしたのだ。

そして、釣りに一緒に行く友達(師匠と呼んでいる)に教えてもらって作ったルアーがこちら!

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拝啓 元職場の課長

「挨拶はビジネスマナーの基本」と教えてくれました。
僕は今でも忘れてません。

敬具 

 


この辺で釣れるイワナにもアマゴにもしっかり挨拶することで、第一印象をよく思われたい。あわよくば友達になりたい。あだ名なんかつけて、グーパンチとかして一緒にスケートボードをしたい。そんな心からの「ヤッホ」である。(「ー」はサイズ上、省略しました。)


よし!
ルアーも作成し、いざ捕獲!!

なるか!!?


3 . キャバクラ【Fish heaven】  


長野県は本当に景色がいいところが多い。
僕の家の横にも綺麗な川があって、魚が住みつく良い段差がある。

初めてルアーで釣りをしたのもその川の少し上流のダム湖。
そこで渓流釣り(もはや湖釣り)の「洗礼」を受けることになる。


全然投げれない。


え?まずそこ?ってなるやん?
めっちゃむずいのよ。

海だったら果てしなく広がっていて思いっきり投げればよかった。
でも渓流釣りは違う。木々の隙間に投げたり、石があったり、急に浅かったり、川幅にも限界がある。

母なる海。そう呼ばれる所以はここか。
なんて考えながら投げまくったら糸が絡まった。

次は思いっきり投げていたら木にルアーが引っかかった。しかも「ヤッホ」ではなく友達に借りてたやつ。

あせってグルグルに巻き込んで、取れなくなってしまった。
友達の大事なルアー。どうしよう。。

その結果。

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必死で泳いで木に登りました。(なんでこんなとこに木生えてんだよ。)
雪解け水の流れこむ極寒の湖。

寒いどころじゃなかった。

僕「よし取れた。」

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持っていた枝「ポキッ」

僕「え」

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鳥たち「え」


洗礼つよ。


(ほんと絶対真似しないでください。僕は特殊な訓練を受けていますし、めっちゃ晴れてた。あと泳ぐのはめっちゃ自信ある。)

とまあ、そんな災難もありながら、戦歴を重ね、気づくと7戦0勝7負。
この頃はもうムッチャクチャ悔しかった。
出川哲朗でももう「やばいよやばいよ」って言ってくれないくらいやばい。

そんなこんなで8戦目にやっと奇跡が起きたのだ。


「ツンツン」

「ツンツン」


きったーーーーー!!!


鬼のように巻いた。
先輩の最後の試合のランナーコーチャーを思い出しながら巻いた。


しかし、帰ってきたルアーには魚の姿はなく、
ただただ目の前に書かれた「ヤッホ」に殺意が芽生えた。

「なに取引先への大事なプレゼンの日にパワポ資料にプリンのイラストつけとんねん。」そんな気分だった。


それからもツンツンは続き、全然振り向いてくれない日々も続いた。
それでも通い続けた。

指名の子が好きって言ってくれるのに、振り向いてくれないキャバクラに通い続けるおじさまのように僕はめげずに通った。

ヤッホ。ヤッホ。と言い続けた。


4 . やっとだよ。


やはり練習とはすごいもので、だんだん投げる場所が安定してきた。

コントロールが良くなってきたのだ。

枝に引っかかることも少なくなってきたし、糸も絡まらない。 
ほんとキャッチボールに似ている。


その甲斐あって11戦目にして当たりがきた。

いつものように投げていると、


ぐんっ。


明らかにいつもと違う引きがきた。
慌てず巻き切る。


そしたら、


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やりましたよ!みなさん!イワナ釣れたよ!
こいつどんだけ文章引っ張るねん。って思ってたみなさん!ごめんね!

嬉しくってさ。ほんと。

学校で渓流釣り始めた周りの子達はすぐ釣っちゃうんだもん。

涙が出そうになったよ。

ありがとうヤッホ。


5 . 渾身の魚拓


さあ、念願の魚拓の時間だ。

用意するものはこちら。

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イワナ、半紙、水、墨汁、筆、スポンジ

初めてのイワナに炭を塗りつけるのは心が痛かったけど、やりたいんだ。

手順1:スポンジで”ぬめりけ”をとる。

手順2:魚に水で薄めた墨汁を塗る。薄めに塗るのがベター。

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手順3:愛を込めて押し込む。

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*嬉しすぎて顔拓もかましました。


最高です。家に飾ります。

以上、キャバクラというお魚天国で魚拓した話でした。


ps. 塩焼きもめちゃウマでした。


ケータ

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