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猫のたくましい生き様から学ぶ日常
バンコクで猫と暮らす生活で驚いた、ヤモリのお土産体験とそこから調べて知った諸説ある猫の本能について今日は書いていく。
私の部屋に遊びにくるご近所猫の歌舞伎。
もちろん名前は私が勝手に名付けた。ちなみにメス猫で年は不明だけどおそらくまだ子供だと思う。
この歌舞伎は、うちに遊びに来るようになったこの半年の間に3回もヤモリをお土産で部屋の中に持参してくれる。
タイの暮らしで、様々は虫や動物に遭遇する。
ヤモリはタイでは欠かせない存在なのでもう怖くはない。
はじめてヤモリと出会ったのは、初の海外生活タイ北部チェンマイでのアパートメントの私の部屋のシャワールームだった。
ある日急にシャワールームの隅っこに何か知らない形の生物がいることに気がついた、が全く動かない。もともとそんなに虫に強くないので、その現実を無視して数日やり過ごしていた。
しかし、やっぱり気がかりだった私はたまたま友達と会った際に相談してみた。
友達は虫に強いということで、お部屋に来てもらいシャワールームの中の例の生物を見てもらった。
すると彼女は「ああ、ヤモリだね死んでるよ」そういってひょいっと手でつまんで見せてくれた。
つっよ、と思ったのを今でもよく覚えている。
それがはじめて知ったヤモリという生物、その後タイの暮らしではよく見かけるようになり鳴き声もわかるようになった。
今では部屋の中にいても特に害のないかわいいヤモリちゃん、といったところでニコッと微笑んでとくに気にしないでいる。
そんな風にヤモリと共にタイで生きている私だが、
猫にとってヤモリはおもちゃであり獲物であることを今の暮らしから知っていく。
ご近所猫の歌舞伎は、私の部屋のベランダから外へと外出し遊びにいく。
時々戻ってくる際に普段とは違うサイレンのような鳴き声で現れるときがある。
その鳴き声で要求していることが、
早く部屋に入れろ、ということ。網戸か窓がしまっていて自由に出入りできない歌舞伎はいつもは可愛くにゃー。
しかしこの獲物とらえた時のサイレンはなんだか大事なのが伝わってくる。
それもそのはず、まだその時は大抵生きたまま捕獲しているのだから。
急いで部屋に歌舞伎を招待すると走って、ベッドの下に駆け込んで獲物をまず口から床に置く。
すると獲物が動くのを見て、しばらく応戦。
すぐにしとめて、そのあと噛み砕く音がリアルに部屋に響き渡る。
全部食べてくれたらいいものの、大抵半分以上残した状態でまた外へと出かけていく。
私は、後片付けをする。
とても複雑な気持ちになりながら、時には「ちゃんと綺麗にいただきなさいよ」と小言をいいながら。
猫のこういった行動に興味を持って情報をいろいろ調べてみたら、出てきたことがある。
この行動の意味がいくつか推測される。
1.獲物をとらえて食べる、これが本能
2.獲物をとらえて、食べ物を飼い主に提供してあげようとしてる
3.獲物をとらえたことを褒めてもらいたくてもってくる
こういったものを見つけた。
はじめてヤモリを部屋に持ってきた時は、本当に驚いた。
しかし2度、3度と経験するとこれは仕方ないことなんだろうと理解してきた。
「獲物を自分の手でとらえて、食べる」
たしかに、私の人生でこれを見せて学ばせていただいたのはこのご近所猫がはじめてである。
彼女は子猫に見えるけれど、自らの手で獲物を探して自分のテリトリーまで運んでそして食べているんだ。
スーパーで買ってる私とは生き様が違う。
ご近所猫の歌舞伎から、私は癒しだけでなく
生きるということを間近で学ばせてもらっている。
ヤモリを定期的に部屋にもっていくるご近所猫の歌舞伎。
タイの暮らしでまさかこんな学びを体験できるとは思ってもみなかった。
いつも、ありがとう歌舞伎。
そんな歌舞伎は、戦い疲れたのかソファーですやすや気持ちよさそうに眠っている。
どうぞ、ごゆっくりおやすみくださいませ。
ありがとうございます。
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2024.7.9 concoji