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「ロッキング・オンの時代」出版記念会。参加BOOKS。
●概要日 時 : 2016年12月2日(金) 18:00開場、19:00~21:00
場 所 : 桜神宮 1階ホール(東京都世田谷区新町3-21-3)田園都市線桜新町駅より徒歩2分
参加費用: 8000円
★詳細及び参加申し込みチケットのサイト
●参加者◇2016年11月13日現在。続々と参加連絡が来ていますので随時更新していきます。現在進行形でアップデートしていきます。肩書、プロフィー
第6章(10)全人類フリーランス!
今、世界の中で、どこにも属さないフリーとして存在を貫くのは非常に困難だろう。
真の自立は、反社会をかざすが如くだ。
しかし、だからこそ、その存在は孤高で気高い。
俺は現在までに出会った、自立した有機農家たちのほとんどにこの気高さを感じている。
そしてそんな存在にロックを感じてしまうのだ。
人々にとって、フリーランスは望む理想かもしれないが、実際に真の自立を獲得している人間は、ごく少数でし
第6章(9)誰でもできるぜ! 有機的マーケット
二○一二年春、俺は東日本大震災を受けて、最もダメージの大きかった農民や漁師救済のマーケット「下北沢あおぞらマルシェ」を立ち上げた。
世田谷は下北沢のカトリック教会には、東北の農家を中心に五十のブースが参加。これが俺の起こした市民主導によるフェアトレードマーケット、AOZORA PROJECTの始まりである。
二○一五年からは、復興支援のみならず「ひと駅にひとつのフェアトレードマーケット!」を合
第6章(8)愛のある売り方を見つけよう
たとえば、東京に店を構えるコトを考えてみよう。飲食でも雑貨でも八百屋でもかまわない。
昔ならたいした金もかけずに屋台や露天を出して、稼いでから店を構える方法もあったが、今はできない。いきなり勝負だ。
俺は失敗して何千万もの借金をつくり、首を吊るハメになった仲間を何人も見てきた。
農業もそうだ。こぢんまりと有機農業をやっている農家は、どんなにおいしい野菜を作っても販路が無ければ収入を得ない。
第6章(7)加担すべき相手を選べ!
電力や水、生活に係るありとあらゆるコトは、個人が変えることができる。
電線や配管から供給される電気やガスをやめて、オフグリッドな自然エネルギーにシフトする。シフトしなくても、電気ガス水道、いっそ止められてしまえばいい。
「払わなきゃ止まってしまう!」という強迫観念は、今までの奴隷的心理状態。
今後は、もういらないな、止めていただこう。ほんの少しだけ腹をくくればいい。
それがオーガニックレボ
第6章(6)人間エネルギーのムダづかいをやめよ!
よく考えてみてくれ。
隣の畑にあるニンジンを買えば済むのに、わざわざスーパーに行って買う。
目の前で育っているニンジンは収穫されると、業者あるいは市場へと運ばれ、そこからさらに業者を経て、廻り回って近所のスーパーに並ぶ。
このムダな遠回りはいつから始まったんだ?
隣の農家とつながっていれば、新鮮なニンジンがすぐ買えるし、お金を百パーセント農家に還元できる。
しかも隣の畑なら、どんな栽培を
第6章(5)「オーガニック」とは生き方だ
オーガニックという言葉はだいぶ一般的になったが、世界中探してもこれがオーガニックだという統一された定義はない。
別に統一する必要もないだろう。
もちろん第一の意味は、自然の営みにさからわないこと。
有機肥料を与えるという時点で、すでに人間的なケミカルが加わったことになる。
肥料は植物が吸うのではない。土の中の微生物にエサを与えるということであり、つまりケミカルということになる。
うま
第6章(4)そしていよいよ、福島へ向かう。
途中、見たことがないと言う「海」へ寄ってみた。そして浜で津波の話をした。
海のないモンゴルの人々に対して、海から来る津波がどんなモノなのかを伝えるのはなかなか難しい。しかし、そこで懸命に生きている人々とつながるコトにより、その思いは必ず伝わるハズだ。
まず訪ねたのは、第四章の「東北被災地バイクツアー」にも登場した、福島県喜多方市で自家焙煎の珈琲店を営む、『樟山珈琲店(現・フライパン)』の店主、
第6章(3)日本人は忘れてないか? 「生きる」美しさ
収穫後、彼らの家「ゲル」に案内され、ゲストを迎える儀式を受けた。
馬乳酒(ばにゅうしゅ)を初めて呑んだわい。差し出されるままに、どんぶりいっぱい呑み干したら、即効で腹が痛くなった。洗礼だ! あれ、ほんの少しだけ呑めばいいみたい。
べ、便所! 駆け出した外は砂漠。
夕暮れ、砂塵吹く大地に、オイラの分身が沁みていく。
義理の息子であるソガロさんが、俺のために羊を一頭バラすと言う。最大級の歓迎だ
第6章(2)遊牧農民ワリヤさんの挑戦
しばらく平原を走ると、遠くに森? 林? 確かに木が並んでいるのが見えてきた。
近づくと、いかにも植樹されたように見える一列に並んだ並木が砂漠の中に忽然と姿を現した。その樹木の間に、おっ、畑らしき緑のジュータンが見えるではないか? 人影もちらほら。
「シェンバイノウ(こんにちは)」
そこにいたのが、探していた遊牧農民ワリヤさんファミリーだった。
握手したワリヤさんの手は、確かに農民の手だった
第6章(1)モンゴルのゴビ砂漠に農の原点を見た!
九月初秋、首都、ウランバートルに到着。
すでにウランバートルの気温は氷点下に近い。
首都ウランバートルは、モンゴルの人口の約半数が集まる過密都市でもある。
モンゴルといえば、まず想像するのが馬に乗った遊牧民の姿だろう。
しかし、最近はモンゴルの象徴である遊牧民の数が激減しているという。
都市化が進んでいるのと、草原の砂漠化が進行しているために、家畜の餌である牧草が不足して「遊牧」自体が不