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まちと社会と人生と。  〜東川町のすすめ〜

こんにちは。
学生余白研究室のさやかです。

今日は大学院で勉強していた「まち」の話と、Compathのある東川町の魅力についてです。
ガイドブック的なものではなく、まちを「社会」として捉え、考えることは人生を考えることかも知れないというお話です。



まち、 とは。


あなたにとっての「まち」ってどんな存在ですか?

私は、「まち」は人や自然が、想いによってつながり、形作られたものだと思っています。
だから、それぞれのまちに、それぞれの形があります。
人が変われば、自然が変われば、想いが変われば、まちも変わります。

結局まちを創るのは人間で、人工物であるというのもまた大切な事実です。
創る人の想いが、建物に、地域政策に、観光支援に、産業の方針に、住宅価格に、自然環境の保全に、反映されることでまちが創られ、社会が創られていきます。

まちに目を凝らせば多くの「想い」が見えてきます。
それは人間がまちを、社会を創っていることの現れであり、ひとつの身近な社会との接点であると言えるかも知れません。

また、人がまちを創るのと同様に、まちは人をつくります。
あの場所があったから、このまちだから、出逢えた人、手にした機会、培った力、育てた想いは確実に今のあなたの一部になっているのではないでしょうか。
私は、まちを考えることは、人生を考えることなのかも知れないと思っています。


いろんなまち。


都会(大都市圏)も好きです。

カオスで、いろんなものが混在していて、逆に何があってもおかしくなくて、それがある種の包括性を生み出している気がします。都会に行けばなんでもあるし、なにをしてもいいと、なんとなくそんなイメージがあるのは、そういう要素によるものなのではないかと思っています。

一方で、一個一個が繋がりを見出しているのか、というと疑問が残る部分でもあります。また、物理的な窮屈さは日常生活の忙しなさを表しているようでもあります。その計画は誰のためなのか、健康的な生活につながるものか、不自然な生態系を作り出してはいないかー。まちを全体として捉える視点が持ちにくいのも、また、都会の性質なのかも知れません。


地方中核都市も好きです。

それぞれの地域や都道府県の中心地として先進的な取り組みが始まったり、終わったり、うまくいったり、いかなかったりしています。また、基本的な生活インフラは整っていて、中心部にいけばほとんどのものは揃います。ちょっと車で遠出すれば豊かな自然にも出逢えます。まちへの愛着も比較的高く、コミュニティにも関わろうと思えば多くの機会があります。

でも、賃金、労働、教育機会、などあらゆる面で都会との差があるのも事実です。これらの場所に、地元の良さを知り、自らの人生と可能性について広く考える機会があれば、若者にとってそれぞれが納得のいく判断をした上で、地元に残ったり、出て行ったりできるのではないかと思い、大学院修士課程の研究では地方中核都市を対象として研究したりしていました。


小さな町や島も好きです。

人口1万人以下の市町村区になると、少子高齢化問題や過疎、人口減少が喫緊の課題として立ちはだかります。見知った範囲でほとんどのことが発生し、それが全てになるので、良くも悪くも、自分の地域や自然、そこに住む人と出来事を、まち全体で共有し、関わり合いながら生活していくことになります。また、本当に多くの面で格差が顕著になります。

でもだからこそある、密度の高い関係性や、古くから伝わる伝統、自然や地域への想いなど、人間同士がともに生きている感じがあります。長く住んだ経験はありません(島に1ヶ月程度です)が、こういった地域は人間的で魅力があり、都会から移住する選択をする人も増えていますし、関わることで全然違う人生が始まったという人も多くいます。


総じて、いろんなまちに、いろんな人生があり、人々の生活を支え、伝統を残し、魅力を伝えていくために様々な政策・都市計画が作られ、様々な取り組みが行われています。
もちろん、生態系を大きく捉え、人が自然をどう扱っていくかというのも大切な観点になります。誰を、何を大切にしたものかはそれぞれで異なり、正解はないのかも知れません。

でもきっと、大切なのは、人の想いに呼応したまちになっているのかということ。
なぜなら、人が一緒に生きていく場所として、まちがあるからです。


東川というまち。


Compathは北海道上川郡東川町にあります。

北海道のまんなかにある、人口8000人くらいの町です。
大雪山のめぐみを受けて、水も食べ物も美味しく、景観は最高で「写真の町」としても有名です。
また、「適疎」を大切にまちづくりをしている場所でもあります。詰め込みすぎず、寂しすぎない、適切な空白は人間と自然の関係性や社会を捉える上でも大切なことな気がします。

東川町の詳しい話に関しては以下参照。



今年の10月のワーケーションコースに参加した私は、東川町で1週間を過ごしました。

東川町、本当に素敵な場所でした。それは、「人がつくっている」ことがすごくよくわかるから。

あそこにある、なんとかは誰々さんが始めたものでー。
この農業区画は、まちとして大切に残している場所でー。
この森は、景観を作るために自分たちで木を植えるところから始めてー。

そういった話がまちの様々なところから聞こえてきます。そして、それらひとつひとつが、東川町という全体につながっている感じがします。

Compathだって、そのひとつ。共同創業者のおふたりが、ここ(東川町)でフォルケホイスコーレを作りたい!と当時の町長にお話しし、「8000人のうちの2人がやりたいならもうOKでしょ!」とふたつ返事で決まったそうです。こうして、Compathも東川町を形作るひとつになっていきました。

ここからもわかる、軽やかで、ノリノリで、新しいことがたくさんの東川町。
でももちろん、まちの中ではいろんなことが起きて、うまくいったり、失敗したりしながらここまできたそうです。
ここでは語り尽くせない、行けばわかる東川町の魅力がたくさんありますので、ぜひ。


最後に

Compathでは東川に住むさまざまな方と一緒にいろんな体験をする機会があります。
彼らがどう東川を、社会を創ってきたのかに触れる時間もあると思います。
東川の人たち、そしてみなさんの時間が東川にあるということが、どう「まち」に繋がって、どう「社会」と繋がって、そうして、どう皆さんの「人生」に繋がっていくのかを考えてみるのも面白いかも知れません。

今後も学生余白研究室では、個人の興味に合わせて多少語りも踏まえつつ、ちょっと立ち止まって考えるきっかけになる何かを発信していければと思います!
ここまでお付き合いいただきありがとうございました!


追伸

気になる方は、畠田大詩さん(Compathのメンバーの方)に色々聞いてみてください!わかりやすく、楽しく、たくさん教えてくれます!

(文責:さやか)




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