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#はなのみち
ことのはいけばな 大雪 第61候『閉塞成冬(そらさむくふゆとなる)』
『礼記』の月令には「天気上騰シ、地気下降、天地不通、閉塞シテ冬ヲ成ス」と記され、天の気は空に上がり、地の気は地中に閉蔵され、天と地が分かれ、通じ合わなくなって冬になるという意味です。春から秋まで行われていた天地の交流が終わり、お休み期間に入るような感じです。
花の稽古は神社の杜の剪定枝も使っての冬至飾りを作った。
そらをみつ 山の麓の虚空蔵 ガランガランと 眼玉の揺れる
ひっそりと 虚
ことのはいけはな 立夏 第20候『蚯蚓出』
目に青葉めめずめみえず紫の目にあやかなる文目も見えぬ
陸(おか)を引く大国主の如き名よ土を喰らいて国造りなす
氏神であやめ立てれば人形のふるき眼差し貫かれしか
紫の大き蝶の花舞を豪奢な死者の依代にして
ことのはいけはな 芒種 第25候『蟷螂生』
たくさんの命が生まれる季節
紅花が咲き、蛍が生まれ、梅の実が色づき、、、
リッチな生命の季節。
死から生へ、
生まれた先から死へ向かう
一瞬の輝き ブライト
光の季節がジューンブライドと呼ばれるのだろう。
*新月や見えないだれかへ揺蕩いの想い留める花の束(つか)かも
*花束のBabyのようにくるまれて手渡す君も祝われていて
ことのはいけばな 雨水;第4候「土膠潤う」
花を活けるように、言葉を三十一文字の器にのせて活ける。
はなとことばを立てて相互記譜。七十二候の「ことのはとはなの旅」。
松岡正剛さんの『日本文化の核心』を読んで、
僕は面影を立ち上げたいのだと、よくわかった。
あの日、あの場所に花をいけたことが「ことの始まり」だったのか。
大好きな雑木林があって、ちょっと入るとそこは秘密の場所だった。ある時花を始めたばかりの僕はお花屋さんで好きな花を買って、
ことのはいけばな 第3候「魚上氷(うおこおりをいずる)」
花を活けるように、言葉を三十一文字の器にのせて活ける。
はなとことばを立てて相互記譜。七十二候のことのはとはなの旅のはじまり。
旧暦新年となった。旧暦の大晦日に当たる日に氏神様の天井絵をじっくり見させてもらった。凡そ100年前、遷座200年を記念して天井に描かれたという。川合玉堂の弟子の長華崖という画家による。氏子さんでもあったそうなので、ご近所さんだ。
コロナにより衛生的に手水が使えないとさ
ことのはいけばな 第2候「黄鴬睍睆(うぐいすなく)」
花を活けるように、言葉を三十一文字の器にのせて活ける。
はなとことばを立てて相互記譜。七十二候の「ことのはとはなの旅」。
令和三年 第2候「黄鴬睍睆(うぐいすなく)」
◉花材…土佐水木、朴判椿、黒目柳、ゆふかり
1 鶯の初鳴き前にこぼれしは背黄青インコ花土佐美豆木
2 春まだき空に震える黄緑の小さな鈴を土佐水木といふ
3 冬灼けのかほる丸葉のゆふかりの春の枝末(ほぬれ)と馴染みたる