ROM専になる原因とそれを克服するためには
前回は、ROM専について思ったことを書きましたが、結構読んでいただいていたので、今日はこうしたROM専の特徴について少々書いてみたいと思います。
ROM専の共通点
ROM専とは、オンライン上のコミュニティにおいて”読む専門で書き込まない人”のことを指します。ROM専は、もとからROM専になるわけではなく、熱意をもってオンラインサロンに入会したにもかかわらず、結果としてROM専になってしまう、というケースが多いかと思います。
しかし、ROM専になる人には、ある一定の共通点がありそうな気がしています。
代表的なものを3つほど列挙してみました。
ROM専になる人の心持ち
①自分をさらけだすことが苦手
②基本的に声かけられ待ち
③オフラインでも人の目を気にする
①自分をさらけだすことが苦手
おそらく日本人の大多数が自分をさらけだすことが苦手だと思います。しかし、近年、わが国の仕事観が大きく変わっており、いかに自分をさらけ出し、演出するか、といった自己プロデュース力が求められています。
オンラインサロンはまさに典型的な例で、入会した時点で自分をさらけ出すことが求められる訳ですが、こうした波に乗ることが出来ていない方がROM専になっていくと考えられます。
その根底には、オンラインという不特定多数に自分の素性を出す怖さ、というのもあるのかもしれませんが、意外と「自分をさらけだしたら、人からレベルが低く見られてしまうのではないか」という劣等感もあるのかもしれません。
②基本的に声かけられ待ち
ROM専は名前の通り、他のサロンメンバーに声をかけることはありません。あくまで誰かに声をかけられるのを待つ、という姿勢をとっています。これらは、人見知りであったり、人に声をかけられるのが苦手、という元々のパーソナリティも大きく関わっているのかもしれません。
そうした方は、オフライン、例えばママさんバレーボール教室やフットサルサークルに加入する際も
・そのグループがガチかゆるいか
・人数と年齢層
・知り合いがいるか
といったコミュニティ内の情報をあらかじめ知ろうとします。
少々穿った見方をすれば、声をかけてもらうことで
「私に声をかける=私を必要としている」ということを確認できる、いわば承認欲求(他の人から認められたい、という欲求)の表れなのかもしれません。
③オフラインでも人の目を気にする
①や②に関連してですが、上記のような方は、人の目を気にする方が多いように感じます。これは、劣等感や承認欲求とは異なり、純粋に他人からの評価が気になってしまいます。
オンラインサロンは、都市部では一般的になっていますが、地方に行けばいくほど加入率は少なくなっていきます。むしろオンラインサロンそのものを知られていない場合が多く、周りの友達にオンラインサロンに加入している、と言おうものなら「オンラインサロン?何かの詐欺グループじゃないの?大丈夫?」と変に心配されます(私も地方在住なのでよく感じます)。
そのため、オンラインサロンで積極的に活動し、SNSで発信してしまうと周りから好奇の目で見られるため、なかなか活動しにくい、という環境的な要因もあります。
こうしてみると、ROM専に共通するのは、平たく言えば純粋にプライドが高い人なのかもしれません。そのため、オンラインサロンへの加入を考えている人は、まずは自分自身がプライド、言い換えれば自分をさらけ出す準備ができているかどうかを見極める必要があるのかもしれません。
ROM専にならないためには
以上を踏まえ、ROM専にならないためには、ずばりプライドを捨てるということになります。
例えば、SNSに鍵をつけている人、または投稿しない人、そもそもSNSをやっていない人は、囲まれていながらも不特定多数の方が見ているオンラインサロンに加入しても状況に耐えきれずROM専になってしまう可能性が高いです。
またオフラインにおいてもフットサルサークルやジム、はじめての美容室、はじめてのBarなどに1人で入ることが苦手な人もROM専になってしまう危険性があります。
では、こうしたプライドはどのようにして捨て去ることができるのでしょうか。
まずは、おしゃれなカフェやBar、さらには各教室(ABCクッキングなど)に一人で加入してみることをおすすめします。手軽にできることといえば、TwitterやFacebookで自分の思いをステータスを公開にした上で投稿してみること良いのかもしれません。
もしかしたら、自分の本音をさらけ出すことを目的としたオンラインサロン、というのが今後できるのかもしれませんが、まだまだオンラインサロンの黎明期にある現在は、自分自身の心の持ち様を変えることからオンラインサロン加入へのスタートなのかもしれません。
今日は、ROM専について考えてみました。
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