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ルールなんて必要ない!?ルールアレルギー経営者の葛藤を癒やす

こんにちは!対話の専門家 田口淳之介です。

年間、何名の経営層とお会いしているのか?

もはや数えてはいませんが、ボクがお会いしてきた中で案外多いのが「会社にルールを増やしたくないんだよ」と、ルールを嫌うルールアレルギーの経営者。

中小企業の経営者の中には、かなりの数「ルールアレルギー」の方がいます。


自由をこよなく愛している!ルールアレルギー経営者の特徴

ルールアレルギーの方々の経営者の話を聴いていると、皆さんまず「自由」をこよなく愛しています。

つまり自分自身が、ルールで縛られることを誰よりも嫌っているようです。

次に「自分の頭で考える」ことをとても大切にしていて、部下にも同じように自らどんどんアイデアを出して、チャレンジしていってもらいたい。

そのような願いをもっているようです。

しかしなんと!このルールアレルギーが組織の発展を拒む原因になってしまうこともあります。

具体的には、まずは組織が拡大してきたとき。

組織が拡大し、雇用人数が増えてくるとその人数に比例して、さまざまなモノの味方、考え方の人間が存在することになります。

考え方が多様化してくると、Aさんにとっての正解がBさんにとっては許しがたいこと、なんてことも起こりはじめる。

こういう現象が起こってきた時に、ルールが無いと人間関係の不和が広がります。もちろん、「話し合い」上手にできれば最低限のルールで済むことです。しかし、話し合いの文化を創るのは一朝一夕ではできません。


次に、創業メンバーより新しい仲間が増えてきたとき。

ほとんどの会社では、創業時というのはある意味で"なんでもありの時代"です。会社にゆとりがあることも少なく、やるべきことも決まっている。

そのため、自然とチーム一丸になりやすい。そんな中で社長と共に働く創業メンバーにとってのルールは「社長」です。

社長の言動であり立ち振舞がルール。これが良い悪いとかの話ではなく、創業時における組織とはたいていこのような状態です。

■④想定しうる反論への理解を示す

創業から数年が経ち順調に事業が成長していき、組織が次のステージに移行しようとしているその時、ルールを言語化することに多くの中小企業経営者が抵抗を示します。

「自由で楽しくて部下の才能が発揮されるような会社にしていきたい!」という願いが強い経営者ほど、自由とルールが対極にあるものだと感じているから。

しかし、ルールは自由を壊すものと一概に言えないもの。

むしろその逆で自由を担保するためにルールを活用することもできます。

野球でもサッカーでもバスケットボールでも、ルールがなくては試合は成立しないわけで、ルールがあるから新しい技が誕生し、有効な戦略が編み出されます。


まとめ

「ルールアレルギー」の方の気持ちはとてもわかります。

ボク自身、他人がつくって押し付けてくるルールは好きではありません。

しかし、それはあくまでも「ボクの感覚」であって、ルールがあったほうが「働きやすい」と感じる人がたくさんいます。また、ルールによって平等性、公平性のある組織を育むことができます。

「ルールアレルギー」の方には「ルールについての見方」を変えるというチャレンジをオススメします。

いや、ムリに変わらなくてもいいんです。ただ、そのチャレンジ自体に損はひとつもないのでリラックスして取り組んでみてください。

それでは最後に、ルールについての見方を変えるご質問を。

「あなたはルールにどんなイメージを抱いていますか?また、そのイメージを抱くきっかけになった体験は?」

最後までお読みいただきありがとうございました。

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