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Mr Suicide

俺も紙一重だよな。
何が正しいのかわからない。
きっと俺も間違いなんだよ。

例えば。
お金もない、仕事もない、
友達もいない、家族もいない、
この先なんて希望のひとかけらもない。
そういうひとに。自殺するのは間違いだと。
生きているのが正しいというのは。
残酷だと感じる。

こういう状況のひとを救えるのか。
24時間365日そばにいて、寄り添えるのか。
そんなこと誰もしない。
それなら、単なる一般的な正義の押し付けではないのか。

自己責任で生きろ、甘えてると。
自殺志願者にそういう言葉を投げるだろう。

闇の中にいるひとに。
いつか光が見える、がんばれ。
まあ、面倒は見ないんだけどね。
なんて、残酷で。
上からの身勝手な言葉なんだよ。

自分が未遂を何度かしているから。
俺は何もない誰もいないまではいかなかった。
今、こうして生きているのは、
ただそれだけの理由かもしれない。

自分が死ぬなら。
誰の記憶からも消えて、骨のひとかけらも残さず、
跡形もなく消えたいと考えている。
それも極端だけど。
僕の想いだし、誰に否定されるものでもない。

今日の事件を正当化する気はなく、
個人的にまったく許すことはできないが。
どうせ人生に光が見えないなら、
皆殺しにして自分も死ぬ。
という思考の人間がいても、おかしいことじゃない。
当たり前のことかもしれない。

予備軍を検知して取り締まる、それは違う。
みんなに光溢れる人生をなんて、
腐れた宗教みたいなことも言いたくもない。

ただ、ほんの少しだけ、
ひとすじだけでも、誰もの人生に光が見えていたら。

なんで、この日本でそれができないのだろう。
それのほうが不思議すぎるよ。
この日本だからできない。
できなくなってしまった。

この先は僕のめんどくさい哲学の世界だから。
わかってくれなくていいよ。
誰も入ってこなくていいよ。
今日の宿で少し聴こえるテレビニュースが耳障りだ。
ヘッドフォンで耳をふさぐ。

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