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【育児エッセイ】小さな背中はタイムマシーン

「まもなく離陸します」 女性のアナウンスに続いて、ヒュイーンとモーター音が響く。 赤と青のランプを交互に点滅させながら、飛行機は少しずつスピードをあげて…壁に激突した。 壁に向かってなお走り続ける飛行機をみて、リビングの端っこで遊んでいた1歳半の息子がキヤッキャと笑っている。 義理の母も、自分が買い与えた飛行機のおもちゃで楽しそうに遊ぶ孫の背中をみて、微笑んでいる。 妻の実家は、僕の住む家から徒歩5分のところにあるから、土日のどちらかは僕も含めて遊びにいくことが多い。

    • アウトプットは意外と身近なものだった~話すことから始めよう~

      「アウトプットは大事!」 「アウトプットしないと成長しない!」 という言葉を最近よく目にする。 アウトプットといえば、たとえば読書ノートのように、学んだことをキレイにわかりやすく整理して「書き残すもの」というイメージを持っていた。 実際に、本の内容をまとめて簡単な読書ノートを作ろうとしていた時期があったけど、部屋の整理整頓もままならない性格の僕に合うはずもなく、あっけなく挫折してしまった。 「アウトプットってめんどくせぇ!」 そんなイメージがすっかり頭にこびりついてし

      • 18時の匂い

        お昼寝から目覚めた息子と、家のまわりを散歩した。 石をひろったり、排水溝をのぞいたり、空を見上げて「くも!くも!」と言う息子に、僕も「くもだねぇ~」とか「あっちに木があるよ」と口にしながらぶらぶらと歩く。 いい時間だ。5月の夕方はまだ肌寒いけど、心はじんわりと温かい。 ふいに、どこからかいい匂いがしてきた。 18時の、あの匂い。 各家庭のキッチンから発せられる、あれだ。 唐揚げ、焼き魚、しょうゆ、味噌。 いろんな食材や調味料が混ざり合って、鼻に届く。 一瞬にして胃を

        • いまって、いましかないんだよなぁ。

          テレビみていた息子が、いきなり「メタモン」って言った。 画面には、あの紫色のやつが本当に映し出されていたんだけど、僕と妻はそんなこと教えた記憶がないので、なんで知っているんだろう?と不思議だった。 きっと、僕らが無意識に口にしていたか、テレビでその名前が呼ばれていたかのどっちかなんだろうけど、同じような「なんで知ってんの!?」とか「そんなことできんの!?」が最近けっこうある。 子どもの成長は、ほんとうにあっという間だし、できることが増えるのはうれしい。 でもたまに、「で

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        【育児エッセイ】小さな背中はタイムマシーン

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          「痛い目をみて学ぶ」のはむしろ親である

          生後11か月くらいで歩けるようになった息子。 この頃って好奇心に身体能力が追い付いていないから、どうにも危なっかしい。すぐによろけて転んだりするのに、ちょっとした段差があってもそのまま突進したりするから、「危ないよ!」とか「足元みてよ!」とか言いながらずっと息子につきまとっていた。 過保護なボディガードである僕をみて、義母は「ちっちゃい子どもは、いっかい痛い目みて学んだ方がいいんだ」と言った。 まぁ、そうかもなぁとは思いながらも、やっぱり危なっかしいから、相変わらず段差やテ

          「痛い目をみて学ぶ」のはむしろ親である

          【夫婦円満】少しの準備で夫婦喧嘩を予防できると義母から教わった

          運転席から振り返って、白い湯気が立つ紙コップを義母から受け取った。 「でかけるときは、子どもの準備で大変だと思うけど、なんでもいいから、親の分の食べるものも持った方がいいよ」 義母はそう言いながら、もうひとつ紙コップを取り、持参した魔法瓶から温かいお茶を注いで、今度は妻に渡した。 「お腹へっても、ここらへんだと都合よくコンビニなんてないから。あっても子どもがいると、タイミングとか難しいしさ。それが夫婦げんかのもとになるわけなのよ」 たしかに周りを見ても、コンビニなんてない

          【夫婦円満】少しの準備で夫婦喧嘩を予防できると義母から教わった

          【育児の成功体験】けっきょく抱きしめるのが一番いいのかもしれない(1,000文字)

          浴室から顔を出して「いーよー」と言えば、「はーい」と妻が答える。 ほどなくして妻に抱えられた息子が登場し、服とオムツをはぎ取られ、丸裸の天使に変身した。 お風呂で遊ぶ用のおもちゃをたくさん用意しているので、興奮した息子が早く入りたいと湯船に手を伸ばす……のは普段ならの話であるが、この日は違った。 もうめちゃくちゃ泣いた。子閻魔にしかみえない。 理由は単純で、その日、リビングにも新しいおもちゃが来ていて、それで遊んでいる最中だったからだ。 たしかに連れてこられるのがいつも

          【育児の成功体験】けっきょく抱きしめるのが一番いいのかもしれない(1,000文字)

          夫婦生活で大切なことは?

          夫婦で生活するうえで、大切なことを忘れてしまっていた。 僕はごく普通の会社員なので、18時から19時の間くらいに仕事から帰ることが多いんだけど、帰宅してから寝るまでの時間は本当にあっという間に過ぎ去っていく。 ごはんを食べて、息子とお風呂から上がると、「おぉ、もうこんな時間か」って時計に向かって毎日言っている気がする。 すかさずお風呂上りの牛乳を胃に流し込み、腕まくりをしてキッチンに立つ。洗い物が多いときは腕が重たく感じるけど、やらなきゃ終わんねぇなと自分に言い聞かせるのも

          夫婦生活で大切なことは?

          やりたいことが見つからない、は当たり前

          「やりたいこと、特にないんだよなぁ」 何度も聞いたことがあるし、言ったことがあるセリフ。みなさんも同じだろうか?どうして僕たちの周りには”やりたいことが特にない人”が多いんだろうか。 学生時代に、その理由がありそうだ。 僕の勝手なイメージかもしれないけど、だいたいの学生は、親にたたき起こされ朝食もそこそこに家を飛び出していく。 そして、ただ黒板の文字を書き写し、給食を頬張り、休み時間には友達とゲームかドラマの話で盛り上がる。午後には巨大な睡魔が襲ってきて、気づけば授業が終

          やりたいことが見つからない、は当たり前

          義母はあくまで義母であって、他人なんだ。

          妻の地元に引っ越してきてからの約1年間、毎日のように義母と会ってきた。 妻の実家まで歩いて5分くらいなので当然のことなんだろう。 この1年で義母との距離感みたいなものが掴めた気がする。 「ほんとうのお母さんみたいに接していいんだよ」と義母は言ってくれるけど、その優しさを素直に受け入れられるほど、僕は人付き合いが得意ではない。 かといって、いつまでも近所のおばさ…あっ、近所のお姉さんみたいな距離感なのも、逆に心を開いていない感がある。 どうしたもんかと悩みながらも、たまに

          義母はあくまで義母であって、他人なんだ。

          浮気は逃げ道

          近年のメディアでは芸能人の不倫スキャンダルを多く目にする……とそれっぽく書き始めようと思ったけど、近年に限らず、昔からだった。 もっと言えば芸能人だけではない。 会社の上司、同僚、近所の奥さん、友人。誰しもが不倫や浮気をされる可能性はあるだろうし、現在進行形で悩みの種となっている方もいるだろう。 日常を裏返すことができたなら、浮気がうじゃうじゃとひしめき合っていることがわかるかもしれない。 僕はいまのところ不倫とは無縁の生活ができているし、これからも縁はない。 「僕は不

          浮気は逃げ道

          朝活、続いてます。

          朝活っていいですよね。 家の中も外も静かで、時間がゆっくりな感じがするし、みんなが寝てるなか自分の時間を過ごして、優越感みたいなものを感じてみたり。 カーテンを開けたときの、灰色っぽい街の景色とかも好きだなと思う。 僕は過去に、朝活に失敗したことがあります。 あれから時がたち、朝活したい欲が再燃。 なぜかというと、夜に自分の時間を過ごそうとすると、家事や育児に余裕がなくなってしまうから。 例えば、いつもより少し洗濯物が多いとか、帰宅が少し遅かったとか、そうなると焦る。

          朝活、続いてます。

          子どものハミガキで意識していること

          ハミガキだけなのになんでそんなに泣くの!?って困惑するパパです(笑) 僕の息子は1歳8ヶ月。寝る前に息子の歯を磨くのですが、そのたびに、この世の終わりかのように泣きわめいて暴れて、こちらも負けじと押さえつける足に力が入って。毎日これの悪循環。 もちろん、子どもも「歯が生え始めてきて痛い!」とか「いま遊びたいんだよ!」などなど、色んな言い分があって泣いているんだと思います。 ハミガキ嫌だなぁ…。 息子と同じくらいに僕もそう感じていましたが、ひとつだけ、あることを意識するとハ

          子どものハミガキで意識していること

          朝はいつでもあわただしい。

          「大人になると走らないんだろうなぁ」と学生の頃に思ったことがある。 大人になると、体育の授業で3キロ走る!なんてことはないし、休み時間に鬼ごっこもしない。 みんなの注目を集めたくてバカみたいに友達を追いかけ回したりもしないと、わかっていたからだ。 学生の頃の記憶をたどると、まず騒がしい朝に行きつく。 朝にめっぽう弱い僕は、余裕をもって家を出た記憶がない。 母親に叩き起こされ、「わかってる!」とか「まだ大丈夫だから」とか反抗するわりには、パンを口に放り込み「やばいやばい」と

          朝はいつでもあわただしい。

          【エッセイ】時間の波を家族と。(1,500字)

          時の流れは、ほんとうにあっという間だ。 息子が生まれてからの1年と数ヶ月は特に目まぐるしく過ぎていったけれど、思えばそれ以前もそうである。 飛びはねて喜ぶ日もあれば、おでこがすり減るくらい落ち込む日もあったし、鼻歌まじりで湯船につかることもあれば、やけに布団がおもたく感じる夜もあった。 そんな高低差のある、荒波のような日々をなんとか乗り越えてきたというのに、いまとなって振り返ってみると、思い出せないことの方が多いように思う。 まいにち必死に生きて、頭にぎゅうぎゅうと詰まっ

          【エッセイ】時間の波を家族と。(1,500字)

          パパは言えるけどママは言えないセリフ

          さて、どんなものがあるでしょうか? 例えば「ごめん、あれ取ってくれない?」、あるいは「ちょっと子ども見てて」 僕も当たり前のように口にするセリフです。 ですが、これらは普段ひとりで育児をしているママには言えないセリフだと思います。 子どもを連れて散歩に出かけようと玄関で靴を履かせているとき、「あっ、○○忘れた!」と気づいたとしても、「○○取ってきて」と誰に頼むこともできません。 子どもが「早く外に出たい!」と、どんなに泣き叫ぼうが、謝りながら靴を脱がし、自ら忘れ物を

          パパは言えるけどママは言えないセリフ