浮気は逃げ道

近年のメディアでは芸能人の不倫スキャンダルを多く目にする……とそれっぽく書き始めようと思ったけど、近年に限らず、昔からだった。

もっと言えば芸能人だけではない。
会社の上司、同僚、近所の奥さん、友人。誰しもが不倫や浮気をされる可能性はあるだろうし、現在進行形で悩みの種となっている方もいるだろう。

日常を裏返すことができたなら、浮気がうじゃうじゃとひしめき合っていることがわかるかもしれない。

僕はいまのところ不倫とは無縁の生活ができているし、これからも縁はない。
「僕は不倫しません！」と神の耳元で叫び誓うことができる。
それはなぜか？

浮気は逃げ道であると思うからだ。

何かから逃げたくなるときは誰にでもある。
仕事がつらい、人間関係がうまくいかない、パートナーへの些細な不満、将来への不安。
挙げればキリがないけど、人生はうまくいかないことの連続で「あー、もういやだ！」と逃げ出したくなることは山ほどある。

そのときみんな自分なりの逃げ道を持っているんだと思う。

カラオケで自分の好きな歌を叫び歌えば、なにもかもスッキリする人もいるし、お酒に助けを求める人もいる。
ゲームの世界に入り込むことで現実から距離を置く人や、SNSの仲間に癒しを求める人もいるだろう。

浮気は「異性」に助けを求める行為なんじゃないだろうか。
逆に言えば、すでに自分なりの逃げ道を確立していれば、異性に助けを求めなくてもいいんじゃないかと思うわけだ。

ちなみに、浮気が良いとか悪いとかそういう話をしたいんじゃなく、「浮気ってなんだろう？」という単純な疑問から自分なりに思うところをつらつらと書いているだけなので誤解なく願いたい。

僕はというと、「読書」という逃げ道をすでに確立している。
仕事で失敗したときとか、不安があったりとか、妻との雰囲気が少し悪いときとか、大小さまざまな心のダメージは、本を読むことですっかり回復する。
「あぁ、つらいなぁ」と肩を落としているときに異性から「遊ばない？」と声をかけられても、「本読みたいんで」と断る自信がある。

なので僕はこれからも浮気や不倫とは無縁である。
…と信じたい。

ところで妻の逃げ道ってなんだったかな…？
やばい、まだ確立されていないかもしれない。
よし、僕が逃げ道になってやろう！

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