コルザ

パリ在住。ヴァイオリンの超スロースターター。現在幼稚園でヴァイオリン講師として活躍中。…

コルザ

パリ在住。ヴァイオリンの超スロースターター。現在幼稚園でヴァイオリン講師として活躍中。旅行とグルメ、映画も好きです。

最近の記事

昇給交渉

日本ではありえないと思うのですが、フランスでは昇給やボーナスなどは、こちらからお願いするのが普通だそうです。 幼稚園のお仕事の時給が二段階あり、私は安い方で3年目に突入したのですが、あとから入ったフランス人たちがみな高い給料から始めたというのです。 言葉に自身がありませんでしたから最初は安い方で仕方ないと思っていたのですが3年も経って、同僚に指示する立場にもあり、昇給無いのかなぁとずっと大人しく待っていたのです。 その話をしたら、皆に口を揃えて『自分から交渉しないと!むこう

    • ストライキ大国フランス

      フランスではよくストライキをします。 日本だと考えられないと思うのですが、学校もストライキをするので学校が閉まることもしばしば。 今年は定年についてのストライキらしいのですが、1月半ばから始まりました。 ストライキ初日は学校が閉まり、公共交通機関も激減したので、家でじっとしていました。 仕事しないとお給料貰えないんですが…仕方無い。 2回目は、2週間後の火曜日。学校がまた閉まり公共交通機関も激減し、またしても自宅待機でした。 3回目は、また2週間後くらいの火曜日。学校は閉

      • 2年目

        幼稚園でのヴァイオリンレッスンも2年目に突入。前年度の経験から、今年度はフルタイムで働こうと決めました。 フルタイムと言っても、学校側もこの年から水曜日が休みになり、月、火、木、金の週4日勤務です。 2年目は年長さんクラスも開講されたので配属校に変化がありました。 年長クラスは週に3回レッスンがあるため、1つの幼稚園に3日通い、残り一日を2つ目の学校の補助として働くことになりました。 3つの幼稚園から2つ。希望があれば聞いてくれるとのことで、メインの幼稚園はB幼稚園がいいと

        • 🎍あけましておめでとうございます🎍

          この一年、プライベートでバタバタしていてnoteをすっかり放置してしまいました。 幼稚園での仕事は順調で充実した毎日を過ごしております。 2022年9月より、小学校のヴァイオリンレッスンも始まりました。小学校はもうひとりの先生が週二回、私は週一回レッスンをしています。クラスを二人で分担する難しさを感じています。 そんなことも今後書いていけたらなと思います。

        昇給交渉

          レッスン構成を考える

          幼稚園で年中さん12人グループのヴァイオリンレッスンをしています。 45分は、4ー5歳にとってはとても長いです。集中力が持つ子は少ないです。ましてやフランス語が母国語じゃない子も多いので、レッスン構成をよく考えなければ行けません。 初期は、15分刻みで3パートにしようと思いました。 15分椅子取りゲーム、15分歌う、15分ヴァイオリンケースの開閉。 実際このレッスンをしてみたところ、15分刻みはもたないことが判明。大体5分で飽きてくる。しかし、ヴァイオリンの開閉には1

          レッスン構成を考える

          発表会

          幼稚園での年度末の発表会が無事に終わりました。 3校のうち、2校は同じ演目 "Les couleurs des émotions " (喜怒哀楽) でした。 「幸せなら手を叩こう」はフランスでも歌うらしく、歌詞を少しずつアレンジして、 ~ヴァイオリンバージョン~ 幸せならミを弾こう 悲しいならラを弾こう 怖いなら息を吹こう(ヴァイオリンの中に息を吹く) 怒ってるならソを弾こう ~お遊戯バージョン~ 幸せなら手を叩こう 悲しいなら泣いちゃおう 怖いなら目

          コーチがきた!

          幼稚園でのレッスン内容は各先生に一任されているので、私たちはゼロから作り上げます。45分間退屈させないように、でも効果的なレッスンが求められます。コーチと呼ばれる既に5年の経験を持つ現役の先生が実際のレッスンをみて、それぞれの先生にあったアドバイスをくれるんです。 アフターフォローがしっかりしている! コーチは3人いて、A(女性)、B(男性)、C(男性)と呼ぶことにします。 一回の訪問に一人来るのですが、初めての授業参観は11月。幼稚園A(人懐っこい幼稚園で、子どもたち

          コーチがきた!

          幼稚園でのヴァイオリンレッスン

          ヴィオリンの12人のグループレッスンの経験がなかったのですが、3日間の研修を受け、レッスンに挑みました。 このプロジェクトの目的はヴァイオリンの英才教育をするのではなく、ヴァイオリンや音楽を通して学ぶことの喜びを教える事です。更にはフランス語と手先の器用さ、数学の能力を伸ばす事。 フランス語が通じなかったらどうしよう、と不安でした。言うこと聞かない子供ばっかりで学級崩壊したらどうしよう、と不安でした。 幸いにも私の担当校は興味津々な子供が多く、学級崩壊の心配は無かったで

          幼稚園でのヴァイオリンレッスン

          フランスの幼稚園

          フランスの幼稚園は1クラス25人ほど。担任の先生の他に補助教員が付きます。 調べてみたら、日本の幼稚園は1クラスマックス35人(実際は20~30人位だそう)を年中さん以降は担任の先生が一人でみるそうですね。 私の働いている幼稚園では母国語がフランス語じゃない子も多いので、補助教員がいないと、とても大変そうです。 そして、フランス独特の教育方針として、発言する事が素晴らしいのです。 幼稚園に限らず、分かりきったことでも、手をあげて質問すると先生受けがいいようです。 珍

          フランスの幼稚園

          幼稚園にも個性がある

          今年度は3つの幼稚園を担当しています。 授業が始まる前にそれぞれの幼稚園へ行き、園長先生、クラスの先生、ヴァイオリンの状態チェックをしました。 幼稚園A、B、Cと言うことにします。 幼稚園A(一番小さな幼稚園) 4クラス構成幼稚園で、驚いた事に、2学年が混ざっているクラスが有りました。 内訳は、年少さんのみのクラス、年少•年中さん半々のクラス、年中さんのみのクラス、年長さんのみのクラス。年中さんは合計35人。 年中担任の先生方はこのプロジェクトに乗り気で、私の事も

          幼稚園にも個性がある

          フランス式面接

          "Un violon dans mon école" 「私の学校にはヴァイオリンがある」を知り、子供好きなのと、教育が好きだったので、とても興味を持ちました。 しかし、フランス語に自信がありませんでした。フランスには8年住んでいましたが、ちゃんと勉強したことがありません。日常会話は大丈夫ですが文法と発音は怪しいものです。 今まで働いてきたのは、日本人家庭でのベビーシッター、日本人シェフのレストラン、個人レッスン。2019年からフランス人生徒にも教え始めましたが、あくまでも

          フランス式面接

          私の学校にはヴァイオリンがある

          Un violon dans mon école = 「私の学校にはヴァイオリンがある」 フランスは移民大国です。地区によってはフランス語が母国語じゃない住民が半数以上ということも有ります。 子供たちは、家では両親の母国語しか話さないことも多いです。フランスでは幼稚園から高校1年までが義務教育ですので、3歳になると知らない言語が飛び交う世界にいきなり放り込まれます。 言葉が分からない子供たちはストレスで、学ぶどころじゃないでしょう。その影響か、毎年多くの若者が学歴もなく

          私の学校にはヴァイオリンがある

          はじめまして

          コルザと申します。 フランスのパリ郊外とスイスで2015年9月から始まった、幼稚園でヴァイオリンを授業に取り入れたプロジェクトに、2020年9月から参加しています。 とても面白いプロジェクトなのと、幼稚園のシステムが日本と大きく違うので、ご紹介していきたいと思います。 旅行やグルメも好きなので、フランスらしい情報もお伝えできたらと思っています。 今日は簡単に自己紹介をさせていただきます。 日本の茨城県生まれ、栃木、埼玉、東京と、北関東で育ちました。 小学生の頃から

          はじめまして