コーチがきた!

幼稚園でのレッスン内容は各先生に一任されているので、私たちはゼロから作り上げます。45分間退屈させないように、でも効果的なレッスンが求められます。コーチと呼ばれる既に5年の経験を持つ現役の先生が実際のレッスンをみて、それぞれの先生にあったアドバイスをくれるんです。

アフターフォローがしっかりしている!

コーチは3人いて、A(女性)、B(男性)、C(男性)と呼ぶことにします。

一回の訪問に一人来るのですが、初めての授業参観は11月。幼稚園A(人懐っこい幼稚園で、子どもたちは元気が良すぎる学校)でCさんが来ました。

この時初めて会ったのですが、彼はあまり社交的でなく、黙って部屋の隅っこ携帯いじっていました。(これは改善点をメモしていたらしいです。)無言の圧力を感じて、私は緊張していつも通りのレッスンができません。

しかも、タイミングが悪いことにいつもの広い部屋を使えず、教室の一角でレッスンをしたのです。

1グループめのレッスンが終わると、すぐに改善点を指摘され、2グループめはいつもと違うレッスンをすることに。私はパニックです。

「いつもやってることが出来ないと、どうしたらいいかわかりません。」と彼に訴えたら、「そこは即興でやってくれ。」と言われるだけ。

何かをする度に「そうじゃない」と指摘が入るのでグダグダなレッスンになってしまいました。

2グループと3グループの間には15分の休憩時間があるのですが、その間に更に駄目だしを受け、彼は次の仕事がある、と去って行きました。

自信喪失、迷子になった気分。この仕事向いていないんだ、クビになるんだ、と思ったほどでした。

3グループめは、幸いにもいつもの広い部屋を使えました。Cさんもいなくなったので普段通りのレッスンをしました。

クラス担任の先生方とも話し、改善点を相談し、対策案を出しあって「来週はきっと大丈夫だよ!」と励まされました。ありがとう!

その後、2月に幼稚園 C(教育熱心な幼稚園で子供たちはおとなしい学校)でBさんの訪問がありました。

前回のCさんのトラウマで前日は全く眠れませんでした。

しかも、Bさんは面接の時に「君に12人のグループを任せるのは心配だ。」と言ったあの人です。怖い~!

やるしかない。前回の改善点を自分なりに対策し、レッスンに挑みました。

すると、Bさんには褒められました!いろいろ面白いアイディアあったと!改善点は常にあるので、今回も色々指摘されましたがアドバイス付きだったので改善しやすく落ち込まずに話を聞けました。

ゆっくり話す時間があったので、「面接の時に言われたことが今も胸に刺さってます。ずいつクビになるかと思ってました...。」と正直に言ってみました。フランスならではですね。

「そんなこといったっけ。今は180度意見を変えたよ!よくやってるよ!」と、私にとっては最高の誉め言葉を頂きました!

 4月には幼稚園B(個人主義の幼稚園)に、BさんとAさんが来ました。二人とも、子供たちの集中力や学習能力に驚いていました。

そうなんです。この幼稚園Bは、第一印象では一番苦手と思ったのですが半年たった頃には一番愛着のある幼稚園になりました!子供たちの名前を全部覚えられたのもここが一番早かったです。

先生方は個人主義で時には会話が少ないかなと思いますが、ただの人見知りなのかも知れません。何よりも子供たちがヴァイオリンのレッスンを嬉しそうに受けてくれるのでやりがいを感じます。

元々不登校だったので人と交わり過ぎるのが苦手な私には、この個人主義が居心地よくも有ります。

コーチの訪問、Cさんはアドバイスが少なくて少し苦手ですが、見本も見せてくれるので、アイディアに行き詰まった時にはとても助かります。

ありがたいですが緊張もするので、来年度は年に3回くらいだといいなぁ。

今日も最後まで読んでいただきありがとうございました。

次回はどのようにレッスン構成を考えているかをお伝えします。

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