幼稚園でのヴァイオリンレッスン

ヴィオリンの12人のグループレッスンの経験がなかったのですが、3日間の研修を受け、レッスンに挑みました。

このプロジェクトの目的はヴァイオリンの英才教育をするのではなく、ヴァイオリンや音楽を通して学ぶことの喜びを教える事です。更にはフランス語と手先の器用さ、数学の能力を伸ばす事。

フランス語が通じなかったらどうしよう、と不安でした。言うこと聞かない子供ばっかりで学級崩壊したらどうしよう、と不安でした。

幸いにも私の担当校は興味津々な子供が多く、学級崩壊の心配は無かったです。

さて。ヴァイオリンケースを開くのって、よく考えるととても複雑なんです。

スナップボタンをはずして、4つあるうちの正しい2つのファスナーを開き(2つは楽譜入れ)、ロック爪をはずし、ようやくケースが開きます。

各箇所の名前を何度も言い聞かせて覚えてもらいます。3~4歳でまだちゃんと喋れない子供たちにはこれが難しいんです。

ケースが開いた後も、ヴァイオリンカバーを取り出してケースにかけ、マジックテープを外し、ヴァイオリンのネックを持ち上げてマジックテープの上に置きます。

「マジックテープを外してヴァイオリンをその上に置く」と言うのが本当に中々わかってもらえません。

コロナの影響で、大人は授業中マスク着用しているので発音が悪い上に聞こえにくいのでしょう。初期は本当によく叫び声をからしていました。

個人レッスンだったら、一回のレッスンで出来るのに、12人の多国籍グループだと、時間がかかる、かかる!

ヴァイオリンを持つ前に、ヴァイオリンは壊れやすいと言うことを何度も教え、触って良い箇所と触ってはいけない箇所を教えねばなりません。言葉が通じない子は、「ここは触っちゃダメだよ!」と指差したらすかさず真似して触るので、また「ダメ~!!」と叫ぶんですが当人は何がいけないのか分からない。ぽかんとしているんです。

彼らの言葉でも言えるように勉強しようかと思うほど、もどかしいんです。

私の話す拙い彼らの母国語で言われても分かるかどうか怪しいものですが。


今日も最後まで読んでいただきありがとうございました。

発表会の準備でバタバタしており、毎日更新出来ませんがマイペースにお伝えしていきます 。

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