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感情も価値となる時代。情熱をつらぬけ!-『お金2.0 新しい経済のルール』-

おはようございます。ムラカミ・ユウヤです。

この投稿では、佐藤航陽さんの著書『お金2.0 新しい経済のルール』から、自分だけの価値を提供できる人になることが大事なワケをお届けします。

現状に不満を感じるのに打開する方法がわからない、周りから必要とされる人間になりたいのに方法がわからないとか、私はよく悩むことがあります。

活躍する人を見るたびに、あの人は特別な人なんだと思い込ませようとしつつ、どこかで自分もああなれるのかなと考えてみたり。そうやって、また漠然と不安に襲われてしまうことも。

しかし、この本を読んで、これからの時代に求められるものが何であり、そのために自分が何をすべきかを学ぶことができました。

■他人と比べ、自分はだめな人間だと落ち込んでしまうことがある
■現状に不安を感じるけど、どうしていいかわからない
■お金に執着してしまうことがある

という方はぜひこの記事をご覧ください。

今回お伝えしたいこと

最初に今回の結論をお伝えします。

それは、感情も価値となる時代。情熱をつらぬけ! です。

自分の現状に不安を感じ悩んでいるとき、大事なのは「人に価値を提供できているか」見直すことだと思います。

これからの時代は「価値」そのものがさらに重要になります。金銭的な価値や人脈や経験といった目に見えない価値、それらすべてが対象です。

情熱を注げることを見つけ、「自分だけの価値を提供できる人」になることこそが、現代で大きく評価されるための近道です。

この投稿を読んでいただくと、こんなメリットがあります。

・お金の役割を再認識して、お金に囚われない考え方を身に付けられる
・時代に求められる価値の変化に対応し、より評価されるために必要なことを理解できる

では、自分だけの価値を提供できる人になることがなぜ大事なのか。
本著の内容から、3つのポイントに分けて紹介します。

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著者:佐藤航陽 氏
早稲田大学在学中の2007年に株式会社メタップスを設立し代表取締役に就任(現在は会長)。2015年に東証マザーズに上場。フォーブス「日本を救う起業家ベスト10」、AERA「日本を突破する100人」、30歳未満のアジアを代表する30人「30 Under 30 Asia」などに選出される等、華々しい実績をお持ちです。2017年には時間を売買する「タイムバンク」のサービスの立ち上げに従事されています。

ポイント1.お金は価値交換の「道具」

お金の本来の役割は、価値の交換・保存・尺度です。

歴史をさかのぼれば、もともとはお金は存在していませんでした。人はあらゆるものを交換する、物々交換によって生活を成り立たせていたわけです。

やがて、日本でも飛鳥時代に「富国銭」という貨幣が作られ、貨幣経済がスタートしました。

しかし、現代の資本主義は、お金を増やすこと自体が目的化しています。

それがまさに金融市場です。人々は毎日の株式相場に一喜一憂しています。その結果、お金が現実世界の価値を正しく認識・評価できなくなってしまったのです。つまり、お金の本来の役割が見失われており、「価値を媒体する手段」としての独占的地位は終わりつつあります。

経済を動かす人ほどお金を単なる「道具」として見ています。

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ポイント2.「資本主義」から「価値主義」へ

資本主義が「お金」という資本にだけ着目し、その本来あるべき役割を無視していったため、世界は「価値主義」に変化してきています。

この世界の中心は「価値」そのものであり、いわばお金などの可視化された資本に変換される前のものです。

価値主義では、大きく分けて3種類の価値があります。

【価値の3種類】
①有用性としての価値
 =現実世界で役に立つ。これまでの資本主義が評価していた価値です。
  儲かるといったリターンを前提にしています。
②内面的な価値
 =感情にポジティブな効果をもたらすものです。
  愛情、共感、興奮など。
③社会的な価値
 =共同体の持続性を高める価値。
  慈善活動やNPOの活動はこれにあたります。

価値主義の特徴は、複数の経済システムが並存する、という点です。ここでの経済とは、人間が関わる活動をうまく回すための仕組みを意味しています。

資本主義では、②内面的な価値、③社会的な価値はまったく評価されませんでした。①有用性としての価値のみを評価し、お金が絶対的な媒介手段でした。

一方、価値主義では、これまでの資本主義的な経済も存在するし、ソーシャルキャピタル(社会的資本)を中心とする経済も存在するとしています。

お金も価値を媒介する単なる1つの選択肢にすぎません。

そして、人は自分に適した経済を選ぶことができます。たとえ既存の経済から外れても、自分にあう選択肢(=経済)を選ぶことができるのです。

つまり、人に何らかの価値を提供できる人であれば、いずれかの経済で評価を受けることができます。

価値主義においては、大事なのは「稼げる人」よりも「価値を提供できる人」になることなんです。

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ポイント3.時代は「内面的な価値」を求める

では、これからの時代はどんな価値が特に求められるのか?

答えはズバリ「内面的な価値」です。2つの例を説明します。

①人生の意義・目的
Facebook・CEOのマイク・ザッカーバーグは、「僕らの世代にとっての課題は『“誰もが”人生の中で目的(意義)を持てる世界を創り出すこと』」と言っています。不自由ない暮らしを送れる現代人にとって、「高級車が欲しい」「金持ちになりたい」といった欲求は強くありません。しかし、「人生の目的」が見つけられないのです。そこで、人生の意義・目的そのものを提供できることが価値として認識され、そのような人や会社は大きな力を持ち社会を牽引していくことになります。Facebookは実際、「世界中の人々を繋げて、繋がりを密にする」という明確なミッションを掲げており、同社の社員にとっての働く意義になっています。

②共感、熱狂、信頼、好意、感謝
まさに、経済を動かす原動力になるものです。今や高級車を持っている人よりも、SNSでたくさん「いいね」されている人の方が評価される世の中です。YoutubeやインスタなどのSNSで活躍するインフルエンサーの投稿は、たくさんのフォロワーから共感を得ています。これこそが価値であり、インフルエンサーは広告料などの収入を得ています。共感など内面的な価値を最大化しておけば、いつでもほかの価値と交換することができるわけです。

では、どうすれば「内面的な価値」を提供し、高い評価を得ることができるのか。

その答えは、時間を忘れてしまうくらい熱中して取り組めることを探すことです。

ここで、「人より優れているか」といった他者との比較は不要です。むしろ、独自性の追求が大事になります。「好きこそ物の上手なれ」とはよく言ったものですね。

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まとめ

価値を提供できる人になることが大事なワケを振り返ります。

1.お金は単なる「道具」でしかない
2.感情や社会的な価値も評価される時代に
3.熱中できるものを見つけた人が勝ち

今までは、自分の好きなことだけやっても評価されるわけでもなく、収入につながるわけでもありませんでした。一方、価値主義の世界ではあらゆる価値が評価されます。

しかしそれは、どんな価値も提供できない人は評価されない世の中であることを意味します。

だからこそ、価値を提供できる人になることが大事なんです。自分が情熱をもって取り組めることを突き詰めて、「自分だけの価値を提供できる人」になれば、価値主義の世界で評価を受けることができます。

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さいごに

「自分だけの価値を提供できる人」になるために、今日からできるアクションを1つご提案したいと思います。

それは、1日1善をやってみよう!です。ルールは簡単です。

【1日1善のルール】
・1日1回、他人に何か価値を提供し(=1日1善)、
・相手のリアクション(感謝/共感/指摘/無反応)を受けて反省する。
・これを繰り返す。

これが価値の提供方法のトレーニングになります。

これを繰り返せば、より大きな価値を提供できる人になれると期待できます。このときに提供する価値は、3分類のうちどれでもいいと思います。

最初はこだわらず、自分のできることをやってみましょう。まずは行動!

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