
【中学校・高校音楽】オペラ鑑賞の授業教材ネタ『トゥーランドット』
オペラ「トゥーランドット」を題材とした、
中学・高校を対象とした鑑賞教材を作成しました!
●ワークシート(ワード形式でアレンジ可能)
●音付きスライド(keynote、PowerPoint)
●鑑賞用YouTubeプレイリスト
●テスト問題(ワード・PDF)
がセットになったnoteです。
中学校のオペラ鑑賞というとヴェルディの「アイーダ」が一般的?かもしれませんが、
なんといっても私は「トゥーランドット」をおすすめします。
・ストーリーがわかりやすい
・聴かせどころがピンポイント
・劇的な音楽で生徒のウケもいい
・「誰も寝てはならぬ」などの有名アリアがある
「アイーダ」や「カルメン」「魔笛」も確かに超有名曲が盛り沢山でキャッチーではありますが、ストーリーがどのように音楽として表されているのか、ということについて教えるのはちょっと難しいかな、という感じがします。
「トゥーランドット」は、オペラ自体もそんなに長くなく、
・第一幕と、
・第二幕の謎かけの部分と、
・第三幕の「誰も寝てはならぬ」
を鑑賞すれば、聴かせどころは押さえられるので、鑑賞時間にダレてしまうこともありません。
ストーリーもわかりやすく、音楽もそれに寄り添うように劇的
このオペラの聴きどころを教材では4つ設定しています。
①異国情緒を音楽で表現(中国の民謡が登場)
②セリフ回しがすごい(「対位法」のテクニック)
③劇的な表現(クイズ番組も真似た?「謎かけ」の場面)
④名旋律を聴け(フィギアスケートでもおなじみ「誰も寝てはならぬ」)
ただ鑑賞しておわりではなく、音楽の理論や作曲家の工夫も学習できますので授業のねらいはバッチリ。
是非この教材を使って、オペラ鑑賞の授業を組み立てみてください!
「もっとライトにオペラを鑑賞の授業がしたい!」という先生には「オペラアリア5選」という教材もありますので、そちらもどうぞ。
この教材の中身
この教材には以下のデータがセットになっています。
・鑑賞用ワークシート(Word、PDF)
・鑑賞用音付きスライド(keynote、PowerPoint)
・授業用YouTubeプレイリスト
・指導用参考楽譜
・参考用テスト問題
鑑賞用ワークシート

最初に舞台芸術の特徴を比較する表を載せていたり、(高校音楽教科書MOUSAで取り上げられています)
登場人物やあらすじについても載せていますので、最初に解説しておくと便利。


↑上の漫画は、『マンガでわかる「オペラ」のみかた ”あらすじ”がわかればもっと観劇が愉しくなる!』から引用したものです。
50作品のオペラの登場人物やあらすじがマンガ・イラスト形式でわかるので音楽教員にはおすすめの書籍です。

続いて、この教材のメイン。「トゥーランドットの聴きどころ」の解説を載せています。
①異国情緒を音楽で表現(中国の民謡が登場)

5音音階を鍵盤に書いたり、「さくらさくら」を例に調べる課題もついています。

②セリフ回しがすごい(「対位法」のテクニック)
第一幕最後に登場人物がそれぞれのセリフを同時に歌い乱れるシーンがあります。対位法(ポリフォニー)について学習できます。

「対位法」は中学ではバッハの「小フーガト短調」などで学習した技法なので、関連させて聴いてみるのもいいかもしれませんね。
③劇的な表現(クイズ番組も真似た?「謎かけ」の場面)
第二幕のトゥーランドット姫がカラフ王子に「謎かけ」をする部分の解説です。

ワークシートに沿って、「謎かけ」部分の音楽がどのように作られているか分析をさせてみましょう
余談:(私自身の勝手な考えですが、昔みのもんたさんがやっていた「クイズミリオネア」のクイズの場面で出てくる音楽と、「トゥーランドット」の出題の場面の音楽が似ている気がします・・・。)
④名旋律を聴け(フィギアスケートでもおなじみ「誰も寝てはならぬ」)
オペラアリア「誰も寝てはならぬ」の解説部分です。

歌いやすい「キー下げの楽譜」も載っているので、歌ってみることもできます。カタカナの歌詞付きです。

(簡易伴奏楽譜が記事最後についていて、スライドには伴奏音源もありますので、先生が伴奏を弾けなくても大丈夫です)。
鑑賞授業用スライド

↑プッチーニの人となりの解説
スライドはワークシートそのままの内容でなく、目を引くような内容や視覚的・聴覚的にわかりやすいものに作っています。
スライド数は60近くあります。
スライドを流せばワークシートと一緒に学習していけるようにしているので、この通りやれば、授業の流れに悩むこともありません。
埋め込み動画でプッチーニの音楽の特徴も紹介。

聴かせたい箇所はその場所から再生できるようにスライドを工夫しているのでこれも便利なところ。
【スライドで授業する時Tips】
— コギト🎸ラクにできる音楽授業ネタ&仕事術をお届け (@COGITOmusic) November 11, 2021
長いオペラなどで、「この部分から再生したい」という場合、DVDとかだと、いちいちチャプター選んで早送りとか巻き戻しして、とかなり面倒。
YouTubeの場合、「再生箇所を指定したURL」が発行できるので、それをスライドに貼り付けておけば簡単に再生可能。 pic.twitter.com/FZEW102yKC
図解もぱっと見でわかりやすくしています。

必要な部分には音もつけてわかりやすくしています。(ツイートの動画をご覧ください)
【トゥーランドット鑑賞授業】
— コギト🎸ラクにできる音楽授業ネタ&仕事術をお届け (@COGITOmusic) November 8, 2021
スライドが完成しました!
「謎かけ」の場面の解説と、二人のやりとりの旋律にどんな作曲上の工夫があるのか解説しています。
出題は上行の旋律で疑問のようなイントネーションに。答えは逆に下行の旋律でさらに和音の強進行で「解決感」を出してますね。 pic.twitter.com/bJnyVZx1oL
【オペラ鑑賞授業教材】
— コギト🎸ラクにできる音楽授業ネタ&仕事術をお届け (@COGITOmusic) November 9, 2021
誰もが歌ってみたくなるオペラアリア「誰も寝てはならぬ」のキー5度下げ伴奏音源をつけました。
歌詞もカタカナで振ってあるので、みんなで歌ってみることができます。 pic.twitter.com/HxnBJB8RhT
↑有名なアリア「誰もねてはならぬ」を歌ってみることができます(伴奏付き)
鑑賞授業用プレイリスト

授業で参考になる動画(スライドにも埋め込んであります)をひとまとめにしてYouTubeのプレイリストを作成しています。
記事を購入された方にはURLを公開しますので活用してください。
テスト問題

参考にこの教材をもとにしたテスト問題を作成してみましたのでアレンジして使ってください!
2980円です
この教材、「普段の授業ではこんなに時間をかけて作らないだろう」というくらいにかなり作り込みました。
2980円は高い!と思われるかもしれませんが、同じ教材をあなたが作ろうとするとどんなに早くても10時間はかかると思います。(私はそれ以上かかっています)
その時間分の仕事に換算すればこの価格は正直言ってとても安いです。
何も全ての教材を自分でつくる必要はないですよね。他の教科もドリルとか使ってやっていますし。それと同じ。
ぜひこの教材を使って、あなたの授業準備を時短して、
・より良い授業や指導
・自分の人生の時間
にエネルギーを費やしてください!
教材データはこちらから
【中学校・高校音楽】オペラ鑑賞の授業教材ネタ『トゥーランドット』
2,980円

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