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つれづれnote心を開く

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#小説

貪り続け今に至る

貪り続け今に至る

どうしてこの本を手にしたのか、まったく記憶にない。

小学生時分、月一回早退し、街の大病院に通っていた。いまのような機械化された予約システムなど到底あるはずもなく、受付順に名前が呼ばれる。自宅から約1時間の道のり。受付開始時間に間に合うようどんなに急いで行っても、5,6時間待たされるのはざらだった。診察後、嫌がらず通院したご褒美と、次の待ち時間用に、毎回、母親は好きなだけ本を買ってくれた。

6年

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私はなにもの

私はなにもの

前回、体調不良について触れましたが、じっとひとり静かな時間を過ごすあいだ、横たわりながら現在までの自分をなんとなく振り返っていました。

孤独を自ら選んでいた長い時期がありました。
自分が何ものなのか、なぜ生きているのか、正しいって何、常識って何。この気持ちは誰にもわからない。それならいっそ孤独でいたい。

孤独という心理状態を好んで選択していました。ただ、ピアノを弾き、芸術音楽を聴き、何かしら音

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