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たとえ誰も気がつかなくても。

昨日からまた富久の湯の営業が再開した。

今まで1日も休まずやってきていたので、
3日間も閉めてる状態が異様に長く感じた。


銭湯のお掃除は本当に面倒くさい。

できることならやりたくはないのだが、
ほったらかしにして汚い印象を与えるのは、
おれのプライドが許さない。

仕方なく閉まってる店内でひとり、
もくもくとシャワーヘッドの水垢の掃除をした。

シャワーだけも50台はある。
全て手作業での掃除になるのでかなりの労力だ。

だいたい半年前にひと通りやったのだが、さすがにもう水垢が見るに耐えない状態になってしまった。


noteの更新を休んでいた2021年後半は、シャワーの掃除なんて比にならないくらい大変なカラン(蛇口)をせこせこと一緒にやってる友人と2人で掃除をして綺麗にした。

毎日営業しているが故に、どうしても営業後日常的な掃除のあとに追加でさらに掃除の時間をとり、皆が寝静まった深夜ひとり黙々と地道に取り組むほかなかった。

掃除前のカラン

見てもらうと分かるが、日頃掃除で使うクレンザーやお湯の水垢やらでもう粘土みたいに固まってしまう。

ここまで放置してしまうと、本当に大変で金ブラシ、金ダワシ、カッターを使って床のタイルの上に仰向けに寝そべり、頭をカランの下に突っ込みながら掃除をする。

そうしなければ位置が低くて、
カランの下側の掃除はできない。

自分の顔にポロポロと汚れが落ちてくる。
だが無視して掃除を続ける。

ひと組あたり大体20〜30分といったところ。

それがこちらも約50組。

終わったから言えるがもう2度とやりたくない。笑

掃除後のカラン

やりきるとこんな感じになる。

金属に跳ね返る自分の姿を見て思わずニヤける。


次の日誰が気づくかとワクワクでお店を開けるが、残念なことにここまでやっても常連さんはほぼ気がついてくれない。

カランの下なんてなおさらだ。
よほどの物好きでない限り下なんて覗かない。

そうなる事はなんとなく分かっていた。

気づかれなければ意味がないので、
友人は人から見える場所だけやればいいと言った。

でも、汚れているのを見て見ぬふりをするのは、
自分のプライドが許さずに結果下側に関しては
自分ひとりで行った。


うちにはサウナや水風呂があるわけではない。

だからこそ、せめて掃除をして綺麗な状態でお客さんを迎えたいという僕なりの足掻きだった。


シャワーもカランもまた汚れる。
もうこれは仕方のないこと。

負けじと僕は掃除をし続ける。
汚れるというのはお客さんが入っている証拠。
誇るべきことなのだ。

ひとが見てないところでも頑張れる
そういうひとで僕はありたい。


本当に誰にも気づかれないので、
耐えれず自分からnoteに書いてしまいました。
ダサ。笑





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