短歌 聞き流してよ
「満月はよつ葉バターのパンケーキ」戯言だから聞き流してよ
打ち破れそうになくても爪痕は遺してやるよ十円玉で
凪ぐ夜は星が目玉になるせいできみの返事は半音下がる
障壁を越えたり壁を破ることばかりに価値が置かれるのは、結構しんどいなーと思う。
これは最近の単なる風潮というより、「あれ、そもそもこの壁って壊さなきゃならないんだっけ」とか「何のために壊そうとしたんだっけ」とか、一旦立ち止まって時間をかけてじっくり考える、とか自分なりの考えを手間ひまかけてこしらえる、とか、そういう余裕が、いろんな場面で失われているからなんじゃないかなー……。
「友達」とは「なかよしこよしな関係」とは全く違うって、「折り目正しい」文化圏にいたら一生理解(実感)できないと思う。壁は壁としてそこにあるとしても、そこに寄りかかったり迂回路を探したり、こっそり落書きしたり「この壁の素材ってなんだろう」と探求してみたり。障壁に対するスタンスって、打ち破るだけじゃなくて、他にもたくさんの手段(≒選択肢)があるんだよね。
……あんまりnoteであれこれ書くのも無粋なので、このへんにします。仕事でアウトプットできないあれこれがぐるぐるしてしまうので(語彙力)、ここは歌って発散すべし!
ということで、巣篭もり時期に買った「ウタエット」を引っ張り出して、iPadでApple Musicを起動し、画面を歌詞表示モードにして「自宅カラオケ」をしました。
個人的に今期の朝ドラ「おむすび」が刺さりまくっているので、主題歌のB'z「イルミネーション」を熱唱しました。2024年にリリースされた曲だけれど、1990〜2000年代初頭のエッセンスが随所に散りばめられている気がして、ウタエットを握っているあいだ、しばし青春時代へタイムトリップしていました。
あの頃、言葉未満だったから言葉で伝えられなくて、でも表現なり表出しないと心が打ちのめされてしまいそうだったから「必死に」はしゃいで笑っていた。あれって、精一杯の強がりだったんだよな。
そういえば、ルーズソックスのずり落ち防止に「ソックタッチ」なるアイテムは売られていたけど、「別にこっちでよくね?」とアラビッ◯ヤマトを使ってた人(私もだ)って、どれくらいいたんだろう(もれなく肌荒れするから、絶対に真似しないでね)。
ああ、埃っぽい軽音楽部の部室の窓辺が、とにかく居心地よかった日々……。