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開業カウンセリング|ココカリ心理学コラム

大学院時代に学び舎でお世話になった先輩心理士が独立開業して2年が経った。当初から行ってみようと考えていたものの、自宅から2時間かかる場所なので尻込みをしていた。同窓の心理士仲間で行っているオンライン勉強会のオフ会として行こうということになり、晴れてこの6月にようやく表敬できた。

一軒家の内装を整えたカウンセリングハウス。ルームよりはハウス、プレイスの方が的確かもしれない。古都の雰囲気と森林の芳香に包まれながら行うマインドイフルネスや心理カウンセリングは、極上の浄化効果をもたらせてくれそうだ。

経営は順風満帆ではないらしい。それでも2年間継続できているのだからすごい。雇われ時代とは「やりたいことをやる責任」が違うと言っていた。

私も、独立開業は視野に入っている。40歳で会社員を辞めた時からこの道は構想の中にあった。ただ、大学院で学びながら自分の力量を自覚したことで、修了して資格保持しても、心理屋としての技量をある程度まで高めるまでは封印しておこうと決めるに至った。環境面や心情の変化、様々な状況が組み合わさり、そろそろ動き出してもいいのかなと感じ始めている。手法はオンラインだろうか。対面方式とオンライン、それぞれにメリデメがある。天秤にかけると、私の今の事情では圧倒的にオンラインのほうが魅力的に映る。

私が独立する意味、それは正直に言えば自分の経済的都合がある。高齢者福祉の領域でNPO法人を立ち上げるつもりだ。社会的意義は高いものの、儲かる事業ではない。他の経済基盤が必要になる。開業カウンセリングが軌道に乗れば、その一助になる。

当然、クライエントのお役に立てることもあるだろうと思う。心療内科や企業での心理カウンセリングで、私個人の経験が人様の臨床理解に役立つことがわかってきた。全人類を救うことはできないが、マッチングさせられる人々のスコープは定まってきた。

やりたいことをやる責任。この言葉の重みを実感できるようになる時期が、もうそこまできている。


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