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2020年11月の記事一覧
セルフ・ハンディキャッピングとジャイアントキリング|臨床心理士への随録 心理学
失敗が予想される状況で、実際に失敗する前に、自分に不利な条件があったことをあらかじめ表明しておき、自尊感情の低下を予防することを「セルフ・ハンディキャッピング」という。
「ダメかも…」と思っていれば、実際ダメだった時に「もともとダメだと(難しいと)思ってたから」という理由(言い訳)ができ、受けるダメージを低減することができる。でもこれ、必ずしも適応的な行動かといえば、そうでもない。確かにある程度
交渉術~フットインザドアとドアインザフェイス|臨床心理士への随録 心理学
社会生活を営むには、他者とのコミュニケーションは不可欠です。ひとりでやれる範囲は限られていますからね。時には交渉や説得の場面もあるでしょう。懇切丁寧に話をするのが前提として、そのうえで技術を知っていれば鬼に金棒です。
フット・イン・ザ・ドア テクニック誰もが承認するような負担の軽い要請が受け入れられた後に、目的としていた要請を承諾させる方法。
玄関先でセールスマンが足をドアの隙間に入れて、グイ
休むとは|臨床心理士への随録 心理学
うつ病になったら「休みましょう」と言われる。この時の休むとは、どんな休むを指しているのだろうか。身体を休める、頭を休める、こころを休める、気を休める。ひとことに「休む」と言っても、いろいろな休むがある。
例えばベッドに横になっていても、心配事が頭から離れていなければ、いい感じには休めていない状態である(身体は休めているけど、頭は休めていない)。気晴らしに趣味の買い物に繰り出して、疲れで翌日動けな
「病理医ヤンデルのおおまじめなひとりごと」市原真著|臨床心理士への随録 心理学
医療業界にエッセイストが少ない理由は、論文や学術書のほうが崇高であるという迷信のせいだと思うのだが、そこにきてこのヤンデル先生、なんて上手に言葉を紡ぐ人だろう。なるほど、こうやって書けば、時代の波に乗った情報発信ができるんだな。内容もさることながら目から鱗の一冊でした。作中で紹介されていた「こわいもの知らずの病理学講義(仲野徹著)」も、Amazonで発注しちゃいました。
「病理医ヤンデルのおおま