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2018年5月の記事一覧
遊びの心理ゲーム「腕時計は何本?」 臨床心理士への随録
1991年のTVバラエティ「それいけ×ココロジー」で、心理学というものを初めて知りました。取り上げられていた心理ゲームは眉唾ものでしたが面白くて、毎週の放送を心待ちにしていた記憶があります。出演者のかとうれいこさんを好きだったこともありますね(写真集1冊持ってたはず)。
今でもよく覚えている「腕時計」にまつわる心理ゲームがあります。
①あなたが腕時計を選ぶ基準は何ですか?
②あなたは腕時計を
自信満々の人は絶対にダメです「人の心はどこまでわかるか」河合隼雄著 臨床心理士への随録
読了してわかったことは、他人のこころはわからない、ということ。しかしそれでも、理解しようと努めることは可能です。どういう姿勢で、どんな態度で臨めばいいのか。臨床に携わる心得が記されています。
「人の心はどこまでわかるか」河合隼雄著カウンセラーは父性をもってなければ、むずかしいクライアントには対処できません。日本人は相手をやさしく包みこむような母性は自然に発揮できます。
要は本気でやっているかど
「セラピストのオモテ面とクライエントのウラ面」 臨床心理士への随録
私のセラピストとしてのデビューはもう少し先ですが、先輩の今進行しているケースの話や、先生の経験談をお聞きしながら、自分なりのイメージを膨らませています。
先輩が担当しているケースの報告がされた時、先生は感想としてこのようなことをおっしゃいました。「セラピストは表(おもて)面で面接に臨み、クライエントは裏面の話をしようとしている」
新米セラピストの宿命または苦悩とでもいいましょうか。セラピストは
希望と現実の開きが苦しみである 「いのちはなぜ大切なのか」小澤竹俊著 臨床心理士への随録
小澤竹俊氏をご存知でしょうか?日本の在宅医療、ターミナルケアの最前線を走るお医者さんです。「プロフェッショナル 仕事の流儀(2017.3.6放送)」で知られた方もいらっしゃると思います。私がそうでした。この放送を観て、私は高齢者の医療・福祉分野で心理職として貢献しようと決めました。「自分の弱さを認めながら、逃げないこと。それを自覚した人がプロだと思います。」開拓者とはなんと尊い存在なのでしょう。生
もっとみる「腕のいい奴は何やっても許されるんだよ」を解釈する|臨床心理士への随録 心理学
TBS日曜劇場「ブラックペアン」を観ています。二宮和也さんはセリフがなくても目と表情で情報伝達できる一流の役者さんだと思います。
劇中「腕のいい奴は何やっても許されるんだよ」という台詞がありました。「何やっても許される」とは行き過ぎですが(最低でも倫理要項は守らないと)、言いたいことのニュアンスをひとつ良い方向に解釈すれば、「腕を磨け」ってことだと思いました。そこには絶対的に共感できます。良い刀
「よそ向きのストーリーを語れることが健康である証拠である」 臨床心理士への随録 心理学
ペルソナ。人気ゲームのタイトルにもなっている言葉ですので、誰もが一度は耳にしたことがあるのではないでしょうか。ユングの提唱した概念で、"社会的影響が自己の精神世界に侵入し不安定化すること"を防ぐために必要な心的機能(心理学辞典より)のことを指します。日本語では仮面と訳されます。
「よそ向きのストーリーを語れることが健康である証拠である」
授業中に臨床心理士でもある教授がそうおっしゃっていました
「内に留める事と外に出す事」 臨床心理士への随録 心理学
情報のインプットとアウトプット。私が経験してきたビジネス場面と今いる臨床心理の場面では、この行為が持つ意味合いがだいぶ違うことを感じています。
いち営業パーソン(または営業推進スタッフ)として、個人に蓄積された経験をアウトプットすることは、基準をつくり効率化を図ろうとする組織からは賞賛される行為でした。人事部に移り、個人情報や組織マネジメント情報は無闇にアウトプットすべきものではないことを学びま