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希望と現実の開きが苦しみである 「いのちはなぜ大切なのか」小澤竹俊著 臨床心理士への随録

小澤竹俊氏をご存知でしょうか?日本の在宅医療、ターミナルケアの最前線を走るお医者さんです。「プロフェッショナル 仕事の流儀(2017.3.6放送)」で知られた方もいらっしゃると思います。私がそうでした。この放送を観て、私は高齢者の医療・福祉分野で心理職として貢献しようと決めました。「自分の弱さを認めながら、逃げないこと。それを自覚した人がプロだと思います。」開拓者とはなんと尊い存在なのでしょう。生きるのが辛い時、いのちはなぜ大切なのか、優しく強く問いかけてくれます。

「いのちはなぜ大切なのか」小澤竹俊著

希望と現実の開きが「苦しみ」である。つらいこと、苦しいことというのは、希望と現実の開きのことなのです。
ふつうはおだやかでいるためには原因を取り除けばよい。現実を引き上げて、希望との開きの幅を縮めることができれば、苦しみの量も減るわけです。
基本的には、そういう考えを持つ人をまず認めることです。