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きみと僕の永遠




ずっと本来の自分から巧妙にズレているものに憧れ、愛しすぎてしまっていたんだなぁと、ようやく腑に落ちたこの頃。

それは自分自身が微妙にズレていたせいに他ならなくて、なぜ、ここぞというところでスムーズに回らないんだろう?っていつも溜息が溢れてた。

でも、2020年に入り倒れてから、心身を癒していく中で、ちょっとした違和感を見過ごさない勇気を少しずつ持てるようになってきた。

それでもまだ認めたくなかった。何かにしがみついていたかった。そうすれば、その間は本当の恐れや不安を見ないでいられる。あの人にこっちを向いて欲しい。そんな見当外れのことにエネルギーを注いでいた。

でもそんな時代も、今、終わりを迎えようとしている。

追いかけたいあの人たち、その執着にも似た憧れを失うか、自分の心を失うか、どっちかしかないと思った。


もう、自分以外の何かに必死にならない。


そう決めた。 


ギューッと握りしめていたものを、唐突に手放したら、周りはびっくりするんじゃないか?あの子は混乱するんじゃないか?そんな心配がよぎっては、元に戻ろうとする力に引っ張られそうにもなった。

でも、それじゃ多分、いつまで経ってもわたしの世界は変わらない。

勇気を出して、一歩踏み出そうと思った。

迷いながら悩みながら怖がりながらも手探りで進んだ。

そしたら、あなたとあなたとあなたとあの人がわたしを見つけてくれた。

そこからはあっという間だった。

気が付いたら景色は変わっていた。

うれしいのに怖くて、まだ信じられない気持ちがあった。

こんなにも心のどこかで望んでいた世界が広がろうとしているのに、わたしはビクビクしていた。

それに気が付いた時、しあわせを拒絶していたのは自分なのだと知った。

しあわせになるのが怖い。

しあわせを感じるのが怖い。

いつかそれがなくなってしまうんじゃないか。

そんな怖さを味わいたくないために、敢えてズレたものを愛しすぎることで、本当に欲しいものを見ないフリしていた。

巧妙すぎるトリックだった。

普通に考えたら、アホすぎる。

ズレたものを愛してどうせ消耗するなら、本当に望むものを前に傷ついた方がよっぽどいいのに。

きっとその時の立ち直れなさを想像してしまったら、怖くて無理だったんだろうね。

でももう大丈夫。(大丈夫じゃない時がまたあったとしても。)

新しい世界にちゃんとこの手を伸ばし触れられた気がするから。

自分の言葉を、エネルギーを、堂々と真っ直ぐにこのノートに綴っていこう。

愛する自分のために描き続けたら、とんでもないところまで行ける気がするから。

出逢ってくれてありがとう。

新たな旅立ちに今、静かにこの胸は高鳴る。




「きみと僕の永遠」



たとえば きみが僕を
好きだと言ってくれるのなら
今すぐに きみを連れ出して
列車に乗り込もう


たとえば 僕がきみに
淋しい想いをさせたなら
ごめんね きみを強く抱きしめるよ
そばにいるから


あてもなく 終わりのない旅の始まり
眠らずに 話をしよう


泣かないで きみの涙を止められるのは
きっと 僕しかいないんだ


窓から見える景色は いろいろで
僕らには眩しすぎて
思わず目を閉じた きみを想う以外のことに
心を奪われぬように


たとえば きみと僕が
あの時もしも出会わなければ
二人は どんな風に過ごしていたの
夏が近づく


旅の途中で いつしか困難に
ぶつかることもあるだろう
そんな時こそ 二人でいる意味が
確かにわかるはずなんだ


窓から見える景色は いろいろで
僕らには眩しすぎて
思わず目を閉じた
きみを想う以外のことに
心を奪われぬように


窓から見える景色は なないろで
僕らには眩しすぎて
だけど 負けるもんか
僕がきみのことを
ずっと 守ってゆくからね

la la la …


バンドをやっていた21歳の時に作ったオリジナル曲のこの歌詞が、記事を書き終えた瞬間溢れてきました。

当時、神戸の三宮駅前のパイ山という広場で路上ライブをした時、この曲を録音したカセットテープを買ってくれた方がたくさんいました。

LIVEのあと、バンドのホームページに、カセット買っておけばよかったというメッセージが届いたこともあったなぁ。

すごくすごくうれしかった。その後、さくらFMという西宮のラジオ局から出たアマチュアバンドのオムニバスCDにも入れてもらった思い出深い曲です。

当時はたった一人の愛する人との旅のイメージで描いたつもりの歌詞だけれど、今は違う。

“きみ”も“僕”もどっちも自分だって思う。

もう自分を想う以外のことに心奪われない。 

この目に映る景色がどんなに眩しくても。

いつも一緒にいてくれる、そんな自分への永遠の愛を誓った歌。

あの頃のわたしが、迷うことなくすらすら描けたのも、未来の自分の声をキャッチしてたのかもしれないね。



ここから、新しい旅が始まる。




「人は、自分の一番大切な夢を追求するのがこわいのです。自分はそれに値しないと感じているか、自分はそれを達成できないと感じているからです。永遠に去ってゆく恋人や、楽しいはずだったのにそうならなかった時のことや、見つかったかもしれないのに永久に砂に埋れた宝物のことなどを考えただけで、人の心はこわくてたまりません。なぜなら、こうしたことが本当に起こると、非常に傷つくからです。」


「傷つくのを恐れることは、実際に傷つくよりもつらいものだと、おまえの心に言ってやるがよい。夢を追求している時は、心は決して傷つかない。それは、追求の一瞬一瞬が神との出会いであり、永遠との出会いだからだ。」


今読んでいる、パウロ・コエーリョ著作の「アルケミスト」の一節。

たった今続きを読みはじめたところ、このシーンがありました。ここからがおそらくクライマックスで怒涛の名言が展開されていきそうです。

偶然か必然か、この記事の内容と通じるものがあるので、追記しておきます✨











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