見出し画像

パッシブアグレッシブ Passive aggressive

1 languageArtsをしてよかった理由


ランゲージアーツを学ぶことで得たことについて書きます。
ランゲージアーツの講座「知らないを知る伝えるを学ぶ」が6月に終了しました。
7月から新しい講座 「知らないを知る伝えるを学ぶ」 3期目が始まります。

この講座を通じて、自分の気持ちを相手に言語化して伝えるスキルや相手の話をじっくり聞くことを学び直しができます。
私自身、言語技術を学び、「伝えること」「聞くこと」を以前より意識して過ごすことで、周囲の人々との人間関係にポジティブな変化を感じるようになりました。

以前は「モヤモヤする」と感じることがあった時には、具体的に何によるものかを考えるよりも、ストレスを発散することに焦点を当ていたように思います。
息抜きをして、ものごとと「折り合い」をつけることが生き抜く術だ!という具合です。

しかし、言語技術の学習を通じて、一緒に勉強する友人たちとコミュニケーションを深め、「対話」の仕方を学んだり、深堀することが増えました。

改めて、「人の受け取り方」が多様であること、人との違いを楽しむことができるようになりました。以前は違う意見を聞くと多少自分を否定やジャッジされていたように思っていたところがあったのですが、大きな変化です。

また、映画や絵画を鑑賞した後に単純に「よかった」とサラッとした終わらすことがなくなり、今では友人とどこに魅力を感じたのか、その違いや根拠について話したり、歴史に触れたりと、深掘りをする仲間ができて作品を鑑賞する態度が能動的になったことを感じています。
自分の考えを形成し、ルーツに触れる機会が増えました。

子どもの話の聞き方にも大きく変化がありました。
身近な人々とのコミュニケーションがより優しく有意義なものに変わっています。

言語の技術、コミュニケーションは持って生まれた性格や特性ではなく、教育と筋トレのようなものだということを今は多くの方にお伝えしたいと思っています。

【自分の気持ちを相手に言語化して伝えること】
【相手の話をじっくり聞くこと】

これらを鍛えるには、訓練が必要だということを知ると知らないでは大違いです。

2 言語化トレーニング前(ランゲージアーツを学ぶ前)

ランゲージアーツを学ぶ前によくお話ししていた方々と先日お会いしました。彼らは長野県から大阪にお越しになり、共通の友人と一緒に美味しいものを囲みながら、じっくりと話す時間を過ごしました。

コンラッドホテルのアフタヌーンteaへ


その際、ランゲージアーツを学んでどう変化したか、以前学んでいた学校でのテキストで不明だった点、今はどのようにブラッシュアップして学び直しているか、家族の話、「伝えるスキル」の変化など、5時間弱も話し込んでいました。オンラインでもオフラインでも、人と人には関係性があり、珈琲を囲みじっくりはなしていると、繋がる縁は繋がるもので、その縁を大事にする感覚の人と言語技術を通して知り合えてとても嬉しく思いました。
貴重な時間で、お会いできて嬉しく思います。

3人で何時間も話したカフェ(コンラッドの1階)

その中で、「一つ聞きたいことがあるんだけど」と質問されました。
質問というのは、「ランゲージアーツを学んで コミュニケーション変わった?」というもの。

私は、人と接する仕事をしていますし、コミュニケーションを取るのは大好きで、楽しく過ごしていたのですが、肝心な人に、肝心な気持ちを伝えることが下手でした。特にランゲージアーツを学ぶ前は、ワンオペのしんどさ、育児の不満、なんとなく色々話し合えない。わかってもらえないように思う。『言えない』『聞きにくい』と話していたことが印象的だったようです。

「それで、ランゲージアーツを学んだことで聞けるようになったの?」という質問を受け、今は驚くほど自分自身の気持ちが変化しました。という話をしました。

「言語化して人に話さない(話せない)」中で、不満を溜めていたなと振り返りました。なぜだろうか、以前の私は、目上の方や特に男性に対して質問をすること自体も非常に苦手でした。これを聞くのはなんとなく「失礼」なのではないかなど勝手に思い込んでいましょた。
例えば、子育て中にワンオペが納得がいかない時にも、夫に質問して二人で育児をしたら良かったのに、「仕事」に無理をいうのはいけない。役割分担だから仕方がない。言っても仕方がない。のような感じです。
他にも「こういうもの」と決めつけて、望んでも叶わないのなら、変に争わないのがいいのかもしれないと思い込んでいました。だから自分のできる範囲で、強かに環境を作ればいいのだと生きてきたように思います。
それなりに満足していましたが、不満がないわけではないのです。
その不満を解決すべき人に伝えないのに、違う人へは私の不満が言葉の節々から漏れていたのだと思います。

ランゲージアーツを学ぶ前は、自分に伝える力が乏しかったことを自覚していたのですが、学ぶ前の私の話すことを振り返って、質問を受けて改めてなんだかとても恥ずかしい振り返りをしました。

おかげで、改めて自分の過去のコミュニケーションスタイルについてじっくりと考え振り返る日なりました。
今までは特に、「察する」文化の中で処世術として身につけてきたものが、パッシブアグレッシブと呼ばれるコミュニケーションスタイルに当てはまっている箇所もあるぞ!ということに気がつきました。
パッシブアグレッシブは日本人によく見られるコミュニケーションスタイルであることも知りました。


3 「パッシブアグレッシブ」とは


パッシブアグレッシブ=「受動的攻撃性」とは、本人が感じている「怒り」「不平不満」などに代表される否定的な感情を相手にぶつけず、消極的かつ否定的な態度・行動を取ることで、相手を攻撃しようとする心理。のことです。

______________________________
「もともとは米国の軍隊で使われた言葉で、腹立たしさや怒りを相手にぶつけるのではなく、間接的に表現する態度を指す。
 軍隊では、上司から命令されると、イヤでも従わなくてはならない。仕方がないので仕事をわざと遅らせたり真剣に取り組まなかったりして、反抗の気持ちを間接的に表わそうとする。本人が意識していることもあるし、意識しないままの場合もある」出典:日経新聞(2003.7/15)「こころの健康学」

__________________________________

 例えば子どもの頃、悪いことをして親に怒鳴られた時、すねて親と口をきかなかったり、無視したりする態度をとったことはありませんか?

用意された食事を食べなかったり、自分の部屋に引きこもって出てこなかったり
言語化して気持ちや思いを伝えることなく、「どうせ自分のことを何もわかってくれない、」と、親を困らせようとしてとる否定的・消極的行動。それが「受動的攻撃行動」(パッシブ・アグレッシブ)です。

相手に直接的に言葉に出さないが、態度で表すという大人が取るパッシブアグレッシブな行動の例を簡単に説明します。

■ 口頭での同意を示すが、後で行動に移さない。
 パッシブアグレッシブな大人は、他人との合意や約束を口頭で示すが、実際にはその行動を遅らせたり、実行しなかったりすることがある。これによって、相手に対して裏切られたと感じさせたり、不満や怒りを示すことを意図している。

■ 非難や批判を遠回しに伝える
パッシブアグレッシブな大人は、直接的に他人を批判することを避けるが、間接的な方法で非難や批判を伝えることがある。たとえば、噂話をする、皮肉や挑発的なコメントをする、他人の欠点を強調するなど。

■ 無視や拒絶を行う
パッシブアグレッシブな大人は、他人の要求やニーズを無視したり、拒絶したりすることがある。これによって、自分の意見や感情を直接的に表現せずに、他人を傷つけたり、関係を悪化させたりすることを意図している。

■ 避ける行動を取る
パッシブアグレッシブな大人は、問題や衝突を避けるために回避行動を取ることがある。たとえば、難しい話題を避ける、重要な決定を先延ばしにする、関わりたくないと思う人や状況から距離を置くなど。

(文脈や関係性によっては、これらの表現が適切な場合もありますので、一概に否定的とは言えません。)

パッシブアグレッシブな行動は、直接的な意見や感情の表現を避け、他人に対して遠慮がちな態度を示すため、大人な対応とも見られることがあります。

特に日本では、この方が他者との対立を避け、波風を立てずに過ごすことが可能だと文化として根付いているのかもしれません。
小さな頃から、全て言葉に出さない中で育つと、こちらの方が適正だと思う処世術のように身につけた部分でもあると感じました。

しかし、本音、本心が見えないコミュニケーションで「言語化」の真逆 「察して!」のメッセージが含まれます。している方は意図的か、または無意識か?はケースバイケースかと思います。
「察して」コミュニケーションをされた方は、ストレスを感じる目に見えない難しいコミュニケーションになります。


具体的には、どのようなものがまた違うことばでご紹介します。
「パッシブアグレッシブ」
とは、怒りを直接的には表現せず、押し黙ったり、ふさぎ込んだ態度を取るなど、意識的無意識的にかかわらず後ろに引くことで他者を攻撃することだそうです。
受動的攻撃行動。と訳されるので少しピンとこないのですが、「むすっと不機嫌になる」この態度も、パッシブアグレッシブと言えるそうです。
イライラを言葉にだして伝えるのも嫌で(伝えるスキルがないから)、自分の思い通りにならない状況が許せない、もしくは、懲らしめるような意識が根底にあり、相手にわからせたいという態度です。

例を読んでいても、 クゥーとなるほど嫌な感じがするものです。

はっきり言語化して相手に伝えるより、ぐっと我慢して、でも我慢しきれず言葉や態度に漏れる。これ、やりがちです。

4 このパッシブアグレッシブという単語はジェーン・スーさんがpodcastで話していた単語


このパッシブアグレッシブという言葉は、ジェーンスーさんがPodcastなどでお話しされていて、耳に残って調べたことがきっかけでした。

大人になると、言葉に出して波風を立てるより、自然と大人の処世術の方がいいと思って過ごすことは、時と場合によって決して悪いと思いません。

この現象を回避するために何ができるのか? 
これは「傾聴」であったり、言語技術を磨くこと、相手と深く本音を話すことができること、伝わるように方法を考えランゲージアーツを学ぶことだと思います。

対話コミュニティーに入って対話の方法を体験するたびに、「聞く」ことはトレーニングが必要だなとわかりました。このように、言語の学びをする前は意識しなかったことを知ることができて本当に良かったと思っています。
自分を人生の主人公として、じっくり考える時間となる「大人の学び直し」におすすめです!

学ぶ前と後とでは、コミュニケーションに大きな変化ですので、興味を持ってくださった方、ワークショップにご参加くださった方々に感謝します。

7月11日火曜日より新しく始まる講座
「知らない」を「知る」 伝えるを学ぶの講座がスタート❗️
ぜひお待ちしています!

12回のオンライン講座です。
火曜日10時から 約2時間
水曜日20時から 約2時間
現在募集をしています。 興味持ってくださった方、LINE@にてご質問お待ちしています!

https://languagearts-labo.studio.site/


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?