ピンク色の花火 「君は愛されてる」 エッセイ#30
花火って、人それぞれに色々な思い出が蘇るものですよね。
昨日(7/4)は、アメリカの独立記念日でした。
独立記念日は、アメリカ全土で花火が打ち上がる。
(花火が苦手なワンコ達🐶には、試練の一日。笑)
夜8時を過ぎたくらいから、あちこちで花火が上がる音が聞こえ始めた。
私たちは、近所のベースボールスタジアムで上がる花火をみるため、マンションのルーフ(屋上)に移動した。
同じマンションに住む知人たちと歓談していると、
ズドーーーーーーン!!
始まった。
視界いっぱい、大きな花火が満開に広がる。
胸に響く大きな音と共に、
目に映る世界が、花火の光で埋め尽くされる。
ピンク色だ…
ピンク色の花火が満開に咲いて空に散り、
ヒュルヒュルヒュルと光のつぼみが空に舞い上がり、またピンク色の花火が咲く。
ずっとピンク色…
なぜかオープニングの花火は、ずっとピンク色だった。
ふと気づくと、私の瞳からは、ポロポロと涙がこぼれ落ちていた。
実は、この花火をみるちょっと前に、妹から連絡があった。
妹の赤ちゃんが、産まれたのだ。
送られてきた写真には、立派に母の顔をした妹と、小さな小さな女の子が写っていた。
目の前で満開に咲き誇るピンク色の花火が、この小さな小さな女の子の誕生を、祝福しているように思えてならなかた。
花火が上がるたび、この世界が、
「おめでとう^^」って、彼女の誕生を歓迎している。
そんな風に思えてならなかった。
新たな命の誕生って、どうしてこんなにも尊いのだろう。
私には、この世界が、この小さな女の子の誕生を、喜んで、歓迎していて、祝福しているように思えてならないのです。
そのことを、姪っ子がもう少し大きくなったら伝えたい。
そして、そして、
そんな風に、世界に歓迎されて誕生したのは、彼女にかぎったことじゃないと思うのです。
この世界のみんな、誰一人残らず、この世界に歓迎されて、この世界に喜ばれて、生を受けたのだと思うのです。
そして、それは生まれた時からずっと、変わらない。
私たちは、この世界にいつだって歓迎されているし、愛されている。
いろいろな痛みを経験したり、失敗をしたり、自分の心や存在を押し込めたり、忙しい日々に忙殺されているうちに、
自分の存在がどれほど美しくて、価値があって、輝いていて、愛されているか、
忘れてしまうことも、あるかもしれないけど。
「私なんて」とか「どうせ…」みたいな思いが首をもたげることもあるけど、
本当は、喜ばれる存在で、いつでも愛されている。
ということを、思い出せる私でいたい。
時には、現実に押し潰されて、忘れてしまいそうになっても、
ちゃんと、思い出せる私でいたい。
そして、偶然にこのエッセイに辿り着いてくれたあなたにも、この世界にいつだって愛されているってことを思い出してもらえたら、嬉しいなと思います。
ピンク色の花火が、私の大切な思い出になりました。
最後まで読んでいただき、ありがとうございます♡