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怪物上司の日常 サラリーマン日記#2 ~「依頼」してはいけない~

今回は「怪物上司」の教えを一つ紹介します。

正直、私も消化しきれていません。何となくわかるようでわからない。もう一段ステージが上がれば理解できるような気がする。そんな教えです。

まずは簡単な背景から

こちらの記事でも触れましたが、私は怪物上司と一緒に全社のコスト低減プロジェクトに携わっています。

私はこのプロジェクトの事務局をしています。ザックリ言うと、「従来の延長戦上に留まらないコスト”構造改革”を実現する!」というコンセプトを掲げ、同じ部署の約150人の仲間と目指すべき姿や、それを実現するための戦略を考えています。(といっても、今はだたひたすら怪物上司のサポートをする作業員にすぎませんが…)

怪物上司はその優秀さ故に他の部門から来たエースです。怪物上司と同じくしてプロジェクトの立ち上げと同時に優秀な他部門の社員と複数名のキャリア採用社員とを迎え入れました。

一方で約150人の仲間の7割程度は昔から同種のコスト低減に関する仕事をしてきた社員であり、私もその内の1人でした。
プロジェクトの立ち上げと同時に増強された精鋭メンバーと、過去からいる大多数のメンバー、この2者の間には当然大きな意識の差があります。

組織を変革するために

プロジェクトの立ち上げ以降、私が経験したことのないスピードで物事が決まっていきます。プロジェクトのコンセプト、目標、その管理方法など、どれも従来のやり方とは異なります。一つ一つに深い思い出があり、怪物上司のもとで事務局を担っている私には苦しい出来事が多々ありましたが、詳細はまた別の記事に譲りたいと思います。

一連の過程で実感したのが「決断することができる」というのはリーダーにとってとても重要な資質の一つであるということです。当たり前のことに聞こえますが、当然噴出する反対意見や不満の声にも耳を傾けながら、時には意識的に無視をしながら、怪物上司はとにかくプロジェクトを前に進めていきます。

書きたいことがありすぎて発散してしまいますが、もし、この記事を読んでいただいている人の中で、「組織を変革したいが上手くいかない…」とお悩みの方がいれば是非「コッターの変革プロセス」で検索してみてください。また、コッターの理論をわかりやすく寓話にして纏めた「カモメになったペンギン」もおススメです。

怪物上司は、ジョン・P・コッター氏が提唱した「改革の8段階プロセス」を見事に実践されています。学んだことを直ぐに実践する、アウトプットできるのも怪物上司が怪物上司たる所以だと思います。

組織力を高めるためには「依頼」してはいけない

やっと本題です。(文書構成が下手すぎてスミマセン…改善していきたいと思います)

私はプロジェクトの事務局をしているため、決まったことや、今後のスケジュールなどを約150人の仲間に一斉に案内することが頻繫にあります。

そこで意識しているのが「依頼」という単語を使わないことです。(これは怪物上司の拘りがとても強いためであり、私が「依頼」という単語を使った日にはすぐさま指導が入るためです)

怪物上司は言います。

  • 事務局が「依頼」をすると、他のメンバーは「依頼」に基づいた行動しかしない

  • 当事者意識が生まれない

  • 自律的に考えようとせず、何か問題が起こっても「依頼の通りに対応した」という言い訳ができてしまう

  • 大切なのは組織全員で対応していくこと

  • 事務局以外のメンバーを、「単なる作業員」にしてしまわないこと

怪物上司が言うことはわかります。わかるんです。

しかし、事務局の私としては、届けたい内容をしっかりと伝達し、正しく理解していただき、必要なことは期日までに対応してもらわないと困ります。

ここで失敗すると、私に問い合わせが殺到します。まさに命がけです。
一斉メールの一文一文に、単語一つ一つの選択にとても気を遣います。今でも1つのメールを発信するまでに1時間近く悩むこともあります。

私は自分に言い聞かせるのです。

  • たかがメールの1本と軽く考えてはいけない。

  • このメールが組織改革のための重要な一歩なのだ。

  • 組織のマインドを変えていくために私は考え、時間を費やしているのだ!

と…
事実、根気よく続けることで仲間の意識は変わってきたような気がしています。私がメールに込めた想いが少しずつ伝わるようになってきたと感じています。

そして今日もまた私は「依頼」という単語を使わない依頼文を書き続けるのです。

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