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ゴールは「かつめし」?

小さい頃から自転車に乗るのが好きで、いまだに毎週一回のペースでサイクリングに出かけている。坂を登るのは好きではないので、できるだけ平坦な道を選んで走るゆるいサイクリストである。幸い兵庫県は瀬戸内海に面しているので、東西に海沿いに平坦な道が続いている。それで、大体は明石方面や、時間と体力に余裕のある時はさらに西に向かって加古川、姫路まで行く。

現在乗っているのはRaleighという確か英国のブランドで、今流行りのカーボンフレームではなくクロモリだ。一昨年末まで勤めた会社の勤続二十周年でもらったお祝い金を元手に購入したので、もう十年あちこち共に走った愛着のある相棒だ。Raleighに乗り始めた頃はまだ筋力、体力がなく長距離はとても走れなかった。それが少しずつ長い距離を走れるようになり、いまでは往復100キロくらいまでならあまり苦労せず走れるようになった。

そういうわけで、年に何回かは加古川までサイクリングに出かけているのだが、加古川が目的地になっているのはいくつか理由がある。まず片道ちょうど50キロなのでキリがいいこと。二つ目が加古川沿いに河口近くから小野市あたりまでその日の調子によって寄り道しながら景色を楽しめること。それから3つ目に、これが最も重要なのだが、加古川B級グルメの「かつめし」が食べられること。私はよく加古川駅前商店街にある「かつめし いろはーず」で、ビーフかつめしを赤と緑のハーフ&ハーフのソースで注文し、たまにコロッケを追加する。50キロ走って、加古川河口から見える瀬戸内海に浮かぶ島々を眺めて気分が晴れやかになった後、ちょうどお腹が空いた頃に食べるビーフかつめしとコロッケを想像して欲しい。おいしい、としか言いようがないだろう。その時の映像がすっかり頭の中に住み着いてしまい、それを思い出すと無性に加古川に行きたくなるのである。似たような経験がないだろうか?

コーチングを学んでいて気付いたことがある。コーチングでいうゴール(=目標)を設定する時に、すごく前向きで明るい気持ちが湧いてくる映像としてゴールが設定されたら、きっと人はそのゴールに向かっていくに違いない。

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