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子育ては「仕事」に生きる、が幻想でも

息子と保育園へ行く時、交番の前を通る。必ず挨拶してくださる警察官の皆さん。「もうすぐコウバンだね。ピッ(敬礼)しないとね」。歩くことに疲れた息子の機嫌が、急上昇する。ああ、ありがとうございます。登園時間は波瀾万丈なので、一期一会の一瞬の好意に支えられ、保育園や家にたどり着く

子育てをしていると、とてつもなく親切な見知らぬ方にお会いし、助けられることがある。だけど、うっすら分かりにくい嫌がらせ(嫌み)を受けることもあって、ときどき心がついていかない。勘違いかもしれない。疲れているから、考えすぎなのかもしれない。それなのに、ときどき無性に悔しくなる。


(会社の)仕事以外の時間でパワーを消耗しすぎて、「子育てはキャリアにつながる」なんて、もう軽々しく言えない。(産後、何度「申し訳ございません」と言ったことか)

でも、親になったことを後悔しているわけではない。親になって日常へのまなざしは変わった。見えなかったものが少しだけ見えるようになった。見えなかったものが見えるようになった気がして、記事にしてみたら「ニュース性がない」と上司に言われたこともあった。私が「見えた」のも、主観にまみれた「気のせい」なのかもしれない。

確実なのは、おとぎ話のような子ども時代は一瞬だということ。こんなに私を求めてくるのも、きっと今だけ。だから大切にしたい

若い子が「思いっきり働けなくなるから、子どもをうむなんて無理」みたいな発信をしているのを見かけると、悲しくなる。だけど、いつも気の利いた言葉が咄嗟に出てこない。かつての私も、そう思っていた気がするから。


言葉と気持ちは難しい。

「見えるようになった気がするもの」を、もっと伝えていきたい。

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