自立を支援する時に考えること
ひとの行動は『〇〇したい』といった、さまざまな欲求(動機)から決められていきます。
アブラハム・マズローさん、アメリカの心理学者ですが、ひとは低次の欲求が満たされる事で、次の欲求に向かう動機付けがされると提唱しています。
それが次の図です☟(^^♪
『マズローの欲求5段階説』と言いますね。
この図で大切な事は、その欲求が生まれた時に、欲求を満たす事で、人はより健康的、生産的、幸福になるという事です。
今では心理学だけでなく、経営学、医療、介護など広い分野で応用されています。
それぞれの欲求について簡単にご説明しますと、
<生理的欲求>
ご飯食べたい。寝たい。トイレに行きたいなど、命の維持に関わるもの。
<安全欲求>
住居で安心して寝たい。転ばずにトイレに行きたいなど安全で安心に暮らしたい。
<社会的欲求>
仕事したい。友人、彼氏、彼女が欲しい。皆で食事がしたいなど、集団に所属したい欲求。
<承認欲求>
人から認められたい、尊敬されたいという欲求。
<自己実現欲求>
創造的活動がしたい。他者に求めるより、自分の活動や成長に強い関心を持つ。
私は、職業柄よく介護職の皆さんに、自立支援に例えてこの図を説明することが多いです。
障害などが原因で、思うように身体等が動かせなくなると、一人では欲求を満たす事が困難になる場合があります。
具体例としては、排泄、食事といった生理的欲求を満たせない事や、排泄は出来ても、転倒する危険があって安心してトイレに行けないなど安全欲求が満たせない事、社会とのつながりが欠如(社会的欲求が満たせない)などが生じてしまうのです。
そんな時、目標に向かって一直線に自身で意欲的に欲求を満たすことが出来れば良いのですが、(☟こんな感じに)
障害によって出来る事に気付いていない方や、出来るのにしない方もいるのです。そこには様々な高い壁があったりします。
そこに、支援者としてアウトリーチし、高い壁を越えていく事が大切になってくるのですね(^^♪
方法は様々ですし、容易ではありませんが、欲求を満たす事、私はそこにも仕事の魅力を感じたりしています。
本日もお読みいただきありがとうございました。
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