MBAより編集力/編集者の言葉#19
編集の仕事をしていると、編集者って何をしているかわからないとよくいわれます。ましてや編集力となると、なんだかよくわからないとも。
KADOKAWAの編集者として担当コミックエッセイ累計約470万部、雑誌「レタスクラブ」の売上大幅V字拡幅という偉業をなしとげた松田さんは、編集力について次のように定義しています。
つまり、作家さんご自身のなかにあって、ご自身が気づかれていない魅力を言語化して、1冊の本としてパッケージ化する。と同時に、それを欲しいと思っている人や、ご本人自身も気づいてない「欲しい」という気持ち、つまり潜在ニーズを持っている方に、届ける。
価値と読者の潜在ニーズがマッチすれば、当然売れます。ひょっとしたら大ベストセラーがうまれるやもしれません。そこで松田さんは気づきます。
これって本だけでなく、どんな商品やサービスについても言えるんじゃないだろうか?
そして松田さんはKADOKAWAを退職し、自らの編集力をさらに活かせる場所を求めて『ファンベース』ほかの著書を持つさとなおさん率いるファンベースカンパニーに合流します。
これまで編集というと本一筋、雑誌一筋という場合が多かったですが、今後は松田さんのように編集視点で企業や組織の問題解決をする編集者も増えていきそうです。
ビジネスパーソンがスキルアップを図るためにMBAをとるように、編集思考を学ぶ日が来るかもしれませんね。
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