「トランスジェンダー問題」感想。いかに社会制度が性別二分論を基に作られているか。
ショーン・フェイ著、高井ゆと里訳の「トランスジェンダー問題」を読んだ感想です。
感想としては、トランスジェンダーの人が直面しているひどい現実とそれを解決するための処方箋が、とても体系的に書かれていて、トランスの方たちの生活が少しでも良くなるようどう行動すればいいのか考えるきっかけになる本でした。
全編を通じていかにトランスジェンダーの方たちが、社会制度によって主体性を奪われているかが描かれています。また、その描き方は当事者である著者本人の経験によるものではなく、統計や論文