跳びはねる思考 会話のできない自閉症の僕が考えていること 【ゆるっと感想文】6
「見えるところは見なさんな」と美輪明宏さんが仰っていた。
小さい頃から
「人間は見た目じゃなくて中身を見なさい」と言われて育ってきた。
私はそれらをどれだけ
実行できているだろうか。
肉体と魂(心)が別物だということは
当たり前のこととして
認識されているはずなのに
実際に「自分とは違う」と感じる
容姿や行動をとる人のことを
知らずのうちに排除してないだろうか。
この本を手に取ったのは
所謂「自分とは違う」と無意識的に線引きをしているであろう自閉症者の方が
普段どんなことを考えているのか知りたかったからだ。
突然の奇声やその挙動に
彼らの意思が宿っているのかも知りたかった。
読んでみてわかったのは
やはり肉体はただの乗り物であり
彼らの魂や心の声はべつにあるのだということ。
そしてもちろんその声は
私と同じであるということ。
他者を理解したいと
寄り添うことこそが大切で
真に理解できているかどうかの答え合わせは
そこまで重要ではないような気がする。
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