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ダイエットは腸内細菌を味方につけよう!ポリフェーノール編

はじめに

腸内細菌とダイエットに立ち向かう、今回はポリフェノールです!
今回は、Liu Hさん達の論文 をもとに、脳と腸が食欲をコントロールする仕組みと、ポリフェノールが体の健康にもたらす効果を紹介していきます!
こちらの研究は前回までの記事とは少し異なり、マウスが研究対象です。
人にも同じことが言えるかはまだ研究段階であり確定はされていませんが、腸と脳のつながりを考えれば人でも同じことが起こりうる可能性は高いかと!
せっかくなので後半のポイントを日常生活では意識してみてください!

体内メッセンジャーを操る腸内細菌の働き

腸の中には100兆個もの腸内細菌が存在し、彼らは体内に様々な影響を与えています。近年注目されているのが、「脳腸相関」と呼ばれる経路です。腸内細菌が分泌する物質は、神経伝達物質を介して脳に送られ、食欲や気分、睡眠、免疫機能など、様々な身体機能を調節するのです。

食欲を抑える「善玉菌」と食欲増進の「悪玉菌」

腸内細菌には、善玉菌と悪玉菌が存在します。
善玉菌は、食欲を抑えるホルモンであるGLP-1やPYYの分泌を促進し、食欲増進ホルモンであるグレリンの分泌を抑制します。
一方、悪玉菌は逆に食欲増進ホルモンの分泌を促進し、食欲をコントロールしようとしている僕らを邪魔してきます。

食欲メカニズムを司るポリフェノールの秘密

Liu Hさん達の研究によると、ポリフェノールと呼ばれる植物性化合物の一種には、腸内細菌叢を善玉菌優勢へと変化させる効果があることが分かりました。
善玉菌が優位になると、GLP-1やPYYと言われる物質の分泌が増加し、食欲を自然と抑制してくれるのです。
さらに、ポリフェノールは脳内物質のバランスを整え、ストレスによる過食を防ぐ効果も期待できます。

ポリフェノール豊富な食材で食欲を賢くコントロール!

ポリフェノールが多く含まれる代表的な食材として、緑茶、ブルーベリー、純ココア、ナッツ類、きのこ、海藻などがあります。
これらの食材を毎日の食事に取り入れることで、腸内環境を整え、食欲をコントロールしやすくなるということですね!
さらに、発酵食品や食物繊維を意識的に摂取することで、腸内細菌叢をさらに善玉菌優勢へと導くことが期待できますよ!!

まとめ

あくまでこちらはマウスでの研究によるもの。人に応用できるかは更なる研究次第と言われています。
しかし、他の研究でも腸と脳の関係は多くあげられており、腸の環境次第で食欲なども変化してもなんら不思議ではありません!
腸内細菌を味方につけてあげることで、食欲のコントロールは容易になり楽にダイエットを勧められるかもしれません。
腸内細菌叢を善玉菌優勢へと変化させるポリフェノールを意識的に摂取することで、食欲を自然と抑制し、心と体の健康を維持することが期待できますよ!
ポリフェノール豊富な食材の中でもブルーベリーやキノコ、海藻なんかは食物繊維もしっかりと含み、カロリーも控えめでダイエットにはもってこいですね!ぜひ今日から取り入れてみてください!

参考文献

  • Liu H, Guo X, Jiang K, Shi B, Liu L, Hou R, Chen G, Farag MA, Yan N, Liu L. Dietary polyphenols modulate the appetite mechanism through gut-brain axis and gut homeostasis. Food Chem. 2024 Jul 15;446:138739. doi: 10.1016/j.foodchem.2024.138739. Epub 2024 Feb 16. PMID: 38412807.


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