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【2024発明工夫展への道】その6:ロールの紙切れセンサーの試作

これまでの復習
今年の発明工夫展に応募する作品は「自動スライドするカバー付きペーパーホルダ (仮称)」。

予備のロールが盗難防止のためケースに収容されていて,現用ロールが紙切れになると,自動的にケースのカバーがスライドして予備ロールが使えるようになる。

予備ロールへの切り替えが自動化された製品は存在しない(たぶん?)ので,本発明が世界初となるかも。

今回のテーマ
現用ロールの紙切れを検出するセンサーを光学部品で実現した。

上の見出し図がセンサーの構成原理を示す。左が白色LEDを用いた光の送信部,中央がロール紙,右がフォトTr(トランジスタ)を用いた光の受信部になる(受信部で光を検出すると赤色LEDが点灯)。

LEDからフォトTrへの光の経路は,見出し画像のようにロールの芯すれすれの高さにする。紙が残っていると,紙の厚みで光が遮断され,受信部には届かない。紙がなくなると受信部に光が届き,紙切れが検出できる。

下の動画(再生時間20秒)はロール紙がなくなる直前の様子。5回転ほどで紙切れとなるが,3回転目くらいで光を検出し始め(赤色LEDが点滅),紙切れになると赤色LEDが完全点灯する。


センサーの部品は通販で購入したもの。送信部の白色LEDは24円,受信部のフォトTrやアンプ(増幅回路)などは基板全体で350円だったので,センサー全体のコストは400円くらい(電池を除く)。

次回のテーマはスライドするカバー(蛇腹構造)であり,駆動部(モーター)とロック機構の実現方法が課題となる。

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2024発明工夫展への道】の過去記事(下線部をクリックして該当記事へ)
 ・その1:テーマを決める
 ・その2:従来製品のリサーチ (前半)
 ・その3:従来製品のリサーチ (後半)
 ・その4:提案するペーパーホルダはセミ・オートマチック&芯棒フレーム構造
 ・その5:提案するペーパーホルダの再検討(改良)


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