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岡田利規『わたしの場所の複数』
友人のオモさんは画期的な本の勧め方を編み出した。
「この短編大好きなんだけど、どうして好きなのかわからないんだよね」
「あらすじはただ主婦が家でゴロゴロしてるだけ。それ以上の事はなんにも起きない。文章も変な感じだし、よくわかんないよね」
「何を書きたいのか、何が面白いのか、作者はどうしてこんなものを書いたのか、なんで自分が好きなのか、要するになんにもわからない」
へー、そうなんだ。
「だからさ、読
友人のオモさんは画期的な本の勧め方を編み出した。
「この短編大好きなんだけど、どうして好きなのかわからないんだよね」
「あらすじはただ主婦が家でゴロゴロしてるだけ。それ以上の事はなんにも起きない。文章も変な感じだし、よくわかんないよね」
「何を書きたいのか、何が面白いのか、作者はどうしてこんなものを書いたのか、なんで自分が好きなのか、要するになんにもわからない」
へー、そうなんだ。
「だからさ、読