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③(MECE)重複・漏れ・ずれを防ぐ技術

*今回の記事は2000字程度です。

こんにちは、にゃごんです。

今回も照屋華子さんと岡田恵子さんが書かれた「ロジカル・シンキング 論理的な思考と構成のスキル」の三章を要約していきたいと思います。

また、過去には一章と二章を要約した記事を書いていますので、是非ご確認ください。

それでは、早速いきましょう。


話の重複・漏れ・ずれが説得力を大幅に低下させてしまう、ということは前回の記事でお話しました。

それでは、話の重複・漏れ・ずれを防ぐためにはどのような技術を用いれば良いのでしょうか。

経営コンサルティングのマッキンゼーでは、このようなミスをなくすために「MECE(ミッシ-)」という技術が使われています。ご存じの方も多いでしょう。

ここからは、「MECE」について詳しく紹介していきます!


重複・漏れ・ずれを防ぐ技術 MECE(ミッシ-) 

ここからは、「MECE」について
そもそもなんなのか
・どのように使われているのか
・どのような効果があるのか
・向上させるためにはどうすればいいのか

という3点についてお話しします。


そもそもなんなのか

MECEとは、「Mutually Exclusive and Collectively Exhaustive」
の頭文字を取ったものであり、
「ある事柄を重なり無く、しかも漏れのない部分の集合体としてとらえること」ということを意味します。

つまり、全体集合を漏れも重なりもない部分集合に分けて考える、集合の概念です。

例えるならば、一枚の完成された絵を3片くらいに分けて破く、といった状況を思い浮かべてみてください。重複やもれも無い3片(部分集合)を集めると一枚の完成された絵(全体集合)になりますよね。MECEな部分集合とはこのようなイメージで捉えています。


どのように使われているのか

ここまでで、MECEの定義的な部分についてはご理解いただけたかと思います。

ここからは、実際にビジネスの現場ではどのように使われているのかについて具体的に紹介していきます。

あなたは役員の方から「あなたの部門に入ってくる情報は全体としてどのようなものがあるか説明してくれ」と言われたとします。あなたはどのように情報を整理すればいいのでしょうか。

とにかく思いつくまま目につくままに、自分の部門に外部から入ってきた情報を列挙する「羅列アプローチ」や、一定のルールのもと外部から入る情報を機械的に仕分ける「仕分けアプローチ」もあると思いますが、どちらも漏れやずれがあるか、本質的には情報が整理できていないという欠点を抱えたアプローチなのです。

ここで「MECE」の考え方をもちいてみます。
まず「自部門に入ってくる情報を全体集合だとすると、この全体集合は漏れも重なりもないどのような部分集合にわけられるだろうか」と考えます。

例えば、定期的に入ってくる情報と不定期の情報、一般に公開されている情報と非公開の情報、有料の情報と無料の情報、業界に関する情報とそうでない情報などにまず大別します。これで大きな漏れや抜け、重なりは避けることができます。
そして次には、定期情報を月刊、隔週刊、週刊などの頻度で整理します。不定期情報については、情報の形態により、ネット配信されるもの、DVD、紙媒体などに分けることができます。紙媒体などは、簡易な数枚のニューズレター状のものと、冊子状のものに分けられます。

そして、「当部門に入ってくる情報は、大きく定期情報と不定期情報にわけられ、総数83の情報が外部から入っています。具体的には、定期情報は~、不定期情報は~と分けられます。」と発表できるのです。


どのような効果があるのか

MECEアプローチは聞き手や読み手の立場になれば、先ほど述べた他のアプローチよりもわかりやすい、とされています。

なぜ、MECEアプローチがわかりやすいと言われているのでしょうか。

それは、話が細部に入る前に、伝え手の言いたいことの全体像、すなわち、答えの「全体」とそれがどのような「部分」から構成されているのかが明示されているからなのです。

聞き手は、MECEの考え方が活用された全体像が明快で、示された部分集合を足すと全体になりそうだ、と感じられる説明を受けると、伝え手の考えた「全体集合」を自分の理解の枠組みにして頭の中を整理し始めます。相手が伝え手の議論の土俵に乗ってきてくれるのです。


向上させるためにはどうすればよいのか

それでは、MECEの技術を向上させたいと考えている際はどのようにすればいいのでしょうか。

結論、
たくさんのMECEな切り口をストックしましょう!

MECEの切り口は多く知っていれば知っているほど、一つの事柄をさまざまな側面、場面で説明できます。つまり、相手を説得する自由度をそれだけたくさん持っているということなのです。

自分なりにMECEな切り口を持つことはとてもよいことですが、既存の有名な切り口について知っていることも重要です。

既存の有名な切り口について以下でざっと説明します。

  • 3C/4C=【顧客・市場、競合、自社、チャネル】(事業や会社について考える際)

  • 4p=【製品、価格、チャネル、訴求方法】(マーケティングについて考える際)

  • 流れ・ステップ

  • 効率・効果

  • 質・量

  • 事実・判断

などです。

ネットや本に書いている事柄だと思いますので、内容については割愛します。


今回はMECEの基本的な部分について紹介しました。

私自身、MECEな切り口についてのストックを増やすために、より実践的なフレームワークを紹介している本を読んでみたいと思っています!

最後まで読んでいただいてありがとうございました!

良いなと思ったり、何か感じたことがあれば、
スキやコメント、フォローでフィードバックをいただけるとありがたいです!

それでは!


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