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無限零
2024年1月28日 12:46
大日本翼賛会の朝、旭日旗がなびく事務所の窓に朝の光が差し込む。「ふぁ〜あ」 凪は眠い目をこすり、覚めきらない頭のまま浴場へ向かった。「あ、宮さんおはようございます」「押忍!」(この人挨拶の返事いつも押忍なんだよな……) 凪がここに来て1週間が経ち、世界がより鮮やかになっていく。段々ここでの生活にも慣れつつあった。宮さんや並さんも、最初こそ厳しく怒鳴ることが多かったが、仕事ができるよう
2024年1月19日 19:01
我路のバイクがすべるように夜の国道を行く。背に凪を乗せて……背中から伝わってくるのは、ぬくもりだった。それが彼女には……なんだか自分を迎えに来てくれた王子様のように思えて、「あ、あのね」 とん、とん、とバイクの後ろでゆれながら凪が言った。「家、泊めてもらうんだから、その……覚悟はできてる! でも、その、あの……」 ブンブブーン! バンババーン! ギュン! ズドドドドーン! ギュンギュギュ