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大惨事!!イタリアは第三国なのか?ネット業者変更までの果てしない道のり(その2)

7月25日
契約をした店に行き、「先週漸く回線が繋がったのでSIMの交換にきた」と窓口の女性に伝える。彼女は何度か私のMYページにアクセスを試みるが繋がらない。「昨日の暴風雨で一部の回線に不具合が生じているようで今日はアクセスできない。また明日以降来てくれないか」と言われる。
確かに、昨日の暴風は酷く、大木がなぎ倒されてトラムが通れなくなったり、車が横転もしていたから仕方がない、明日出直そう、と大人しく帰る。

7月26日
通訳業務が中断し続きは夜からと言われ、一旦店に走る。こんな日に限り大変な混みようで40分待たされるが、今日は店長に当たる。だが、そもそもこのミラノ限定の契約内容自体に不備があり、すぐにSIMの交換ができずTicketを開けなけれならないこと、また休暇前でシステム担当も来週には半数になるから、通常なら1週間で連絡が来るところ、2週間はかかる、と言われる。
極めつけは「なぜ7末にSIMの交換に来るの?遅くない?」というので、カッとし「それはあなたの会社の不備で工事にトラブルがあり遅れただけで、決して私のせいではありません。私は外国人だから虐げられているんじゃないでしょうかね」と毒を吐くと、かなりの苦笑いで「そんなことないよ、8月中に電話をするから」というので、「8月に電話をもらっても日本にいて、時間に加えお金もロスするので、電話せずにメールをください、じゃあ」と言ってその場を後にする。
仕事場に戻ると、今回来ていた中で唯一大昔から馴染みのSさんに、「○○、怒りが顔にみなぎってるけどどうした?」と聞かれる。「Sさん、聞いてくださいよ、斯く斯く然々で、そんなことって日本では起きないですよね?」と語ると、「オレ、イタリア好きだけど、そういうあり得ないような話をきくから絶対に住みたいとは思えないな」と憐みの表情で答える。

8月X日
休暇までのカウントダウンだが、やはり連絡はない。戻ったらまた戦うのか、と嫌気がさすが、このままA社とTIMの二重払いを続けるわけにもいかず、玄関に書類の束をまとめ、休暇明けに備える。

8月26日
0時を回った頃に家に着き、時差ボケで3時台には目が覚め、頭も目も冴え冴えさせながら朝一で店に向かう。まだバカンスの名残りがあり、待ち時間ゼロなのは良いが、案の定休暇中には何の進展もなく、無駄な時間を費やして終わる。
会社の最寄りのA社の店舗にいたMがTIMに転職し、TIMでもMが担当になる。

9月2日
1週間経ち、皆休暇も明けて物事が進み始めた頃かと思い、店に連絡する。電話をよこすと言われても一度もきた試しがないから、こちらからするしかない。それがイタリア流だ。電話口で「よく聞こえないから店に来て」と言われる。1時間弱かかるのに、また今日も行くのか、とうんざりするが仕方なし。結局、今日も進展はなく、催促のTicketを開けてもらう。

9月9日
電話する。もうMとは顔も声も馴染みで、私だとすぐにわかり「まだ進展ないよ」と言われる。

9月13日
TIMからの初の引き落としがある。まだ契約も完全には遂行されていないのに初期費用も含め全額取られ、かつ、請求書の受け取りがされず返送されたから住所変更せよ、というSMSまで届く。
しかし、リンクをクリックし住所を入力してもエラーになる。3度試して3度エラーが出るので電話する。状況を説明すると、私の契約が他の市の住所になっているために届かないので、MY TIMから住所変更しろ、と言われる。だが携帯のSIM交換が終わっていないからMY TIMには入れず、それを伝えると「私にはどうにもできないからイチイチ文句つけないでよ」と電話を切られる。
なにが文句だ、こっちが電話を投げつけたい気分なのに逆切れするとはどういうことか、と会社の昼休みに一人カッカする。

9月15日
SIMと請求書の2つの問題を掲げ、店へ。今日もMが窓口にいる。
「遂にSIMの交換ができるようになった」と目を丸くさせて言うが、その数分後、「但し最後のサインのページに不具合があり、2週間以内にきてサインしてもらうことになる」と残念そうに言い、SIM代を払わされる。「あぁ、遂にこの日がやってきたか、あと1度行けば終わりなのか。これまで8回店に足を運び、10回で終わらせようと決めていたが、9回で終わるんだな。長かったが、明日の朝処理してしまおう」と決める。データの転送完了後「SIMを変更してください」というSMSが2日後に届くので、その後変更するように、と言われる。
大いに結構、月曜は展示会巡りでSIMの交換をしている時間があるか謎だが、明日サインしにきて、月曜にSIMを交換し、MY TIMから住所変更すれば終わるわけだ、と頭の中で残りの作業を復唱する。

9月16日
サインをしに行く。

9月19日
SIM交換のメッセージが届く。
昨日は滅法忙しく遅れて幸いだった、と思いつつ、SIMを交換する。きちんと起動しているようで安心する。

9月23日、24日
契約してる△△のサービスは解約されました、◇◇のサービスがアクティブになりました、というメッセージが日に2通も3通も届くので混乱する。

9月25日
再び店へ。とうとう11回目に突入してしまった。最後から2番目に届いたSMSを見せ、「こんなメッセージが届いたけど、私はこの契約をした覚えがない」と説明する。Mが私の個人情報にアクセスする。なんと、契約が完了していなかったことが発覚!!しかもサインした書類が紛失しており、記録がないという。
遂に堪忍袋の緒が切れ、声を荒げてしまった。
40分かけて技術部に電話してもらうが、解決せず、また新しいチケットを開けることになる。
おまけにもう一つわかったことは、私は私の契約外で携帯のネットを使用していたため、別途の費用を請求されるという。
ぬか喜びして安易に小祝いケーキを買わなかったのは正しい判断だった、と少しでもポジティブに考えようとするが、あまりの酷さに言葉を失う。
チケットが処理されるのに1週間かかる、というので、悪夢は10月に突入することになった。
全く、晩春から秋までかかるとは。


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