どんな人でもうまくいく。幸福度の高いクラシコの働き方を支えるマネジメント
「どんな人であってもうまくいくやり方がある」
そう話すのは、D2C事業部執行役員 / マーケティング担当の江村。
新入社員から印象的だった面接のエピソードを聞くと、マーケティング部の江村の名前がよく登場します。彼の相手を思いやるコミュニケーションを感じることが多いのだそう。
今回はそんな江村に「マネジメント論」についてインタビューしました。
当記事の他、新入社員の目線からクラシコの魅力を伝えるインタビュー記事も公開しているので、併せてご覧ください。
幸福度の高い環境をつくるマネジメント
──マネジメントで大切にしていることは何ですか?
私が担当するマーケティング部であれば「自分で考えて動いてもらうこと」を意識しています。一方的に指示を出して「やらされ仕事」だとメンバーが感じない工夫が大切です。
そのために、自身で意思決定ができる「基準」を明確化しています。大きく分けて2つの方向性があるので説明しますね。
1つめは会社の基準。ミッションやバリュー、売上目標があることで、目的に沿っているかどうかを判断することができます。
2つめは本人のキャリアに紐づく基準。個々人が自身のキャリアを長い目で捉えたときに、本当に必要なものかどうかを見極めるために必要です。
この2つの「基準」がリンクするようにマネジメントを考えています。
──「基準」がないと、どんなデメリットがありますか?
会社の基準がないと「好き嫌い」や「声の大きさ」に意見が左右される可能性があります。意思決定が個人の感情に委ねられることはリスクです。
だからこそクラシコでは、常に会社のミッションとバリュー、売上目標などに沿ったものであるか立ち戻り、確認する習慣があります。
また、本人のなかにキャリア設計にもとづく選択基準がなければ、中長期でお互いに損失が生まれると感じています。
たとえば「デザイナーになりたい」という人と面接で話す場合には、受託で制作をしたいのか、それともインハウスデザイナーを目指すのかを必ず確認します。理由は、どんなデザイナー像を描いているかで、選択するべきキャリアが違うため。
インハウスデザイナーは専任で深く携われる分、関われる業種は絞られます。このようなメリットとデメリットはしっかりと伝え、本人にしっかり検討してもらうようにしています。
会社の基準と、個人の基準。この両方がリンクした仕事を作ることが上司の仕事の一つであり、幸福度の高い働き方には不可欠だと考えています。
2つの基準を大切にする背景、原体験
──個々人の「キャリア」を尊重するようになったのはなぜですか?
マネージャーの立場からすると、自分よりも「周り」が活躍することが会社にとっては望ましいという前提があります。
そのためには職種との相性を考え、強みが活きるマネジメントをすることは自然だと思っています。その一方、私自身の原体験から「個人のキャリア」を尊重するようになった背景もあります。
私は世の中が「就職氷河期」と呼ばれていた時期に大学を卒業し、選択肢が少ないなかで就職先を模索しました。転職も何度か経験しています。決してポジティブとはいえないキャリアのスタートで、将来に対しての不安も消えませんでした。
風向きが変わったのは、20代で営業職として採用された頃の話です。入社後の研修で、当時勤めていた会社の役員から「販促業務のほうが向いているんじゃないか?」と声をかけていただき、マーケティング部へ異動したことがありました。
Webサイト制作、カタログ制作、案内文、広告、その他の制作まわり……。入社前に自分で想定していた仕事は違えど、色々と経験するなかで「マーケティングが自分に合っている仕事だ」と徐々に自信をつけることができました。
全くの偶然ですが、努力量は変わらなくても適性がある職種であれば、結果を残すことができると知ったんです。
この体験から、個々人の「強み」や「やりたいこと」を尊重して、最終的に会社へ利益として還元される流れを作ることがマネージャーの仕事だと思うようになりました。
──会社の基準で意思決定をするようになったのはなぜですか?
過去に、一人ひとりが「自分に合う職種」を見つけ強みを活かせたとしても、環境によっては「動きやすい・動きにくい」が生まれる状況を体験したことが影響しています。
「動きやすい」と感じたのはいつも、合理的で根拠に基づく意思決定がされたときでした。なぜそれをやるのか、が明確だったんです。
立ち返るべき目的や目標がなく、人の感情だけで指示が生まれるケースはどうしても理不尽さが残るもの。
これらを総合すると、会社の基準と本人の基準がしっかりと紐づいた状態であれば「自分で考えて動く」という主体性が生まれ、人はイキイキと働けると考えるようになりました。
クラシコで、今後取り組みたいこと
──具体的に、どのようなマネジメントを意識していますか?
仕事の優先順位を付けるサポート。これは大事な仕事の一つです。やりたいことが増えるほど「やらないこと」も同時に決めていく必要があります。
会社の基準となるミッションやバリュー、売上目標などに沿っていれば問題ないのですが、企画はそうストレートに通るものでもありません。企画背景はすごくいいけれど、労力のわりに効果が小さいこともあれば、その反対も考えられます。
本人の強みを活かし、キャリアを見据えた「やりたいこと」も実現しながら会社の目的・目標にも沿わせていくことは「言うは易く行うは難し」です。そこでまずはフィードバックによって企画の精度を上げてもらいつつ、本数を増やすことも併せて伝えています。
100%通る企画書を年に1回出すよりも、10%だけど企画を100回考えれば、10本は通ることになります。そういったトータルの判断も大切ですね。
──今後、マネジメントで取り組みたいことは何ですか?
私が意思決定をしなくても、物事が進む組織にしたいです。マネージャーの役割は、あくまで相談に対して支援をする立場。
ここまでお伝えした基準や数字をクリアしていればOKなので、上司である「私」を攻略するための企画書は生まれないようにしたいですね。クラシコは社員が増え続けていて、知らず知らずのうちに私に権力が付いてしまっている可能性もありますから。
今後は社員の一人ひとりが強みを活かし、やりたいことを主体的に実行できる環境を作ることをより重要視していきたいと考えています。
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