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詩的感情表現

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溜まった感情を詩的につぶやく。
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【詩的感情表現】すべて、許されて。

【詩的感情表現】すべて、許されて。

身体が、ほどけていく。

大地に、溶けゆくように。

海に、沈んでいくように。

どこまでも、深く、深く。

風みたいに、自由に。

空みたいに、気まぐれに。

どこまでも、遠く、遠く。

何も、なかったかのように。

何者でも、なかったころのように。

ただ、ありのままの自分に。

どんどん、ほどけていく。

目を閉じて、感じる。

溶けゆく、その身体を。

沈んでく、その物体を。

生きている

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【詩的感情表現】ヒカリ見えるまで。

【詩的感情表現】ヒカリ見えるまで。

ピンと張りつめた糸が、切れたように。

ボコリと湧いた湯に差した、水のように。

あっという間に高揚は冷めた。

力が入らない。

どうやって、あんなに。

どうやって、あそこまで。

理由さえ、消えてしまった。

失うことなど、ないはずの感情。

こんな気持ち、初めてと。

もう大丈夫。

戻ることはないと。

安心していた。

過信していた。

かもしれない。

わからない。

暗闇に、身をう

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【詩的感情表現】不安のゆくえ。

【詩的感情表現】不安のゆくえ。

目が泳ぐ。

呼吸が浅くなる。

胸が苦しい。

意識がボーッとする。

あいつのお出ましだ。

不安。

どこからともなく、そうっと。

音もなく、ただこっそりと。

心のすきまに入り込んでくる。

目には見えない。

耳にも聞こえない。

さわることも、味わうこともできない。

影も形もない。

なのに、なぜか「大きい」ってことだけ、分かったりする。

そんな、厄介者。

不安。

ふあん。

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【詩的感情表現】愛しき失敗。

【詩的感情表現】愛しき失敗。

肩のうえに、重くのしかかってくる言葉。

失敗。

しっぱい。

シルペイ(韓国語風)

言わずと知れた「成功のもと」。

そんな綺麗ごとはしかり。

頭でわかってても。

落ちこむんだよね。

何回でも。

後悔して。

わざわざ向き合って。

そんでフタをして。

また取り出して。

取り返したくて。

繰り返す。

なよなよ。

メソメソ。

いらいら。

むんむん。

おおよそ127回ぐら

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【詩的感情表現】偏っていい。

【詩的感情表現】偏っていい。

気がつくと、平坦になろうとしてる。

正しくきっちり、みんながやってるように。

あれもこれも、平均的に、標準的に。

本当は、そんなに興味がないんだけど。

なぜか、引っぱられていたりする。

気づかないまま、どんどん進んだりしちゃう。

そうすると、いろいろ、わからなくなる。

何、しようとしてたんだっけ。

どこ、行こうとしてたんだっけ。

どんな風に、なろうとしてたんだっけ。

そうなって

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【詩的感情表現】「気楽」とのつきあい。

【詩的感情表現】「気楽」とのつきあい。

この社会に生きているからには、やはり日々何か達成感がほしくなってしまう。

本当はそんなこと、必須ではなくて。ただ「あぁ今日も精一杯生きた」と思えたら、ただご飯を食べて散歩をするだけでも、人生は十分に美しい。

なのにどうしてこんなに、焦ってしまうのだろう。

今日のわたし、何をした?

今日のわたし、何を学んだ?

今日のわたし、どう変わった?

つねに変化し、進化していたい。そういう自分は好き

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【詩的感情表現】ゼロをイチする。

【詩的感情表現】ゼロをイチする。

どこに行きたいのかな。

どっち向きたいのかな。

正解はない。

間違いだってない。

怖いときもある。

ワクワクが止まらないことも。

それでもいい。

それだからいい。

そう思えるようになって、なんか嬉しい。

ゼロからイチになれるってことは、ゼロな自分でいられるってことだから。

何もなくても、誰でなくても、ただここにいる自分。

それでいいってことだから。

そんな自分だからこそ、イ

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【詩的感情放出】私は、ひとつだから。また歩こう。

【詩的感情放出】私は、ひとつだから。また歩こう。

いきどころのない感情を、ただ言葉にしたいという願望が強くなって、ツラツラと書いてみる。

自分がやろうとしていることや、向かおうとしている道が、うまく進まないことに対する憤りや焦りの心は、それが無駄だとわかっていても、どこからとなく自然と、そしてたっぷりと湧き上がってくる。

焦れば焦るほど、それは大きくなり、逃げれば逃げるほど、心にズンと重くのしかかる。

「そう簡単なことじゃないから、仕方ない

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