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言葉を交わし、重ねて

2021年も、心から言葉に感謝する1年でした。

先日noteからこんな丁寧なまとめが届きました。

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ああ、そんなことあったなあと思い出させてくれる素敵なお知らせ。まとめページのデザインも好みで、朗らかな気持ちになりました。

Process is Precious と 一流グルメは名前もカッコいい は、note公式の注目記事にピックされたもの。取り上げてもらったのは今年が初めてで、どちらもたくさん読んでいただけて嬉しかった。2つめは、何かと思い入れのあるカッコいいシリーズだったので喜びもひとしお。

でも、ここには載ってない大切なnoteもいくつかあって。それらも含めて一年を振り返ることにします。


妻の誕生日に二人で出かけたときのお話です。2年前の暮れのある日を境に歩けなくなった妻も、ゆっくり、本当にゆっくりだけど快復してきました。その経過はこのnote以外にも何度か書きましたが、このときほど皆さんから温かいお言葉をいただいたことはありませんでした。

世間がどんどん閉塞的になる中で、まだ顔も知らないたくさんの仲間から届いた宝物のような言葉たち。その一つひとつにどれだけ励まされ、どれだけ感謝をしたか忘れもしません。妻の誕生日でありながら結婚記念日でもあるこの日を、もっと特別な日にしてもらえた思い出のnoteです。


でも普段はもっとくるくるぱーで、何かと間違えてばかりいます。スリッパも左右反対に履くし。最近は寝言の頻度も上がってきていて、いよいよ安眠妨害といえるレベルになってきました。寝言を忘れないよう深夜にメモ代わりにツイートすると、毎回思っていた以上の人に補足されて面白いです。


るいすさん の私設企画 #仮面おゆうぎ会 に応募した物語です。匿名で応募されてきたフィクションのお話を作者予想も含めてみんなで楽しむという画期的な企画。いわゆる「小説」と自称できる文章を書いたのはこれが初めてで、こちらの企画がなければ絶対に書くことはできませんでした。

このときのわくわく感は、上記noteの後半にも綴ったとおりです。もう一つ忘れられないのは、応募作品のすべてに感想を書いたこと。

作者の方を存じてなければ文学にも疎い自分。でも、楽しませてもらったありがとうは何としても届けたい。その一心でした。書いてくださって、読んでくださってありがとうの応酬は、小説への想いを新たにする機会となりました。主催者のるいすさんも含めて、色々な方とはじめましてができたのも嬉しかった。小説、また書いてみたいな。


このnoteを通じて、大好きな日本酒について書く勇気をもらいました。ツイートにいいねを付けてくれた人を日本酒に喩える、「いいね読み」ならぬ「いいね飲み」のまとめです。45人の方においしいお酒を届けて、少しでも日本酒の世界に興味を持ってもらいたいと思って書きました。

投稿後、たくさんの方から嬉しいメッセージをいただきました。中にはご紹介したお酒を実際に買ってくださった方もいて。マリナさんあきらとさんの #呑みながら書きました に合わせて楽しんでくださった方もいました。嬉しかったなあ。日本酒を愛し始めてから10年以上が経ちますが、間違いなく、一番心に残るできごとでした。

後日譚はこちらのnoteに少し書き起こしました。ぼくはnoteを始めてからしばらく、大好きな日本酒について言葉を紡ぐのを躊躇っていました。でも、書いていいんだと思えるようになった。自分の言葉だからこそ届くものもあるあると知りました。とても大きな、気持ちの変化でした。

#お酒のひととき というシリーズで、日本酒の思い出を書き綴ることも始めてみました。上のnoteは、サラさんがこんな日本酒ないかな~と声を掛けてくださったのをきっかけに、ふみぐらさんと3人で同じお正月用のお酒を揃えたときのお話。まだお会いしたこともないのに盃を交わせた気分です。日置桜の福ねこで一緒に新年を寿げるまであと半日。楽しみです。

この後、HARCOさんトルティージャ祭に参加して別のお酒のことも書きました。HARCOさんとちゃんとお話できたのはこのときが初めてで、色々繋がっていくのがなんかもう嬉しくて。トルティージャ、また作ってみますね。


と、もう1700字も書いてしまったんですが、今年の一番はこちらでした。

敬愛するMicaさんのnoteを全部読んで、溢れんばかりの想いを綴ったお手紙です。これまでたくさんの書き手さんに出会ってきましたが、過去のnoteもすべて読ませていただいた方は初めてでした。

Micaさんの文章は、透き通った水のようにやさしく、やわらかく、すっと入ってきて大切なところに届くんです。そして、響く。これ以上書くとファンレター2通目になってしまうので控えますが、「この人の文章が好き」ってなる経験は今まであまりなくて、その意味でも大切な機会になりました。

実は、先ほどの日本酒で喩えるnoteを書くきっかけになったのは、このファンレターでした。お手紙を読んでくださったMicaさんが「澪」という日本酒で祝杯を上げているのをTwitterで見かけて、「澪ってMicaさんらしいですね」と声を掛けたのがきっかけでした。このファンレターがなければ、日本酒について再び言葉を紡ぐこともなかったと思います。

何より、お手紙を届けたことで気付けたことがあったんです。それは、このnoteのタイトルにもあるように、言葉は交わし、重ねるものだということ。

Micaさんの過去のnoteをちょっとずつ読み進める中で、記事をシェアしたりしながら、よく感想をお伝えしていました。最終的にそれはファンレターという形でまとまった言葉にしてお届けしたのですが、そうやって言葉として届けることにどれだけの意味があるかを改めて知ったのです。


年始にこんなnoteを書いていたことに、さっき気付きました。

美しいものを前にしたとき、ぼくらは感謝の念を抱きます。打ち震える感動、湧き出る、祈りともいえる心からの感謝だけが、美を美たらしめるのではないかと、年初に随分と真面目に考えていたみたいなのですが、その最後にこんなことを書いてました。

大切な人って誰だろう。Twitterのフォロワーの皆さんもそうだけど、何よりそのnoteを書いてくれた人にありがとうだよね。心に響く、素敵な文章を書いてくださったことに感謝したい。

これは、本当でした。感謝を言葉にして伝え、交わし、重ねてゆく。そうすることで身の回りの世界はどんどん輝いて見えてくる。現に、ぼくがこの振返りで選んだnoteたちは、自分が書いて良かったと思っている以上に、どれも出会いに感謝し、誰かと言葉を交わした大切な記憶として残っているものばかりです。

年末に、こんなnoteを書いたのも偶然じゃなかったのかもしれません。

今読み返すと、小さなことに感謝する気持ちを思い出したからこそ、日々の彩りが鮮やさを取り戻してきたのだと思います。「受け取ってしまったなあ」と感じたら、言葉にして届ける。そうやって交わし、重ねた言葉は、必ず良き出会いを恵んでくれます。

上で振り返ったnoteのほかにも、サラさんを中心に多くの方が企画してくださった「ふみぐら小品」に寄せるnoteを書いたり、うたさんのお手紙企画があったからこそ書けたnoteがありました。他にも、初めてnoteの友人と言葉について語ったり、ある方からはわかりやすさシリーズの続きを書くきっかけをもらったりと、ここで挙げきれないほど多くの出会いがありました。

言葉はそれ自体で意味を持ちますが、誰かと交わし、重ねることにこそ意味がある。だってメッセージなんだもの。そう考えると、来年もまた書ける、もっと書きたいと思えてきます。

いつも読んでくださっている方、言葉を交わしてくださった方々、1年間お世話になりました。言葉を交わせなかった方も、来年きっと。

よいお年をお迎えください。



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