シネマ通信

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インディペンデント映画やミニシアター系映画に特化したコラムやレビュー記事。またシネマディスカバリーズならではの、インタビューやイベントなどの映画情報をお届けいたします。 https://cinemadiscoveries.co.jp/

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映画の裏側に迫る! 「マイルームシアター」vol.5映画イベントレポート

インディーズ映画を語りつくす!@代官山 映画クリエイターとファンが集う交流型イベント「マイルームシアター」。おかげさまで5回目を迎え、初の2部制で開催!それぞれ注目の2作品を上映し、トークタイムや交流会を通して盛り上がりました。今回は筆者が参加した第2部の様子をレポートします。 マイルームシアターではもうおなじみの会場、代官山シアターギルド。当日は記録的な猛暑だったので、シアターのシンボルともいえる、深い森のようなグリーンに目から癒されます。今日はどの椅子に座ろうかなと迷

    • 自称、恋愛体質。恋も仕事もオフビート!まつむらしんご監督『ロマンス・ロード』

      普通の恋をしていると思いきや、意外な現実に直面したらあなたはどうしますか?今回はこじらせ男女3人の恋が思わぬ方へ転がりだす、まつむらしんご監督『ロマンス・ロード』をご紹介します。 シネマディスカバリーズにて配信中!『ロマンス・ロード』監督・脚本・編集:まつむらしんご 出演:中村はるな 太田順子 仕事帰りに彼の家に向かう途中「これから行くよ~」と留守電を入れる彼女。よくある微笑ましい光景ですが、全く同じ行動をとる女性がもう1人・・・だけじゃない。同じ男性を取り合う者同士が遭

      • シネマディスカバリーズ限定配信 第四弾! 何気ない日常が愛おしくなる『三つの朝』

        毎日会社と家の往復で終わってしまう、もしくは家事をして気付いたら夜になっているなど、同じような毎日に退屈を感じることはありませんか? 安定の裏返しとも言えますが、人は慣れたり飽きたりしてしまう生きもの。今回は、そんなもやもやを感じたときに観てほしいシネマディスカバリーズ限定配信作品『三つの朝』をご紹介します。 若手映画監督×豪華キャスト、はたまた繊細な映像美流監督は早稲田大学文学部演劇映像学科卒業の根岸里紗監督。本作は在学中に執筆した脚本をもとに映像化され、その後も『ふたり

        • シネマディスカバリーズ限定配信 第三弾! SFファンタジー『押し入れ女の幸福』

          自由な発想とこだわりが詰まったインディペンデント映画を配信するシネマディスカバリーズでは、ここでしか観る事の出来ない限定配信の作品が多数揃っています。今回は、SF的世界を舞台に日常を見つめる、大橋隆行監督『押し入れ女の幸福』をご紹介します。 大橋隆行 監督作品 『押し入れ女の幸福』(2014)人類の営みを押入れから眺める女と ”見守り人“の交流和室の押入れの中からブラウン管テレビを通して世界を見つめる押入れ女。先祖代々、彼女に食事を届ける”見守り人“たち。主人公が禁を破って

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          夏休み気分を味わえる邦画特集

          お盆休みも終わり、残るは厳しい暑さと台風のみ。プールにお祭りにとはしゃぐ子どもたちを見て、羨ましい気持ちになる人も多いのではないでしょうか? そこで今日は、夏の休日シーンを描いた邦画をご紹介します。 秘密基地に向かうワクワク感がたまらない 『ペンギン・ハイウェイ』 休日に同級生と会う特別感を思い出す 『彼女が好きなものは』 海に浮かぶ王道バカンスが心地よい 『子どもはわかってあげない』 以上、3作品をご紹介しました。暑い中の通勤に疲れた日は、アイスを片手に映画で

          夏休み気分を味わえる邦画特集

          猛暑をしのぐ納涼ホラー3選!水辺のサスペンスからあの都市伝説まで

          (TOP画像:https://www.pexels.com/ja-jp/photo/6653115/) 連日の猛暑の中いかがお過ごしでしょうか。今回は真夏の夜におすすめしたい、涼を呼ぶホラー映画をご紹介します。湖畔や海を舞台に繰り広げられる恐怖からあの都市伝説の映画化まで、ハラハラとゾクゾクを楽しめる作品をピックアップしました。 湖底に沈んだ家に潜む邪悪の正体は? 『ザ・ディープ・ハウス』 (2022年9月16日公開予定) 動画のために気軽に湖に潜ってしまうカップル

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          シネマディスカバリーズ限定配信 第二弾! これまでにない恋愛映画の形

          "映画発見の旅"を謳うシネマディスカバリーズでは、都心の大きな映画館や大手配信サービスでは出会うことのできない作品を複数配信中です。前回ご紹介したオムニバス映画、特撮映画などそのジャンルは実に様々。第二弾となる今回は、一風変わった恋愛映画をご紹介します。 マルチな才能をもつ中村祐太郎 監督作品 『新しい風』(2021)監督は、大学在学中である2013年に『ぽんぽん』で第25回東京学生映画祭グランプリを受賞し、近年では『太陽を掴め』(2016年)や『若さと馬鹿さ』(2019年

          シネマディスカバリーズ限定配信 第二弾! これまでにない恋愛映画の形

          シネマディスカバリーズ限定配信! しゅはまはるみ主演『かぞくあわせ』

          自由な発想とこだわりが詰まったインディペンデント映画を配信するシネマディスカバリーズでは、ここでしか観る事の出来ない限定配信の作品が多数揃っています。今回は、『カメラを止めるな!』で注目を集めたしゅはまはるみの映画初主演作『かぞくあわせ』をご紹介します。 主演はしゅはまはるみと藤原健彦、舞台は結婚式場、撮影は24時間という同じ条件の下で、3人の監督がオリジナルストーリーを紡ぐオムニバス作品。人生の大きな節目である結婚と離婚に訪れる悲喜劇や意外な顛末が描かれます。 『かぞく

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          『ベイビー・ドライバー』公開! 是枝裕和監督が描く家族のかたちとは

          (トップ画像:https://gaga.ne.jp/babybroker/) 先日の第75回カンヌ国際映画祭で『ベイビー・ドライバー』が最優秀男優賞とエキュメニカル賞の2冠を獲得し、国際的にも高い評価を得ている是枝裕和監督。赤ちゃんポストや新生児取り違えなどの実際の事件からインスピレーションを得ながら一貫して「家族とは何か」を問いかけます。また、ドキュメンタリー的な手法によって作品が身近に思えたり、演者のパーソナルな部分まで引き出すのが是枝作品の最大の魅力。今回は待望の最新

          『ベイビー・ドライバー』公開! 是枝裕和監督が描く家族のかたちとは

          【梅雨どきシネマ】雨のシーンが印象的な邦画3選

          夏日が続いたかと思えば一転、各地で雹が降るなど不安定な天気が続いています。週明けからはしばらく雨模様となり、出掛けるのも億劫……そんな日はお家で映画でも観ませんか? 今回は雨の日が愛おしくなるような作品を3選ご紹介します。 海辺の雷雨に母の強さが光る 『宮本から君へ』 まっすぐで激しく、セリフの半分は叫んでいる彼らを見ているととても清々しい気持ちになります。中でも嵐の海を背景に靖子が語るシーンは迫力満点。笑顔の中に確固たる信念を滲ませる彼女に、女性の逞しさを感じる作品です

          【梅雨どきシネマ】雨のシーンが印象的な邦画3選

          映画館で観たい!ジャパンアニメーション3選

          いまや映画はいつでもどこでも鑑賞できる時代。でも映画ファンたるもの映画のための空間にどっぷり浸かって楽しみたい!という欲求も芽生えてきたりします。 そこで今回は、筆者が映画館で観たいジャパンアニメーションをピックアップ。ミュージカル・アニメや海外からの逆輸入作品など、スクリーンで“体験”するのにぴったりな作品です。 時は室町、乱世を生きる2人のエンターテインメントと友情 『犬王』(5/28公開) 『夜は短し歩けよ乙女』『映像研には手を出すな!』の湯浅政明監督、『MIU

          映画館で観たい!ジャパンアニメーション3選

          エッグドナーに女性だけの世界……現代の価値観を揺るがす作品特集

          現在noteでは #多様性を考える という特集が組まれていますが、今回はそんな特集にぴったりの映画をご紹介します。 技術の進歩や多様性の高まりにより、婚姻した男女が子をもうけるという常識が変わりつつあります。シネマディスカバリーズでは、そんな時代を反映するかのような2作品を配信中です。 女としての存在価値を求めて 『Eggs 選ばれたい私たち』恋愛して当たり前という風潮、結婚を急かさない両親への後ろめたさ、既婚・未婚で変わる女友達との距離感など、年頃の女性が経験するであろ

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          映画の裏側に迫る! 「マイルームシアター」vol.2映画イベントレポート

          映画ファンと映画クリエイターが集う、シネマディスカバリーズ運営のイベント「マイルームシアター」。前回、発表させていただいたvol.2「社会の小さな叫びたち」が、おかげさまでチケット完売での開催となりました! 今回は、当日の様子をレポートします。 会場は代官山駅からほど近いシアターギルドにて開催。ヘッドフォンとドリンクを受け取り、ソファーやデザイナーズチェアなどお好きな場所に座るスタイルです。 今回は「社会の小さな叫びたち」をテーマとした川添ビイラル監督、佐久間啓輔監督の作

          映画の裏側に迫る! 「マイルームシアター」vol.2映画イベントレポート

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          映画の裏側に迫る! 「マイルームシアター」vol.2

          映画ファンと映画クリエイターが集う、シネマディスカバリーズ運営のイベント「マイルームシアター」。vol.1「釣部東京」に続き、vol.2「社会の小さな叫びたち」のイベント発表です。 今回は、イベントで上映される作品と映画を手掛けた監督をご紹介します。見過ごされてしまいそうな小さな叫びを掬い取ったショートストーリー。忙しく今を生きる私達に響くメッセージが込められています。 社会の小さな叫びに光を照らす 『ひびき』(15分) 赤の他人である老人にその日の出来事を話しかける

          映画の裏側に迫る! 「マイルームシアター」vol.2

          画面いっぱいの「桜」が印象的な邦画3選

          (TOP画像:https://www.pexels.com/ja-jp/photo/2058853/) 4月に入り、暖かく春らしい日々が続いていました。ご近所や行楽地でお花見を楽しまれた方も多いのではないでしょうか? 今回はその余韻を楽しめるような、桜が印象的な邦画を3作品ご紹介します。 詩的な表現と平和な街並みに癒される 『四月の永い夢』 桜と共に咲き誇る菜の花も見どころで、そのコントラストはまさに圧巻。詩人でもある中川龍太郎監督の世界観、朝倉あきさんの透明感あふれる

          画面いっぱいの「桜」が印象的な邦画3選