見出し画像

シネマディスカバリーズ限定配信 第三弾! SFファンタジー『押し入れ女の幸福』

自由な発想とこだわりが詰まったインディペンデント映画を配信するシネマディスカバリーズでは、ここでしか観る事の出来ない限定配信の作品が多数揃っています。今回は、SF的世界を舞台に日常を見つめる、大橋隆行監督『押し入れ女の幸福』をご紹介します。

大橋隆行 監督作品
『押し入れ女の幸福』(2014)

あらすじ
人類誕生の瞬間から人間を見守り続けてきた、押し入れ女。彼女に食事を届ける役割を父から受け継いだ男。ある日、「彼女には決して話しかけてはならない」というルールを破ってしまう。その日から2人の奇妙な交流が始まるが、やがて……。

人類の営みを押入れから眺める女と
”見守り人“の交流

和室の押入れの中からブラウン管テレビを通して世界を見つめる押入れ女。先祖代々、彼女に食事を届ける”見守り人“たち。主人公が禁を破って話しかけたことから、不思議な交流が始まります。顔を合わせることもなく、一方的に近況を報告する。返事はないけれど見守られているのは伝わってくる。そんな関係が静かに続くなか、押入れ女も人間の営みを知っていきます。

ノスタルジックな空気漂う
和製SFファンタジー

和室の押入れで眺めるブラウン管テレビ、お盆で運ばれる食事など、ノスタルジックでふんわりとした空気が流れる作品ですが、ラストはちょっと衝撃的。身の回りの日常と生命の営みが同時に存在する、不思議な感覚です。ただただ家族を見守る彼女の存在は何だったのか、次はどこへ向かうのか……

本作で2014年・SKIPシティ国際Dシネマ映画祭の短編部門でグランプリを受賞するなど、各地の映画祭で高い評価を得ている大橋隆行監督。今後も監督が生み出すSF的世界に注目です。

▼配信ページはこちら
押し入れ女の幸福

▼この記事を書いた人
MiChiRu /
80年代の洋画あたりからゆるっと続く映画愛。フライヤー収集も。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?