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シネマディスカバリーズ限定配信 第二弾! これまでにない恋愛映画の形

"映画発見の旅"を謳うシネマディスカバリーズでは、都心の大きな映画館や大手配信サービスでは出会うことのできない作品を複数配信中です。前回ご紹介したオムニバス映画、特撮映画などそのジャンルは実に様々。第二弾となる今回は、一風変わった恋愛映画をご紹介します。

マルチな才能をもつ中村祐太郎 監督作品
『新しい風』(2021)

監督は、大学在学中である2013年に『ぽんぽん』で第25回東京学生映画祭グランプリを受賞し、近年では『太陽を掴め』(2016年)や『若さと馬鹿さ』(2019年)で知られる中村祐太郎監督。『岬の兄弟』(2019年)や『真夜中乙女戦争』(2022年)、その他ドラマでは役者としても出演しており、本作でも自ら主演・脚本・編集を務めています。ちょうど先日の7/15(金)には『スウィートビターキャンディー』が公開され、まさに注目の若手監督と言えるのではないでしょうか。

小さな男の告白がきっかけで始まる、おかしな大晦日の物語

あらすじ

コタロウは片想い中のヒカリを誘い、告白をする。終電を逃した二人は友人宅にお邪魔するが、そこでヒカリの知人を巻き込み揉め事が起こってしまう。翌朝、元旦の澄んだ空気の中で手を繋ぐ二人の前に現れたのは、ストーカーと女装男で……。これは夢か現実か? ドタバタな1日のお話。

コタロウがヒカリへ向ける熱のこもった視線、オール明けの気怠い空気感など、妙にリアルさを感じさせる演出が青春の記憶を呼び起こし、どこか懐かしい場面が続きます。かと思いきや後半は予想を遥かに超える展開に目が離せません。大人になるにつれ計画的な行動や他人への気遣いが求められる世の中ですが、終電を逃すというハプニング、大晦日に友人宅へ押しかける図々しさがこんなにも素敵な物語を生むとすれば、日常のアクシデントも愛おしく思えるかもしれませんね。

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新しい風』(シネマディスカバリーズにて独占配信中!)
▼この記事を書いた人
矢野あかり / 映画、恋愛、投資ジャンルにて執筆歴あり

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