見出し画像

エッグドナーに女性だけの世界……現代の価値観を揺るがす作品特集

現在noteでは #多様性を考える という特集が組まれていますが、今回はそんな特集にぴったりの映画をご紹介します。

技術の進歩や多様性の高まりにより、婚姻した男女が子をもうけるという常識が変わりつつあります。シネマディスカバリーズでは、そんな時代を反映するかのような2作品を配信中です。

女としての存在価値を求めて
Eggs 選ばれたい私たち

あらすじ
結婚にも出産にも興味がない29歳の純子は、エッグドナーの説明会で従姉妹の葵と再会することに。葵はレズビアンであり、一見全く立場の異なる二人ですが、"女に生まれた意味"を模索している点で似たもの同士であることを知ります。そこから二人はエッグドナーに選ばれるべく、姉妹のような友達のような共同生活を始めますが……。

恋愛して当たり前という風潮、結婚を急かさない両親への後ろめたさ、既婚・未婚で変わる女友達との距離感など、年頃の女性が経験するであろうシーンがちりばめられています。純子と葵の他にも、バリバリ仕事をするキャリアウーマンや出産間近の友人が登場しますが、彼女たちに共通するのは「迷いながらも自分なりの生き方を模索している」ということ。自分だけではないと、そっと女性の背中を押してくれる作品です。

男性文化に立ち向かう少女たちの物語
Cosmetic DNA

あらすじ
メイク動画を配信するアヤカは、自身をレイプした男の殺害をきっかけに血液を使ったコスメの製作にのめり込みます。加えて男尊女卑の世界で生きる大学院生のサトミ、アパレル店員であるユミと共に男性の滅亡を目指し、女性同士で子どもを作ることができる薬を開発。彼女たちが世界を変えようと奮闘する軌跡を描きます。

本作品は2020年にゆうばり国際ファンタスティック映画祭にて北海道知事賞を受賞。男尊女卑という現実的なテーマを扱いながらも、ストーリーはまさに"ファンタスティック"。加えてアップテンポな音楽と色鮮やかなメイク・ファッションが、現実と空想を見事に調和させています。

気になった方は、ぜひチェックしてみてください。

▼配信ページはこちら
・『Eggs 選ばれたい私たち』
・『Cosmetic DNA』

矢野あかり / 
映画、恋愛、投資ジャンルにて執筆歴あり


この記事が参加している募集

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?